ウォークマン「NW-ZX707」と「NW-ZX507」のバッテリー持続時間を比較。今までよりも明らかに動作が快適になったうえにバッテリーの持ちも良くなった「NW-ZX707」！

2023.03.16

ウォークマン「NW-ZX707」と「NW-ZX507」のバッテリー持続時間を比較。今までよりも明らかに動作が快適になったうえにバッテリーの持ちも良くなった「NW-ZX707」！

ストリーミングウォークマンのコンパクトモデルウォークマン「NW-A300シリーズ」と、高音質化されたハイエンドモデルのウォークマン「NW-ZX700シリーズ」。

ともにSoCが刷新されたことで、バッテリー持続時間が大幅向上してどれほど変わるのか？、実際に音楽を聴くシチュエーションを想定して実験してみた。

今回は、「NW-ZX700シリーズ」と「NW-ZX500シリーズ」の比較。

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●「NW-ZX707」と「NW-ZX500」のバッテリー消費比較
- 「Amazon Musicアプリ」 WF-1000XM4 LDAC接続ハイレゾストリーミング
●使い勝手に大きく影響するバッテリーの持続時間
●新沼音生活応援キャンペーン！

●「NW-ZX707」と「NW-ZX500」のバッテリー消費比較

ウォークマン「NW-ZX700シリーズ」は、2019年に発売された「NW-ZX500シリーズ」から約3年ぶりの新モデル。

基本的なコンパクトでスクエアなデザインはそのままに、SoCは「QCS4290」、OSはAndroid 12を搭載。

（「NW-ZX500シリーズ」のSoCはNXP i.MX 8M Mini、OSはAndroid 9）

※「CPU-Z」アプリから情報を確認すると「Snapdragon 665」となっているけれど、これは間違い。

注目すべきはCPUのクロックスピードの範囲。

「NW-ZX707」：300MHz – 2.02GHz
「NW-ZX500シリーズ」：1.20GHz – 1.80GHz
「WM1M2シリーズ」：1.20GHz – 1.80GHz

上記のように、従来モデルのウォークマン「NW-ZX500シリーズ」、「WM1M2シリーズ」はプロセッサーへの負荷が少ない時にも高クロックで動作し続けていて、それはイコールバッテリーの消費が大きくなっていた。

※「WM1M2シリーズ」は大容量バッテリー（3,000mAh）を搭載するという力技でバッテリー駆動時間をのばしている。

その一方で、「NW-ZX707」は、低いところでは300MHzから動作するという幅広いクロックスピードで動く。

ということは、最適なクロックで稼働することができるためバッテリーの持ちは大幅に改善される。

ちなみに上記の表は、ソニーのHPよりバッテリー持続時間を比較したもの。

公称値でもあきらかにバッテリーの持ちが改善している事がわかるけれど、果たして実際にはどうなのか？

「Amazon Musicアプリ」 WF-1000XM4 LDAC接続ハイレゾストリーミング

ウォークマン「NW-ZX700シリーズ」、「NW-ZX500シリーズ」ともに、ワイヤレスヘッドセット「WF-1000XM4」を接続。

「Amazon Musicアプリ」を使って、Wi-Fi で通信しながらストリーミングで音楽再生をする。

ウォークマンで出来る高音質設定を適用。

Bluetoothコーデック：LDAC
高音質技術「DSEE Ultimate」：オン
DCフェーズリニアライザー：オン
ハイレゾストリーミング：オン

注意点として、ウォークマン本体設定内の高音質技術「DSEE Ultimate」について、「NW-ZX500」では有線かつW.ミュージックアプリでのみ有効となるため、今回の場合適用されていない。

そのため、バッテリー消費にかかる条件としては「NW-ZX700」の方が厳しくなるはず。

約3時間後、動作させたときのバッテリーの消費を追いかけてみると。

Amazon Musicアプリストリーミング約3時間再生
「NW-ZX700シリーズ」：100%⇒ 69%（-31%）[3時間]
「NW-ZX500シリーズ」：100%⇒ 50%（-50%）[3時間]

実利用を想定した設定ともなるとバッテリー消費がかなり激しくなっているにもかかわらず、「NW-ZX700」のバッテリー消費が抑えられている点に注目。

バッテリーが0％になるであろう時間を予測してみると、持続時間は以下のようになる。

Amazon Musicアプリストリーミング LDAC 高音質設定
「NW-ZX700シリーズ」：約9.6時間
「NW-ZX500シリーズ」：約6時間

音楽データの通信に加えて、そしてワイヤレスヘッドセットとのデータ転送の大きい通信、さらに高音質設定を利用することでSoCの負荷は高くなり当然ながら消費電力は上がる。

その高負荷状態にあっても、「NW-ZX700」は、「NW-ZX500」の約1.6倍にもなる時間使えるという事。

「NW-ZX500」では6時間程度しか使えなかったものが、「NW-ZX700」では9.6時間使えると考えると、仮に1日でかけて使う場合には大きな違いになる。

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●使い勝手に大きく影響するバッテリーの持続時間

バッテリー持続時間については、「NW-ZX700シリーズ」が「NW-ZX500シリーズ」よりも劇的に改善していることがわかる。

ただしあくまでもバッテリー容量は変わらないため、高負荷な使い方をするとその差は縮まってくる。

わかりやすく言えば、「NW-ZX500シリーズ」では必要以上にバッテリーを消費していたものが、「NW-ZX700シリーズ」ではSoCが適切に動作することでより効率良い省エネができているという事になる。

今回のSoC更新の副産物として、動作についても「NW-ZX500シリーズ」と比べて格段にスムーズになった事も合わせて、「NW-ZX700シリーズ」は絶対的に音楽を堪能できるポータブルプレーヤーとなっている。

＜NW-ZX707レビュー＞

・ストリーミング対応ウォークマンハイエンドモデル「NW-ZX707」実機レビュー（その１）。
　待望のSoC刷新で、快適動作な Android ウォークマンに！？スペックを調査、そのパフォーマンスを「NW-WM1M2シリーズ」などと比較。
・ストリーミング対応ウォークマンハイエンドモデル「NW-ZX707」実機レビュー（その２）。
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＜NW-A300シリーズレビュー＞

・ウォークマンAシリーズ3年ぶりに刷新！ストリーミング対応ウォークマンコンパクトモデル「NW-A300シリーズ」実機レビュー。驚異のバッテリー持続時間、大幅に改良されたハードウェア性能。
・新旧ウォークマンAシリーズのバッテリー持続時間を比較。「NW-A300シリーズ」は「NW-A100シリーズ」から実用レベルで大きく改善！

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