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BRAVIA 2021年モデル の大型アップデートを検証してみた。(その3)可変リフレッシュレート「VRR」に対応。


・BRAVIA 2021年モデル の大型アップデートを検証してみた。
 (その1)Airplay の 4Kミラーリング。

 (その2)Airplay の Dolby Atmos ビデオ系コンテンツ再生対応。
の続き。

2022年3月、4K有機EL・液晶テレビ BRAVIA 2021年モデルにソフトウェアアップデート実施。

可変リフレッシュレート「VRR」対応や、Airplayの4KミラーリングとDolby Atmosコンテンツ対応など、多くの機能が追加される大型のアップデート。

今回は待望と言える可変リフレッシュレート「VRR」について確認してみる。

・ブラビアA90J/A80J/X95J/X90J/X85J/X80J シリーズ ソフトウェア更新のお知らせ

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●アップデート内容

対象機種:ブラビアXR:A90J/A80J/X95J/X90J
     ブラビア:X85J/X80J

【主な機能追加】
・VRR機能に対応しました。(A90J/A80J/X95J/X90Jシリーズ)
A90J/A80J/X95J/X90J シリーズが、VRR(Variable Refresh Rate:可変リフレッシュレート)機能に対応します。
ゲームの出力に合わせてリフレッシュレートを調整することで、映像のかくつきを押さえ、なめらかに再生します。

・Airplayの4KミラーリングとDolby Atmosコンテンツの再生に対応しました。
iPhone や iPad の[写真]アプリから、写真や動画を4Kでテレビの大画面にミラーリングできるようになります。
また iPhone や iPad から Prime Video などのアプリを選び、AirPlay で Dolby Atmos のビデオ系コンテンツを大画面で楽しむこともできるようになります。
ご注意:Apple Music の Dolby Atmos コンテンツには対応していません。

・Alexaによるボイスコントロールで、コンテンツ検索と再生に対応しました。
「アレクサ、〇〇を探して」と発話すると、TV放送や録画コンテンツから見たいコンテンツを探して一覧で表示したり、「アレクサ、〇〇を再生して」と発話して、コンテンツを再生することが可能になります。

・本体マイクの感度調整が可能になりました。
意図せず本体マイクが反応し、Google アシスタント機能が動作した場合に、本体マイクの感度を変更できるようになります。

・その他、機能追加、画面のデザイン変更を行いました。

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●BRAVIA XR(A90J/A80J/X95J/X90Jシリーズ)がVRR機能に対応。

VRRは、Variable Refresh Rate(可変リフレッシュレート)の略で、映像のカクツキ(スタッタリング)による遅延や、ティアリングによる表示ズレを抑制することができる。

この機能により、ゲーム機器の可変フレームレートに合わせてディスプレイのリフレッシュレートを動的に調整し、よりスムーズなゲームプレイすることが可能になる。

・BRAVIAのHDMI端子はHDMI.2.1に対応。


BRAVIA XRシリーズ「XRJ-65A90J」のHDMI端子を確認。

備わるHDMIの端子数は4つで、端子のラベルにはHDMI 3HDMI 4にのみ(4K / 120 Hz)と記載されている。

「HDMI 2.1」をサポートするのは、「BRAVIA XRシリーズ」と呼ばれるA90J、A80J、X95J、X90Jに加えて、スタンダードモデルのX85Jの5機種。


BRAVIAの設定を開いて、「外部入力設定」→「HDMI信号フォーマット」を確認する。

HDMI 1 / 2 の端子と、HDMI 3 / 4 の端子では選べるフォーマットの種類が異なっている。

HDMI 1 / 2


HDMI 1 / 2 は、18Gbps、HDMI.2.0をサポート。

4K 24p/30p/50p/60p信号 (拡張フォーマット)まで。

HDMI 1 / 2 については、従来のBRAVIAシリーズと同等の仕様。

HDMI 3 / 4


HDMI 3 / 4 は、48GbpsHDMI.2.1をサポート。


4K 24p/30p/50p/60p/120p信号 (拡張フォーマット)、ALLM(自動低遅延モド)に対応する。

今回のアップデートを施す以前では、「標準フォーマット」と「拡張フォーマット」、「拡張フォーマット(ドルビービジョン優先)」の3項目となっていた。


そして、今回のアップデートすると、「HDMI信号フォーマット」に、従来の3項目に加えて新たに「拡張フォーマット(VRR)」が追加されている。

VRRに対応する設定を行なうと、画質モードが「ゲーム」となり、画質設定のいくつかの項目が制限される。

PCをはじめ、PlayStation®5Xbox series Xの性能をフルに活かしたい場合は、HDMI 1 / 2 ではなくHDMI 3 / 4 に接続する必要がある。


また、4K / 120 Hz表示やVRRに対応するには、48Gbps HDMIケーブルが必須。

ケーブルをうっかり非対応のHDMIケーブルで接続すると本来の性能を出せない場合があるので注意しよう。

<参考>
・Cable Matters 認証済 8K 光ファイバー HDMI ケーブル 8K HDMI ケーブル Active 超高速HDMIケーブル 10m 8K 60Hz /4K120Hz HDR対応

・VRR機能に対応したか否かを確認する。


では、VRRを試したいと思ったもののこれが思った以上にハードルが高い。

そもそも現時点(2022年3月5日)ではPlayStation5は、VRRに未対応。

体感するには、Xbox series XかPCで試すしかない。


そこでまずXbox series Xと接続。

BRAVIA XR のHDMIの設定を「拡張フォーマット(VRR)にしたのち、Xbox側の設定を開いてみる。

設定の「全般ビデオモード」内にある[可変リフレッシュレートを許可する]という項目は今までは選択できなかったものが、今回のアップデートでチェックできるようになっていた。

ここまでやっておきながら、現時点でVRR対応のゲームタイトルを持っていないので実際に体験していないものの、最近のゲームで言えば「ELDEN RING(エルデンリング)」で高い効果を得られるらしい。


次に、Windows PCでも検証してみる。

PCの場合、G-SYNC(GeForce)やFreeSync(Radeon)に対応したグラフィックボードであればVRR機能を利用可能。

ちょうどいいところに、RTX3060を取り付けた自作PCがあったので、これを使って試してみた。


実験として、Fortniteのゲーム内でィアリングを起こそうと視点を盛大に動かして必死にテいたら大画面(75型)という事もあって画面酔いを起こしてしまった。

ゲームやハード性能以前に、人間のほうがついていかず。

故意に表示ズレなどの症状を発生させるのは、予想以上に大変すぎた…。


どこかに明確的に指標となるものはないか?と、「NVIDIA コントロールパネル」の設定画面を調べてみたところ。

BRAVIA XRの「拡張フォーマット(VRR)」のオンオフで変化する箇所を発見。

まず、「拡張フォーマット(VRR)」以外を選んだ場合、「NVIDIA コントロールパネル」には「G-SYNCの設定」の項目は表示されない。


BRAVIA XRの「拡張フォーマット(VRR)」を選択すると、「NVIDIA コントロールパネル」内に「G-SYNCの設定」の項目が出現。

デフォルト設定では、「フルスクリーン時」に適用されるように設定されていた。

PC上で、設定項目が出現するということはVRRが動作することを認識しているものと思われ、PC用のディスプレイとして使用しても問題がないとも言える。


参考までに、ゲーム内の設定にある垂直同期(V-SYNC)を行なえばティアリングはあまり起こらない。

けれど、4K120p環境の場合では、垂直同期(V-SYNC)はハイエンドなグラフィックボードでないと難しく、活用できる場面も少ない。

パフォーマンスを重視するのであれば、「G-SYNC(GeForce)」や「FreeSync(Radeon)」を利用したほうが良さそう。

VRRは、動きが激しくかつ鮮明な画像を確保するには必須と思われる機能。

直近ですぐに効果があるのは、Xbox series XやPCと限られているものの、BRAVIA XRにその準備が出来たことで、今後PlayStation5がVRRに対応すればすぐにその恩恵に預かれるという事になる。

いままで、こうした感度の高いゲームに特化した機能はスルーされる事が多かっただけに、積極的にBRAVIA XRに備わってくれるのは非常に嬉しい。

・Google TV 2021年モデルの本体ソフトウェアアップデートによる変化点(2022年3月~) | テレビ ブラビアなど | サポート・お問い合わせ | ソニー

 

 

<BRAVIA XR レビュー>


・HDMI.2.1 に対応した「BRAVIA XR」。4K液晶テレビ X90Jシリーズ を PlayStation5 / Xbox series X とつないで4K 120fps のゲームをプレイしてみた。
・映像と音の一体感が最高の没入感を味わえる 4K有機ELテレビ「XRJ-65A90J」。 Windows PCとつないで巨大デスクトップPC化、4K 120fps の表示方法とそのなめらかさを検証してみる。
・「BRAVIA XRシリーズ」の新しいOS「GoogleTV」の使い勝手。ソニーピクチャーズの最新映画から名作までを、ハイクオリティで楽しめるBRAVIA XR専用のコンテンツサービス「BRAVIACORE」。
・「BRAVIA XRシリーズ」 4K液晶テレビのフラッグシップモデル「XRJ-75X95J」。 映り込みを劇的に抑えたエックスアンチリフレクションと音に包まれる臨場感を、コンテンツありきで楽しんでみた。

 

<ホームシアターシステムレビュー>

音に包まれる没入感に感動!ホームシアターシステム「HT-A9」


・ホームシアターシステム「HT-A9」レビュー(その1)。適当に設置した4つのスピーカーで、まさかの音に包まれる没入感が凄かった。
・ホームシアターシステム「HT-A9」レビュー(その2)。「BRAVIA XRシリーズ」にS-センタースピーカーを接続、サブウーファーも追加して本気モードで視聴。これは自宅でできる最高の体験。

サラウンドとクオリティ異常に高い満足感サウンドバー「HT-A7000」


・サウンドバーの最上位モデル「HT-A7000」レビュー(その1)インターフェースを確認、設置と接続・設定。バースピーカーの概念がひっくりかえる迫力と臨場感。
・サウンドバーの最上位モデル「HT-A7000」レビュー(その2)バースピーカー1本で部屋を満たす立体音響体験と、スピーカーとしてのクオリティの高さ両方に満足。

 

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