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11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(番外編)

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・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(プロローグ編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(外観と剛性、インターフェース編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(ディスプレイ、LTEモデム編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(パフォーマンス編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(ベンチマークテスト編)
の続き。

というか番外編。

ブログをここまで書いた後で、2016年1月16日に福岡で開催された「第2回めんたいガジェットフェス」でのVAIOセッションと、「VAIO S11」のマザーボードや意匠モック、透明キャビネットモデルなどから学んだポイントをおさらいしよう。

・九州エリアのガジェット系イベント「第2回 めんたいガジェットフェス」のレポートだよ。

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●マザーボードから、VAIO Sの根幹をなす心臓部を確認。その名は”FEILONG”

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新たにモデルチェンジとなった、「VAIO Z」「VAIO S13」「VAIO S15」に先がけて最新のIntel製第6世代Core Uプロセッサー「Skylake」を搭載した 「VAIO S11」

いわゆる小型PCでありながらも、TDP4WのYプロセッサー(Core Mシリーズ)のようなパフォーマンス抑えたものではなく、Core Uプロセッサー(TDP 15W)を載せられたのかというと、「VAIO Z」で培われた”高密度実装技術””熱冷却設計技術”を備えた【Z Engineテクノロジー】「VAIO S11」も継承しているから。

上記画像は、心臓部とも言える「VAIO S11」のマザーボード。

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マザーボードに付けられたCore Uプロセッサー(TDP 15W)を冷却するための熱を伝えるヒートパイプと冷却ファンが備わるとこんな感じ。

「VAIO S11」の中での唯一の回転物となる冷却ファンは、「VAIO Pro 11」の冷却ファンよりも大型化していて、より効率よくプロセッサーを冷ますと同時にファンノイズも出来る限り抑えることと、長時間使って負荷がかかるような場合でも安定して使えるための大きなキモになっている。

地味だけど、”熱冷却設計技術”はとっても重要。

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そして、汎用のモジュールとの接続。

ストレージの要は、M.2スロットを採用したSSDで、SATA SSDと第二世代のHigh speed SSDを載せられる。

実際、「SSD 約128GB」をチョイスすると、Samsung製「MZNFL128HCHP」、「SSD 約256GB」をチョイスすると「Samsung「MZHPV256HDGL」が搭載されている。

念願のLTE搭載モデルでは、Telit Wireless Solutions製「LN930」がM.2データカードとして装着されている。

ちなみに、Wi-Fiモジュールは、Intel製「Dual Band Wireless-AC 8260」。

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ダイレクトにマザーボードから外部へと繋がるインターフェース。

SDカードスロット、USB3.0、USB TypeC (DP alt mode, Thunderbolt3対応)、有線LANポートD-Sub15ピン

有線LANポートD-Sub15ピンの厚みが大きいのがとても良くわかる。

ヘッドホン端子とUSB3.0、電源端子はマザーボードからケーブルで本体内を伝って、ちょうど反対側の本体側面に固定される。

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参考までにマザーボードの裏面。

本体でいうところの、キボードパームレスト面にビス止めされる側なので、こちら側にはパーツ類は載ったりはしていない。

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ただし、VAIOフリークにはとても気になる、コードネームがマザーボードに刻まれている。

「VAIO S11」のコードネームは、”FEILONG(フェイロン)”

ググると、ものの見事にカプコンの格闘ゲーム「ストリートファイター」に登場するフェイロンがヒットする。

物凄く肝心な由来を聞くのを忘れたのでまた確認して追記予定。

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●VAIO S11のデザインが決定されるまでの”意匠モック”

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「VAIO S11」のなぜ現在のデザインが採用されたのか。

「VAIO Pro 11」のマイナーチェンジではなく、SIMフリーモデルとして通信を快適に行うために設計されたボディとして、完成形にいたるまでの変遷として初期モックも確認できた。

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まず11インチサイズのWindows PCを作るにあたっての”サイズ確認用の原型”となるモック。

言ってしまえば、単なる黒い板2枚を貼りあわせただけ。

これは、フットプリント含め全体のサイズ感を確認するためのモックで、この時に考えられたのは、浅いバッグにもきちんと入るようにという事で、奥行き方向を短くしようという事が検討されたらしい。

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それから、”最初の意匠確認用モック”

この段階では、「VAIO Pro 11」の基本デザインをそのままにした場合の意匠確認も行われたという。

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そして、”最終の意匠確認用モック”

「VAIO Z」のデザインをベースにして、デザインが出来上がり。

この時すでに、底面にはSIMスロットの位置が加わっているのがわかる。

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それから、非常に興味深いのが、インターフェースの検討デザインをよく見ると、IOが製品版のD-sub15ピンではなく、HDMIになっているのがわかる。

この11インチサイズの制限がある中で、ただ単純にHDMIスロットを省いたのではなくて、完成に向かうまでに、実際のビジネスモデルとして使う際の現状を考えぬいて、(USB type CからHDMIへの変換や、USB type Cからディスプレイ出力といった自由度も含めて)最終的にない時に一番困ってしまうであろうD-sub15ピンを採用したという事になる。

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●VAIO S クリアキャビネットモデルから見えるVAIO Sの真意

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「VAIO S11」の透明キャビネットモデルでも内部構造を確認する事ができた。

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「VAIO S11」は、LTE専用に設計された筐体とするために、ボディには金属ではなくて樹脂材料を採用して、そして感度を確保するために塗料の組成すらも考慮してある。

この透明キャビネットモデルを見ると、まずLTEの受信感度に大きく影響する一番のノイズ発生源となるプロセッサーとメモリーをシールドで覆っているのがわかる。

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そして、本体内で一番影響を受けない(一番離れている)場所として、液晶ベゼル上部にアンテナを配置。

透明キャビネットモデルがわかりやすく、本体の底面にあるLTEモジュールからのびた配線がベゼルの側面を伝って、液晶ディスプレイの上部にまでたどり着く。

このアンテナにしても、汎用パーツではなくて、VAIOオリジナルの長さ12cmにもなるかなり大きい(スマホの4倍)LTEアンテナがドドーンと入っているのがよくわかる。

必然としてのデザインと、材質なんだとわかる。

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「VAIO S11」は、”SIMフリーの申し子PC”というだけあって、ハードウェアと通信の両輪で出来たモデル。

安曇野本社のある長野のNTT comさんとの縁あって実現した、NTT docomoとのタッグは、国内で最大限利用できるLTEの通称クアッドバンド(Band1、Band3、Band19、Band21)と、3G(Band1、Band19)に対応しているということはもちろん、VAIO㈱がMVNOになって、VAIOオリジナルLTEデータ通信SIMまで販売するというのがまた重要ポイント。

使い方にあった通信プランを選択して、ランニングコストを大幅に落とせるということと、VAIO SIMとして買えるから経費としても算出しやすい。

要望としては、「高速通信モード」を追加購入できないかというものが多く、これも検討するという事だった。

まさにハードと通信のベストバランスを叶えてくれるモデルの第一号が「VAIO S11」といえる。

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それから、底面の上下左右の各所にネジ止めポイントをレイアウトしてあるのも、中身が見えることで把握できる。

以前までは、背面の美しさを魅せるという方向性だったものから、剛性を上げるというコンセプトに切り替わり。

特に一番大きいパーツとなる大容量バッテリーの中央部分が一番ウィークポイントになりがちなところに、ちゃんと中央にネジ止めできるようにバッテリーも形状を設計されていて、基盤、バッテリーのフレーム、筐体含めて全てをガッチリ固定して剛性を上げているというのもよくわかる。

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「VAIO S11」の品質実験として、「150kgf加圧振動」、「90cm落下」、「ペン挟み試験」、「LCD加圧」、「本体ひねり試験」、「角衝撃試験」、「LCD 開閉試験」を行っていて、樹脂素材でありながらも、「VAIO S13」と同等の耐久性能を持ち合わせているよと。

普段ならYoutubeで品質実験を見るだけなんだけれど、この時は、高剛性・高耐久ボディをみせつけるために、実際に「VAIO S11」の本体とディスプレイの間にペンを挟んでグニュっと閉じる実験から、「VAIO S11」を踏んづける実験までをやりきったので、見てるこっちがビビリながらも説得力はなかなかのものだった。

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キータイプにしても、剛性感の高さからくるキータイプの心地よさ静音設計でタイピングが静かというのはもはやVAIOでは当たり前に。

キートップに「フッ素含有効果塗料」を採用したことで、油汚れや指紋のテカりが激減。

タッチパッドには、”指”と”手のひら”をハッキリと検知できるアルゴリズムが追加されたことで誤動作もなくなり、インプットの作業効率が明らかに良くなっているというのも「VAIO S11」の非常に大きな武器と言える。

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どうして、「VAIO Pro 11」と同じデザインではなかったのか、どうして樹脂素材を採用したのか、どうしてHDMI端子ではなくてD-Sub15ピンを採用したのか、単純に「VAIO S11」を見ているだけではわらかない事も多くて、それが不満点になる事があるのも事実。

けれど、どういうコンセプトで出来上がったのか、いかに快適に使えるかを追求して出来上がったのかという事がわかるとかなり見え方も変わってくる。

実際にLTEを搭載したWindows PCとして「VAIO S11」を使った場合、コンパクトに持ち運べるという前提がありながら、これほど快適に使えるマシンはそうそうないと思えるのは確か。

使ってからでないと気づかない事も多いけれど、「VAIO S11」を使い出すと、下手なモバイルアイテムを快適にしようとして周辺機器を集めてもがき苦しむよりもはるかに効率が良い事を知る。

”座る場所”、”膝”さえあれば、スマホもタブレットを圧倒的に凌駕する最強のツールになる。

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