安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(基本ベンチマークテスト編)

 

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・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(開梱編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(外観編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(パフォーマンス編)
の続き。

MONSTER PC 「VAIO Z」の中身が物凄い技術でできているのは分かっても、結局はどれだけのパフォーマンスを持ってるかは実証できないと意味が無い。と思って、いろいろテストしてるうちに、以前やってたベンチマーク厨の血が騒いできて、他VAIOたちと比較したくなってしまったので、きちんとデータをとってみた。

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●VAIO Z、VAIO Pro 13を含む4台のVAIOのスペック。

VAIO Zと比較してみるのは、2012年6月発売モデルのVAIO Z (Z21シリーズ)、2013年12月発売の大画面ノートVAIO Fit 15A、2014年7月発売のVAIO㈱となってのモバイルノートVAIO Pro 13、それぞれ独自の特徴を持つ歴代のVAIO。

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MONSTER PC “VAIO Z” 「VJZ13A1」
OS : Windows 8.1 Update 64ビット
CPU : Intel Core i7-5557U(3.1GHz) TDP 28W
メモリー : 8GB
ストレージ : 第2世代ハイスピードSSD (PCIe 20Gb/s) 約256GB
グラフィック : Iris Graphics 6100
ディスプレイ:13.3型ワイド(2560×1440)

 「VAIO Z」は、最新の第5世代Coreプロセッサー(Broadwell-U)の中で、TDP 28WのCPUを採用。グラフィックスは、CPU内蔵GPUでありながら「HD Graphics」の2倍の演算ユニットをもつ「Iris Graphics 6100」がどこまでのパフォーマンスを出せるのか。また、ストレージがPCIe接続の第2世代SSDとなって、高速アクセスがベンチマークにどれほど影響を及ぼすのか。

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VAIO Pro 13「SVP1321A1J」
OS : Windows 8 64ビット
CPU : Core i7-4510U(2.0GHz) TDP 15W
メモリー : 8GB
ストレージ : 第1世代ハイスピードSSD (PCIe 20Gb/s) 約256GB
グラフィック : Intel HD Graphics 4400
ディスプレイ:13.3型ワイド(1920×1080)

2013年7月にVAIO㈱となって発売されVAIO Pro 13は、第4世代Core iシリーズ(Haswell)の低電圧版のプロセッサ(TDP 15W)で、グラフィックスはCPU内蔵GPU。SSDがPCIe接続となっているので、高速アクセスが可能なモバイルに特化したモデル。実質的には、2013年6月に発売されたSONY製の「VAIO Pro 13」とは変わらず、CPUがマイナーチェンジをしている。

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VAIO Fit 15A 「SVF15N1A1J」
OS : Windows 8 64ビット
CPU : Core i7-4500(1.80GHz) TDP 15W
メモリー : 8GB
ストレージ : SSD(Serial ATA 6 Gb/s) 約256GB
グラフィック : NVIDIA GeForce GT 735M(ビデオメモリー2GB)
ディスプレイ:15.5型ワイド(2880×1620)

2013年12月に発売されたVAIO Fit 15Aは、15.5インチモデルで、プロセッサーは第4世代Core iシリーズ(Haswell)の低電圧版のプロセッサ(TDP 15W)。このモデルは近年のVAIOにめずらしく、外部GPUとして、「NVIDIA GeForce GT 735M(ビデオメモリー2GB)を搭載しているのが最大のポイント。またストレージは、SATAのSSDを搭載しているので、全体的なパフォーマンスも高い。

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VAIO Z (Z21シリーズ) 「SVZ1311AJ」
OS : Windows 7 64ビット
CPU : Core i5-3320M(2.6GHz) TDP 35W
メモリー : 8GB
ストレージ : SSD RAID (Serial ATA 6 Gb/s) 約256GB
グラフィック : AMD Radeon HD 7670M(PowerMediaDock)
ディスプレイ:13.1型ワイド(1920×1080)

2012年6月に発売されたVAIO Z (Z21シリーズ)はVAIO15周年記念モデル。プロセッサーは、第2世代Core iシリーズ(Sandybridge)ながら、通常電圧版(TDP 35W)。最大の特徴は、RAID 0のSSDや、「PowerMediaDock」を接続することで、外部GPU「AMD Radeon HD 7670M」が動作するという、いま見ても相当な変態的なノートPC。

今回行うベンチマークテストでは、全て「PowerMediaDock」を装着した状態で外部GPUの恩恵に預かった状態で計測している点には注意。

 

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●PC基本性能ベンチマークテスト

VAIO Zは、クラムシェルスタイル(キーボードモード)で、デフォルト設定のまま、「VAIOの設定」にある『CPUとファンの動作モード』は「パフォーマンス優先」になっているので、定格 TDP 28Wで、最大限cTDPで35W動作する状態で計測。(Windowsの電源プランは「バランス」のまま。)

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●CINEBENCH R15


CPUの演算能力と、グラフィック性能をそれぞれを計測するベンチマークソフト。

VAIO Z「VJZ13A1」     VAIO Pro 13「SVP1321A1J」
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「Core i7-5557U(3.1GHz)」 「Core i7-4510U(2.00GHz)」
「Intel Iris Graphics 6100」  「Intel HD Graphics 4000」

VAIO Fit 15A「SVF15N1A1J」 VAIO Z (Z21) 「SVZ1311AJ」
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「Core i7-4500U(1.80GHz)」 「Core i5-3320M(2.6GHz)」
「NVIDIA GeForce GT 735M」 「AMD Radeon HD 7670M」

 CINEBENCHでは、純粋なCPUパフォーマンスと、グラフィックスの性能がわかりやすい。

プロセッサーの性能を知る(CPU)では顕著にCPUパワーがスコアにあらわれて、VAIO Zの「Core i7-5557U(3.1GHz)」のスコアは、VAIO Pro 13の「Core i7-4510U(2.00GHz)」のスコアの約1.5倍にもなっている。

VAIO Z (Z21)の「Core i5-3320M(2.6GHz)」は通常電圧版(TDP 35W)でかつ動作周波数が高いため、スコアはかなり健闘している。

3Dのシーンを再生してその性能として1秒のフレーム(fps)を測定したOpenGLのスコアは、外部GPUを持つVAIO Fit 15Aの「NVIDIA GeForce GT 735M」が非常に高い値を示している。

ついで高い値を出したのが、VAIO Zの「Intel Iris Graphics 6100」でCPU内蔵GPUとしては、VAIO Pro 13の「Intel HD Graphics 4000」の約1.8倍。

VAIO Z (Z21)の「AMD Radeon HD 6650M」をも上回っている。

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●CrystalMark 2004R3

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これはもう相当に古いベンチマークテストだけれども、従来からWindows Vista時代までよく計測していたベンチマークアプリで、CPUやメモリー、HDD、グラフィック
のパフォーマンスを計測できる定番のベンチマークソフトだったので、参考までに計測してみた。

VAIO Z「VJZ13A1」     VAIO Pro 13「SVP1321A1J」
0225r 0225s

VAIO Fit 15A「SVF15N1A1J」 VAIO Z (Z21) 「SVZ1311AJ」
0225q 0225u

 VAIO Zで計測すると、[D2D]というグラフィックスのベンチマークが一つコケたにもかかわらず、[ALU]や[FPU]といったCPU評価や、[HDD]のストレージ評価、それから、[D2D]を除く[GDI]や[OGL]といったグラフィックスのスコアが非常に高く、トータルスコアはぶっちぎり。

唯一、VAIO Fit 15Aの[OGL]のグラフィックススコアには及ばなかったのがわかる。

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●CrystalDiskMark3.0.3(x64)

定番のストレージのみを計測するベンチマークテスト。4モデルともSSDを搭載という状態。しかも、VAIO Z(Z21シリーズ)はSSD RAIDという構成でかつでの超高速の名を欲しいままにしていて、そこからさらにPCIe接続のハイスピードSSD (PCIe 20Gb/s)の「VAIO Pro 13」が現れて、さらに第2世代になった 「VAIO Z」がどれほどのスピードなのか。

VAIO Z「VJZ13A1」     VAIO Pro 13「SVP1321A1J」
0218u 0225x
第2世代ハイスピードSSD     第1世代ハイスピードSSD
 (PCIe 20Gb/s)         (PCIe 20Gb/s) 
Samsung製「MZHPU256HDGL」 Samsung製「MZHPU256HCGL」

VAIO Fit 15A「SVF15N1A1J」 VAIO Z (Z21) 「SVZ1311AJ」
0225w 0225v
SSD(Serial ATA 6 Gb/s)    SSD RAID 0 (Serial ATA 6 Gb/s)
Samsung製「MZNTD256HAGL」 Samsung製「MZRPC256(以下不明)」

VAIO Z (Z21)は、 SSDのRAID構成というヘンタイのキワモノのような作りで強烈なシーケンシャルリード(大きいデータの読み込み)性能を誇っていたけれど、それを上回るVAIO Pro 13の「ハイスピードSSD (PCIe 20Gb/s)」。

そしてさらに、驚異的なのがVAIO Zの第2世代となった「ハイスピードSSD (PCIe 20Gb/s)」。

シーケンシャルリード(大きいデータの読み込み)は、もちろん他を上回り、シーケンシャルライト(大きいデータの書き込み)が、とてつもなく高速で読み込み速度と同速というのはありえない。

さらに、ランダムの読み込みと書き込みの数値が異常。512Kランダムも、4Kランダムも4K(QB32)も、VAIO Z (Z21)のSSD RAIDもVAIO Pro 13の「ハイスピードSSD」とも次元の違う速さ。

もはや感覚がマヒしてきていて、「SSD(Serial ATA 6 Gb/s)」でも体感ではかなり高速だと思っていたのに、それすらも遅くみえてしまうという、恐ろしい時代になったものだと痛感する。

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●PC Mark 8 ver 3.0

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PCの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフト「PCMark8」のBasic Editionで計測。低価格帯のタブレット・ノート・デスクトップPC向けの「Home ACCELELRATOR」、ミドルレンジ向けのPC向けの「Creative ACCELELRATOR」、オフィスのPC向けの「Work ACCELELRATOR」の3つのテストを行って比較。

詳細なデータは、代表としてVAIO Zだけテキストデータで表示。他、VAIO Pro 13VAIO Fit 15AVAIO Z (Z21)は、ぶっちゃけ面倒くさいというか見難くなるだけなので、サムネイル画像をクリックすると拡大して確認できるので見てみたい方はどうぞ。

VAIO Z「VJZ13A1」
0225y 
Home ACCELELRATOR SCORE:3243
Test duration            35 min 45 s
Web Browsing – JumglePin     0.35 s
Web Browsing -Amazonia      0.14 s
Writing               4.9 s
Casual Gaming           32 fps
Video Chat / Video Chat playback  30 fps
Video Chat / Video Chat encoding  64 ms 
Advanced Photo Editing       0.23 s

0226g
Creative ACCELELRATOR SCORE:4323
Test duration           51 min 40 s
Web Browsing – JumglePin    0.35 s
Web Browsing -Amazonia     0.14 s
Video To Go part1         6.3 s
Video To Go part2         7.5 s
Music To Go            15 s
Video Editing 4k part1       11 s
Video Editing 4k part2       16 s
Mainstream Gaming part1     9.2 s
Mainstream Gaming part2     4.7 s
Video Group Chat  playback1    30 fps
Video Group Chat  playback2    30 fps
Video Group Chat  playback3    30 fps
Video Group Chat  encoding    65 ms 
Advanced Photo Editing part1    0.22 s
Advanced Photo Editing part2    15 s

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Work ACCELELRATOR SCORE:4057
Test duration           28 min 31 s
Web Browsing – JumglePin    0.35 s
Web Browsing -Amazonia     0.14 s
Writing               4.9 s
Video Chat / Video Chat playback  30 fps
Video Chat / Video Chat encoding  63 ms
Speedsheet             30 fps

 とても詳細にテストしてくれるベンチマークテストだけあって、それはそれは時間がかかるったらありゃしない。それでも、VAIO Zでのテストを完遂する時間は他3機種よりも圧倒的に早くて、もうこれで十分ですと言いたくなる。

軽めの「Home ACCELELRATOR」やオフィスのPC向けの「Work ACCELELRATOR」は比較的どのマシンでもそつなくこなすけれど、なんといってもトータル負荷とテスト項目が多い「Creative ACCELELRATOR」が大変。何のストレスもなくそつなくこなすVAIO Zは、さすがにスコアも非常に高い。

このベンチマークソフト「PCMark8」は、現状にマッチした内容で、しかも無償でテストできるので、自分の手持ちのPCで走らせて、スコアを比べてみるといいかもしれない。

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VAIO Pro 13「SVP1321A1J」
0225z2 
Home ACCELELRATOR SCORE:2339

0226c 
Creative ACCELELRATOR SCORE:2630

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Work ACCELELRATOR SCORE:3543

VAIO Pro 13は、真っ当なスコアというか、確かに「Creative ACCELELRATOR」のスコアは大きくは伸びないけれど、さすが「Work ACCELELRATOR」のビジネスで多様するテスト項目はとても良好で、VAIO Zには及ばないものの、VAIO Fit 15AVAIO Z (Z21)を引き離しての高いスコア。

ノントラブルでベンチマークテストが終わった事もVAIO Zの次にストレスが少なかった。

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 VAIO Fit 15A「SVF15N1A1J」
0225z1 
Home ACCELELRATOR SCORE:2425

0226a 
Creative ACCELELRATOR SCORE:2828

 0226e
Work ACCELELRATOR SCORE:3112

 VAIO Fit 15Aは、もう少し「Creative ACCELELRATOR」が高いスコアになると思ったけれど、思ったよりも伸びず。ストレージに絡むテストで足踏みをしていることが多くて、たまにベンチマークテストがフリースしてるのかと思ったけれど、そうでもなかった。

一度だけ、グラフィックス関連のエラーを吐いてやり直しをさせられた以外はまともに終わらせられた。

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 VAIO Z (Z21) 「SVZ1311AJ」
0225z 
Home ACCELELRATOR SCORE:2681

0226h 
Creative ACCELELRATOR SCORE:2238

 0226i
Work ACCELELRATOR SCORE:2924

 VAIO Z (Z21)は、「Creative ACCELELRATOR」がコケまくって、途中本気で挫折したくなった。グラフィックスのテストあたりで何度か落ちてベンチマークテストが完遂できず。その後、ベンチマークテストが最後まで終わったかと思ったら、グラフィックスのスコアが計測不能だったり…。結局原因が「PowerMediaDock」を接続していると起きるようで、その後は内蔵グラフィックスで走らせると問題なく終了。なので、「Creative ACCELELRATOR」のみ内蔵グラフィックスのスコアとなっている。

「Home ACCELELRATOR」「Work ACCELELRATOR」は、「PowerMediaDock」接続した状態で問題なく完了。

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夜中にベンチマークテストしながら、何度も寝落ちして目が覚めての繰り返しで、心がボッキリ折れそうになりながらこんな数値に誰か興味があるのかと思わないでもない。けどここまできたら、3Dグラフィックスのベンチマークテストもとっておかないといけないでしょう。

という事で、3Dゲーム系ベンチマークテストに続く。

 ・見た目にダマされちゃいけない、MONSTER PCの名を持つ安曇野産「VAIO Z」の真実。
・ワタシ…、名前変わります…。「VAIO Prototype Tablet PC」から「VAIO Z canvas」へ。
・ものすっごい楽しかった「VAIO meeting 2015」のレポート。(新幹線の中で執筆中。)
・「VAIO meeting 2015」の帰りに、ソニーストア大阪に寄り道して、MONSTER PC 「VAIO Z」を触って来たよ(*´Д`)
・MONSTER PC 「VAIO Z」の展示実機、ブラックとシルバーが入荷!
・「My Sony Club」と「週アス(3/3号)」に、新VAIO Zの開発秘話たっぷり。

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MONSTER PC “VAIO Z” (13.3型ワイド)
ソニーストア販売価格:189,800円(税別)~

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