モバイルするために強靭性を保ちながら道具として洗練させた「VAIO S11」(後編)

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・モバイルするために強靭性を保ちながら道具として洗練させた「VAIO S11」(前編)

の続き。

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●小さいPCでもイライラせずに使えるハイパフォーマンス

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「VAIO S11」に搭載されるプロセッサーは、最新のIntel製第6世代Core Uプロセッサー「Skylake」

VAIO初の第6世代のIntelプロセッサーを載せてきて、驚きなのは、モビリティでもパフォーマンスの高いCore Uプロセッサー(TDP 15W)を載せてきたこと。

タブレットPCしかり、小型のWindowsマシンの場合、発熱処理が大変なのでだいたいTDP4WのYプロセッサー(Core Mシリーズ)を採用するのが常套手段で、だいたい使っていて、このパフォーマンスの違いでモタつくと相当イラつく。

この11.6インチサイズで、Core Uプロセッサー(TDP 15W)が使えるPCとしてのアドバンテージがまず一つ大きいところ。

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そもそもじゃあなんで熱発生量の多いCPUを載せられるかというと、VAIOのお家芸とも言える【Z Engineテクノロジー】たる”高密度実装技術””熱冷却設計技術”の賜物。

「VAIO Pro 11」と比較すると、マザーボードの大きさはほぼ同サイズながら、排熱ファンを大型化させる事で、排熱効率は2倍にも跳ね上がっている。

この排熱というのは、ものすごく重要で、ノートPCは最初は元気よく動いてくれるけれど、だんだん内部の熱が逃しきれなくなると、パフォーマンスを落とさないといけなくなる。

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要するに、ムリヤリTDPの高いCPUを載せることができても、排熱できなかったらすぐにパフォーマンスガタ落ちして使い物にならなくなる。だから、普通はムリせずにパフォーマンスが高くなくても安定してうごくTDPの低いCPUを採用するし、そのほうが設計も楽。

だから、Core Uプロセッサー(TDP 15W)を載せているという事と、それを長時間使っても安定して使えるというこの2つがあって初めて快適と言える。

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●11.6インチクラスにも爆速な第2世代High speed SSDを載せられる快適さ。

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それから体感速度の絶対的な指標になるストレージが、ここもまた「VAIO Z」「VAIO Pro 13 | mk2」と同じ土俵にまで上がってきた「VAIO S11」

SATA接続のSSDが選べるだけじゃなくて、第二世代のHigh speed SSDも選べてしまう。

SATA SSDよりも圧倒的に速いPCIeインターフェースを採用して、しかも第二世代に新しくなった事で、第一世代からさらに約1.5倍もの高速化して、超速レスポンスはいたるところの体感スピードに影響する。

これだけ速いと電源OFFからの立ち上げも、Windowsやソフトウェアの更新で再起動もまずストレスにならない。

このプロセッサーとストレージの強烈なまでの高速っぷりは、まず使った人にしかわからないけど、触ると本当に驚くほど早くて、まずこの世界に慣れてしまうと、遅いパソコンが二度と使えなくなる。

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ちなみに、ストレージの選択肢としては、「SSD 約128GB」、「SSD 約256GB」、「SSD 約512GB」となっていて、容量によってインターフェースが異なる。

「SSD 約128GB」は、「Serial ATA 6 Gb/s」の高速SSD。「SSD 約256GB」、「SSD 約512GB」は、PCle(Gen3 x 4レーン接続)対応の第2世代High speed SSD

「SSD 約128GB」に採用されているのは、Samsung製「MZNFL128HCHP」で、「SSD 約256GB」はSamsung製「MZHPV256HDGL」だった。

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<左:VAIO Pro 11(SATA SSD)    右:VAIO S11(第二世代High speed SSD)>
※計測時のバージョンが違うため表記位置が左右で異なる事をご了承下さい。

「VAIO S11」の第二世代High speed SSDが爆速だよ!といっても説得力がないけれど、同じSSDでもベンチマークにするとその違いは一目瞭然!突き抜けて高速!

Windowsアップデート、ソフトウェアの起動、OSの再起動、データ転送などといった一連の作業が驚異的に速くて、ほんの少しの合間に作業をしなきゃいけないという時でもこれは物凄く大きなストレス軽減になる。

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パフォーマンスを簡易ベンチマークで確認。

そして、参考までに、Windows OSにある「コンピューターのパフォーマンスと評価」と同等の「WIN SCORE SHARE」で簡易ベンチマークを確認してみた。(製品版ではないので参考値として。)

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プロセッサー      :Core i7-6500U(2.50GHz)・・・7.5
メモリー        :8GB(8GBオンボード)  ・・・7.9
グラフィックス     :Intel HD Graphics 520  ・・・6.1
ゲーム用グラフィックス :Intel HD Graphics 520  ・・・不明
ストレージ       :ハイスピードSSD         ・・・8.8

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プロセッサー      :Core i3-6100U(2.30GHz)・・・7.5
メモリー        :4GB(4GBオンボード)  ・・・5.9
グラフィックス     :Intel HD Graphics 520  ・・・6.2
ゲーム用グラフィックス :Intel HD Graphics 520  ・・・不明
ストレージ       :SATA SSD                  ・・・8.1

あくまでもシンプルな簡易ベンチなので、細かな性能は製品版がきてから調べるとして、Core Uプロセッサー(TDP 15W)のパフォーマンスの良さがうかがえる。

カスタマイズ上では、「メモリー4GB + SATA SSD」、「メモリー8GB + 第二世代High speed SSD」という組み合わせでのみの選択になることや、本体のカラーリングによっても選択肢に制限がある点には注意。

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●あとどれくらい持つんだろう?と心配しなくていい超スタミナバッテリー。

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モバイルするのにもう一つ重要なのが、バッテリーの持ち。

”高密度実装技術”でせっかくできた内部のスキマを、もっと薄型とかもっと軽量といった方向へふるほうが、スペックシートとしても見栄えがいいはずなのに、あえて馬鹿デカイバッテリーを積むというチョイス。

ここの考え方が、VAIO㈱になってからのポリシー。

「VAIO Pro 11」に載っているバッテリーは31whだったものから、「VAIO S11」では38Whへと増加。

バッテリー容量は単純にが約1.2倍増加したという事になるのだけど、ここは低消費電力設計から基盤の効率的な配置という細かい積み重ねで、結果としてバッテリー駆動時間にして約1.5倍にものびている。

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【VAIO S11 (Windows10)】
JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.2.0) ・・・ 約14.0~15.2時間

【VAIO Pro 11 (Windows8.1)】
JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.2.0) ・・・ 約9.5時間

そういえば、「VAIO Pro 11」には別売のシートバッテリーなんてものがあったけど、それでバッテリー容量を稼いで、JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.2.0)に照らし合わせるとだいたい18.5時間くらいだったから、「VAIO S11」には素の本体だけでその状態に迫るほどのスタミナ性能があるとも言える。

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実際に使えば、もっと過酷な電力の使い方をするし駆動時間は、公称値よりも短くなるのが常だけど、この値が長ければ長いほど安心して使えるからやっぱりロングバッテリーというのはモバイルPCにはとっても大切。

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ACアダプターは「VJ8AC10V9」で、「VAIO Pro 11/13」と共通。

「VAIO Z」に採用されている脱着が簡易になっているタイプではなくてキチっと差し込むタイプで個人的にはこっちのほうが好み。

約104.5mm x 26.5mm x 39 mm、質量約200 gと本体と一緒に持ち運んでもあまり苦痛にならないコンパクトさ。入力は、100~240V 50/60Hz、出力は、0.5V 3.8A。

ACアダプターには、充電専用のUSB端子(出力5.0V 1.0A)が付いているので、スマートフォンやカメラ、モバイルバッテリーといったものを充電するときに、PCガワのUSB端子を使わなくてすむのでわりと重宝する。

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●どこでもネットワークにつながる快適さが最良の形でよみがえる!

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そしてもう欲しくて欲しくてたまらなかった、SIMフリー LTEの搭載が可能に!

「VAIO S11」に搭載されているSIMフリー LTEは、NTT docomoのバンドで、国内で最大限利用できるLTEの通称クアッドバンド(Band1、Band3、Band19、Band21)に対応。

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<docomo
の周波数帯>
○Band 1 ・・・ 
2.1GHz。下り最大37.5〜112.5Mbps。
 3キャリア所有してエリアも日本全国と広く周波数が高いので高速。

○Band 3 ・・・ 1.8GHz。下り最大150Mbps。
 東名阪で高速通信できる。東名阪では必須のバンド。

○Band 19 ・・・800MHz。下り最大37.5〜112.5Mbps。
 プラチナバンドと呼ばれ、周波数が低いため障害物を回り込んで届くため、繋がりやすい。

○Band 21 ・・・ 1.5GHz。下り最大112.5Mbps。
 日本独自周波数帯。北海道、東北、四国、北陸など地方都市で利用可能。

基本、Band 1 のみでも利用できる範囲は広いものの、東名阪で混雑するとBand 3がないと速度低下に見舞われる。逆に郊外や山間部が多い地方ではBand 19,21がないとつながらない事態に陥る事もある。

SIMフリー端末を購入するときに悩ましい問題がこのBand対応なんだけど、「VAIO S11」はクアッドバンドに対応しているという事もあってこれ自体がものすごく安心感が大きい。

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LTEを内蔵したメリットはそこでじゃなくて、受信するアンテナを本体ノイズの影響を受けにくい液晶ディスプレイの上部に配置しているということ。

LTEのメインアンテナと、サブアンテナの2つと、Wi-Fi用のアンテナを左右に2つ。

ディスプレイの上が電波塔のようになっていて、電波の干渉をしない樹脂製の天板とベゼル、加えて塗料の組成もあわせて配慮してある。

よくPCをスマートフォンでテザリングして使っているのだけど、電波の強いところは良いとしていつもそうもいかなくて、地下とか階上の部屋に入ると電波がギリギリでうまくつながらなくてイライラしてたこともしょっちゅう。

スマートフォンに比べたら大きいボディを活かして、しっかりアンテナをはって感度良く通信できるというのは地味に重要だったりする。

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それに、SIMを内蔵できれば、Wi-Fiルーター(スマホ)のバッテリーの心配をしなくていいし、接続する手間も省けるし、いろいろあった煩わしさから解放されるのはとても助かる。

ちなみに、SIMカードは本体背面にあるSIMスロットにノック式で挿入。採用されているのはMicroSIMで、間違ってもnanoSIMをささないようにしよう。

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同じく、2本のメインとサブのアンテナでWi-Fiの感度もしっかりと上がっていて、無線利用も快適になっているというのもポイント。

それに加えて有線LAN端子まで備えてるのだから、屋外、室内、どういう場所でも最良のネットワーク環境が作れるというのはかなり魅力。

もう出来るなら、「VAIO Z Canvas」「VAIO Z」「VAIO Pro 13 | mk2」にもSIMフリー LTEを搭載できるようにして欲しいというか、次期モデルが出るなら相当期待したい。いやもう、搭載されたら本気で買い換えたいレベル。

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●VAIOロゴのはいったインナーケース

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オマケに、何気によさそうだったのが、「VAIO 1周年記念 VAIOロゴ入りケースがもらえるキャンペーン」でもらえるケース。

元となっているのは、ELECOM ZEROSHOCK UltraBook 11.6インチ ブラック「ZSB-IBUB03BK」で、ケースの右下にWindowsロゴとVAIOロゴが入っている特別なケース。

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11.6インチサイズの「VAIO S11」が余裕を持ってはいるインナーケースで、ポコポコ波をうった低反発ポリウレタンで外部からの衝撃を吸収するタイプ。

ファスナーは両開でフルオープンできるので取り出ししやすくて、前面ポケットにアクセサリが収納できるスペースがある。

 単なるケースなら後から買えるのだけど、このVAIOロゴ入りなのがかなり魅力的。

 ※「VAIO S11」購入キャンペーン品のためなくなり次第終了。

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今回登場した11.6インチサイズの「VAIO S11」は、外観だけ見るとデザインテイストは、以前にあった「VAIO Sシリーズ」を彷彿させるとこがありながらも、良くも悪くもストレートにWindowsを操作するためのクラムシェルタイプPCのまんまで、「VAIO Z」のような特殊な変形機構もないし、材質も強化樹脂で構成されているので輝く金属のきらびやかさもないし、「VAIO Pシリーズ」のような超軽量でコンパクトモバイルに特化しているわけでもない。

なので、期待する方向性が自分と違えば、食指が動かないよねという人もいて当然。

VAIO㈱となってソニー時代に発売された「VAIO Pro 11/13」を引き継がれた時はまぁ同じ機種なので特別な驚きはなかったけれど、その後に登場した、「VAIO Z Canvas」「VAIO Z」「VAIO Pro 13 | mk2」は、どれもみても極端に言えば”クソマジメ”に妥協せずに出来上がったマシンというか、「VAIO S11」も薄い軽いで攻めるのではなくてあくまでも使って心地いいことに特化して出来上がったモデル。

だから、最初の見た時の「VAIO Sシリーズ」っぽいねーというインプレッションは、中身を知ると、実際に触ってみると、全然違うじゃんナニコレ!スゲー!と驚きにかわる。

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使い出すともっとそれは身にしみてくる。

サクサク高速で動いて、ガツガツキータイプできて、どこでもつながって、欲しい端子と接続できて、乱雑に扱っても壊れない(にくい)とか、もう実用として「コレ持って行きたい、他じゃ駄目だ!」と思えるはず。

スマートフォンの次に小さい10~11インチサイズのガジェットというと、ちょうどAndroidやiOSのタブレット型があってそれにキーボードをつけて使えるし、超低電圧の離合体できるPCもあるけれど、本当にやりたい作業が”快適”に出来ているかい?

妥協なく超激速で快適に使いたい、その”解”が、「VAIO S11」にあると思うよ。

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