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ウォークマンZXシリーズ「NW-ZX100」を持ち出して使ってみた雑感レビュー。

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・独自OSで純粋な音楽プレーヤーという方向性をうちだしてきたウォークマンZXシリーズ「NW-ZX100」、外観レビュー。
の続き。

さて、実際に「NW-ZX100」を一週間ほど持ち歩いて使ってみたので、独自UIの使い勝手や自分で分かる程度の音質をふまえた雑感をレビューしてみよう。

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●“ウォークマン”「NW-ZX100」のオペレーション

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「NW-ZX1」から「NW-ZX100」へとモデルチェンジして、オペレーションがAndroid OSから独自OSになったという事で、基本はウォークマンA20シリーズに採用されているUIの拡張版の拡張版で、ホーム画面からの操作がゴッソリかわっている。

メイン画面は、大きくわけて、上の列に再生、ホールド、時間、ノイズキャンセリング、バッテリー残量といった「情報を表示するエリア」があって、中央には今現在再生している「簡易再生画面」。

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そして、いろいろいじくりたい場合は下の列を左右にカーソルを動かして各種設定に飛んでいくという使い方。

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カーソルを「簡易再生」画面に移動している時に、決定ボタンを押すと、再生と一時停止、右左ボタンを押すと、曲送りや曲戻しができるようになっていて、「NW-ZX1」のサイドにあったキー操作に相当する。

あくまでもウィジェット風な楽曲に対しての操作はできない簡易再生画面なので使い方は限定されるので便利とは言いがたい。なんというかどっちつかずという印象がひっかかる。

一応、【OPTION】ボタンを押せばすぐに再生画面に移行できる。

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再生画面は、ジャケット写真がより大きく表示されて、楽曲の時間、曲タイトル、アーティスト名、アルバム名が表示される。

ここで右左ボタンを押すと、曲送りや曲戻しになったり、上下ボタンでアルバムをスクロール。

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【OPTION】から、プレイモードや音質の設定、詳細情報をいじれるし、検索画面(全曲、アルバム、アーティスト etc)に飛ぶ事もできる。

このあたりの細かい操作は、ウォークマンA20シリーズと同じ。

トップのメイン画面が変わって躊躇してしまうけれど、基本動作をおさえておけば、使っていてイラっとする事は若干は少なくなる。

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曲を聴きたいなーと思ったら、【ミュージック】アイコンを押すと、曲検索画面になる。

選択肢として選べるのは、「全曲、アルバム、アーティスト、ジャンル、リリース年、最近転送したアルバム、プレイリスト、ブックマーク、フォルダ、録音した曲、受信した曲」。

で、ちょっとやっかいなのが、探すときに頭文字の英数字やかな文字から探すという探し方。

楽曲が少ない時はまだマシなんだけれども、128GB目一杯に楽曲を入れると相当な数になって探すのに苦労する。

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それから、Andoroid OSの「NW-ZX1/ZX2」では単独で作れていたプレイリストが、「NW-ZX100」では作れなくなっていて、母艦のPCで作ったプレイリストを転送するという方法しかなくなってしまったので、本体をいじりながらプレイリストを作りたいと思った時にできないというジレンマが…。

他にも、オーディオに特化したということもあって、写真や動画再生の機能がなくなっているのはまぁ良いとして、moraからハイレゾ音源をダウンロードといった事もできなくなっている。

こうしてみると、機能劣化じゃないか!と思ってしまうけれど、これはどっちかというと、ウォークマンA20シリーズの独自OSと物理キーでのシンプルな使いやすさを優先した結果だから仕方ないのかーと思いつつ、UI部分だけにもうちょっと使い込みしてせっかく変えてくるならもうちょっとブラッシュアップして欲しかったような。

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その代わりというわけでもないのだけど、進化した部分もかなり多いというのもちゃんと踏まえておこう。

「NW-ZX1」でハイレゾ音源に音響効果を設定するとダウンサンプリングされてしまっていたけれど、「NW-ZX100」では、イコライザーやソニーのオススメ設定となる「ClearAudio+」もハイレゾ音源に適用したので、心置きなく好みの音により調整できる。

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●ハイレゾ対応デジタルノイズキャンセリングヘッドホンから、ワイヤレスもLDAC、aptXと幅広く対応。

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ヘッドホンは、ZXシリーズには同梱されていなくて、自分でチョイスしてねという方式。

そして今回は、「NW-ZX100」に新しく加わった機能が、本体にハイレゾ対応のデジタルノイズキャンセリング機能を搭載。

今までは、ハイレゾ音源用とノイズキャンセリング用のイヤホンはそれぞれ別個のモノだったけれど、両方の機能を同時に利用できる専用のイヤホンを使う事で、同時利用できるようになった。

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ノイズキャンセリング機能は、イヤホンについたマイクから周囲の騒音を集音した後に、本体で解析して位相の音で打ち消すというもの。

その 場その場で適したノイズキャンセルを自動選択する「フルオートAIノイズキャンセリング機能」があるので、自動で周囲の騒音を低減してくれて、例えば電車 やバスの車内、航空機内でも快適にハイレゾ音源再生を楽しむ事ができる。

ひとまず、「NW-A25HN」に付属していたハイレゾ対応のデジタルノイズキャンセリングヘッドホン「MDR-NW750N」を、「NW-ZX100」にさして使ってみる。

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すっかりハイレゾ音源を聞くことを優先して、ハイレゾ対応ヘッドホンを使っていたけれど、確かにノイズキャンセリング機能も一緒に使えるとなかなかに便利。

そもそも飛行機や電車の中だと騒音が前提なので、そのノイズを抑える事が快適さにつながるし、コレはコレでアリかなと。

ただ、「MDR-NW750N」のコードがゴムゴムしていてとりまわしがしにくくて、タッチノイズが入ったりする事もあって、だったらせっかく「NW-ZX100」でハイレゾ音源を聴くなら、もっと良いヘッドホンを選ぶほうが良いかなと。

いずれもっとハイエンドなハイレゾ対応のデジタルノイズキャンセリングヘッドホンが出てくるのかもしれないけれど。

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それから、NFCとBluetoohはもちろん搭載していて、SBC、aptX「LDAC(エルダック)」に対応。

「NW-ZX2」は、「LDAC(エルダック)」には対応していたけれど、aptXに非対応という状態だったので、「LDAC」対応製品がないとSBCまで落ちてしまうという両極端な仕様だったけれど、「NW-ZX100」なら、対応製品ごとに最良の状態で聴ける。

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設定画面をチェックすると、「LDAC」に音質優先/標準/接続優先の3パターン、「SBC」に音質優先/接続優先の選択項目がわかれているので、実際に使っていてつながりやすさと音質を試しながら変更できる。

ただし、ワイヤレスヘッドホンとつないでいて、コーデックを切り替えたい場合は、いちいちペアリングをやり直さないといけない。普段は問題ないけれど、聴き比べしてみようかなと思った時にはちょっと面倒くさい。

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使っていて大きいのがバッテリーの持ちは素晴らしいの一言につきる。

「NW-ZX1」を使っていての恐ろしく困ったのがバッテリーの持ちの短さだったといのもあって。

「NW-ZX100」は、ハイレゾの連続再生時間は公称値で約45時間と、「NW-ZX1」の16時間と比べると約3倍近くのスタミナっぷりがあるから、主張とか旅行に持ち出していても、すぐにバッテリー充電しなきゃというスマホ的にナーバスにならなくていい。

それと、「NW-ZX1」によくあったのが、しばらく放置していてふと使おうと思ったときにバッテリー残量がカラッカラになっている事があって、これもAndoroid OSによくある常時動いてるアプリを消してとかそういった余計な事を考えなくていいのも楽。

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正直、「NW-ZX1」の後継と考えて期待を膨らませると、音楽を聴く前に、Andoroid OSでできてたことがなくなってるーとか、ボリュームの分解レベルがどうして「NW-ZX2」の60段階じゃないんだーとか、サイドのボタンの質感が違うとか、真っ先に目につくところにツッコミどころが集中してしまうのも確か。

自分の場合はまだお気に入りのアルバムをヘビーローテして聴く事が多いためか、最初の検索に時間がかかってもその後は聴き続けてるからストレスが少ないものの、積極的に楽曲を探したいという人にとっては、この十字キーでカチカチ何回も押して探すというのは大変というかイライラの原因にもなる。

何しろ内蔵128GBとmicroSDで追加まで出来るようになって、+128GBの合計256GBの楽曲といったらそれはもう凄い楽曲数になるし、ハイレゾ音源だからたっぷり食う容量だけど、FLACやWAVでも山盛り入るし、容量の多さが逆に検索の大変さを露呈してしまったり。

そう考えると、やっぱり「NW-ZX2」のほうがイイじゃないか!となるのだけど、それは当然フラッグシップモデルだし、お値段がとってもステキなこととか、本体が巨大かつヘビー級なので、いつもオトモにというわけにもいかなかったりする。

実際、ウォークマンA20シリーズをハイレゾ対応ノイズキャンセリングヘッドホンで聴いていて普段使いには充分良い音で楽しめるのだけど、前述したとおりせっかくのセットのヘッドホンわまりに気になるところがあって、「NW-ZX100」「MUC-M12SM1」でリケーブルした「XBA-Z5」で聴いていたら、すっかりこっちから戻れなくなるワナに…。

オペレーションまわりではAndoroid OSにあった使い勝手が少し落ちている(とは言ってもウォークマンA20シリーズと同等)としても、オーディオプレーヤーとしては、「NW-ZX2」”譲り”というか、「NW-ZX1」の硬さがとれてより中低音まわりの厚みの増した、緻密な音質を楽しめながら聴けてかなりイイんじゃないかと。

自分の場合、「NW-ZX1」「NW-ZX2」を持っているから、あえて買い替えなくて良いと思っているのに、実際使ってみると、いったん音楽を流し始めたらそのまま聞き続けることが多くてそこまでガサゴソ本体をいじる事もなくて、もうまるでバッテリーの心配もいらないし、ボティのガチンコ堅牢ボディも心地よくて、「NW-ZX2」の修行レベルの重さもないし、勝手にイイ所を総じてポジティブに捉えると、ウォークマンA20シリーズの超ハイエンドクラスと思ってこっち買っておいても良かったんじゃ?という想いがめぐってみたりして。

あと、最近本当に怖いのは、ウォークマンでコラボモデルが出てきたりして、万が一にも自分にツボにハマるアーティストやキャラクターとコラボして出されるともはや抵抗できなくなりそうで物凄く困る。

 ・お気に入りのカラーだと猛烈に持ち歩きたくなる「ウォークマンA20シリーズ」外観レビュー。
・快適リスニングとデザイン性を両立させたヘッドホン新シリーズ「h.ear」のインパクトがそうとう凄かった。

・“ウォークマン”「NW-ZX2」がやってきたので、まずは外観を中心にチェックしてみよう。
・ソニーストア大阪で、ハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX2」を触ってきた雑感(前編)
・ソニーストア大阪で、ハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX2」を触ってきた雑感(後編)
・ハイレゾ対応ウォークマンの最上位モデル「NW-ZX2」を、2015年2月14日から発売。

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