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強烈なノイズキャンセリング性能と音質のクオリティを持ったネックバンドタイプのワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-1000XM2」レビュー。キャリングケース含めての持ち運びやすいコンパクトさが使いたいシーンを増やす。

ソニーのワイヤレスヘッドセットハイエンドモデルには、オーバーヘッドタイプの「WH-1000XM3」と、左右独立型の「WF-1000XM3」が先に発売されていたけれど、第3のスタイルであるネックバンドタイプもついに 2019年12月7日に発売。

Bluetooth対応ワイヤレスヘッドホンで業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現したネックバンドタイプの新モデル「WI-1000XM2」をレビューしてみる。

・業界最高クラスのNC性能のネックバンド型『WI-1000XM2』などワイヤレスヘッドホン3機種発売 | プレスリリース | ソニー

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●ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-1000XM2」

そもそも自分にあったヘッドホンはどれがいいのか?によってチョイスするヘッドホンは大きく変わってくる。

「WH-1000XM3」 は、ドライバーが大きくて、耳をおおったオーバーヘッドの聴き心地は最高だし、ノイキャン性能も飛び抜けているし今なお究極というポジション。

一方で、 「WF-1000XM3」 は左右独立してハンズフリーの自由さは最高、そのうえでノイキャン性能も良くて、小さくてじゃまにならない存在感は使い勝手最高。

けれど、まぁ人間とは贅沢なもので、 オーバーヘッドはちょっと大げさになるし荷物量としては大きめだし、なにしろ夏に暑いという弱点もある 。

左右独立型は、その小さゆえのもうちょい音質的にもノイキャン的にも性能が欲しいと思ったりすることもある。

そんな贅沢な悩みを解決する、RPGの世界でいえば物理攻撃も魔法も使える魔法剣士敵ポジションとなるのが ネックバンド方式のヘッドホン 「WI-1000XM2」

初代モデルのワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-1000X」からすると、ひさびさ2年ぶりのモデルチェンジなので、性能もドッカンと上がっている。

 

 

 

 

すでにというか左右独立型の 「WF-1000XM3」 が非常に良い出来で満足度がかなり高いこともあって、IFAの発表の時も ネックバンドタイプの 「WI-1000XM2」に興味は薄れていたというのも正直なところ。

けれど改めて使ってみると、こいつぁすげぇと驚く。

なにしろ、形がネックバンドタイプというだけで、中身はほとんど妥協せず(ちょっぴり惜しいポイントはある)ほぼ 「WH-1000XM3」 といっても良いくらい。

イヤホン部分は、小型高感度9mmダイナミックドライバーユニットと、バランスド・アーマチュア・ドライバーユニットを組み合わせた、「HDハイブリッドドライバーシステム」を搭載。

ハイレゾ対応インナーイヤーヘッドホンのXBA-N1(21,880円+税)やXBA-N3(34,880円+税)クラスと同等。

そこにBAドライバと組み合わせてノイズキャンセリングと音質を両立させているこだわりっぷり。

付属イヤーピースは、通常のイヤーピースと比べると長めの「ハイブリッドイヤーロングピース」が SS/S/M/Lの4種類。

2種類の硬度のシリコンゴムに独自開発のシリコンフォーム素材を組み合わせた「トリプルコンフォートイヤーピース」が S/M/Lの3種類付属。

「ハイブリッドイヤーロングピース」の長さや、「トリプルコンフォートイヤーピース」の発泡シリコンの柔らかさもフィッティングに影響するところで、密閉感につながる聴きごこちや低域、遮音性にもかかわってくる。

ここは実は重要アイテム。

さて本題。

ドライバー内に外側の騒音を集音(フィードフォワード)するマイクは、とドライバーと鼓膜の間の騒音を集音(フィードバック)するマイクを収めていて。

外側と内側の両方のデータからDNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトウェアエンジンによって騒音を打ち消す効果のある逆位相の音を高精度に作り出してノイズを消す「デュアルノイズセンサーテクノロジー」

ヘッドホンが周囲の騒音を分析して、3つのノイズキャンセリングモードの中から一番適したモードを自動で選択してノイキャンを最大限に発揮するというのは前モデルと同様。

気圧計を内蔵して、飛行機に搭乗中など気圧の変化に合わせてノイズキャンセリング性能を最適化する機能もちゃんと備わっている。

まぁさすがにオーバーヘッドタイプの「WH-1000XM3」に備わる、試験信号音から頭の形や髪型、メガネ装着の有無といった個人差を検出して、最適化してくれる特有のパーソナライズ機能は搭載されていない。

そして最大のウリとなるのが、オーバーヘッドタイプの 「WH-1000XM3」 と同じ、前モデル比約4倍の処理能力をもつ「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1」を搭載していること。

左右独立型向けの小さい「QN1e」のほうじゃなくて、素の「QN1」。

「WH-1000XM3」 のノイズキャンセリング性能の根本といえるもので、飛行機のエンジン音のような低域ノイズから、人の声や雑踏の音まで中高域のノイズも、心地よいほどに消える。

実際に使ってみると、左右独立型の 「WF-1000XM3」よりもはるかに高い静寂っぷり。

これくらいは仕方ないかーという雑踏ノイズもちゃんとかき消してくれる。

自分の世界に没入するなら最高。

それにノイキャンというと、耳が圧迫されるのが嫌だという人もいると思うけれど、あの不快な感覚もないし、この静けさを一回味わうと手放すのが実に惜しくなる。

音質についても「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1」が大きく寄与。

ポータブルオーディオ向けとして最高クラスのS/N比と低歪率をあわせ持ったD/A変換回路や、ヘッドホンアンプを内蔵していて、さらには32bitのオーディオ信号処理を行うことで、圧倒的なクリアな音楽再生ができる。

今まで、フルデジタルアンプ「S-Master HX」が至高だとされていたけれど、ノイキャンヘッドホンでは「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1」が重要なポジションを占めている。

感度は、有線接続すれば99dB/mW(電源ON時)、94dB/mW(電源OFF時)

インナーイヤーヘッドホンの音のクオリティとしては、 左右独立型の 「WF-1000XM3」 を遥かに上まわる。

CD音源やMP3といった圧縮音源をアップスケーリングし、サンプリング周波数とビットレートを最大96kHz/24bitまでアップスケーリングする「DSEE HX」をヘッドホン本体に搭載。

Bluetoothの対応コーデックは、SBC、AAC、そしてSBCの約3倍にもなる情報量で音源を転送できる 「LDAC(エルダック)」にも対応。

もはや左右独立型の 「WF-1000XM3」 の一番の不満が、SBCとAACしかないことなので、 「LDAC(エルダック)」対応は非常に嬉しいところ。

ただし、なぜかaptXaptX HDには非対応になってしまっているのが納得いかない。

妙なところでツッコミどころを残すのはお約束なのか、高音質なコーデックの選択肢が狭まるのはもったいない。

ネックバンドタイプと言いながら、前モデルの「WI-1000X」は硬い素材でネックバンド部分ができていたのに対して、「WI-1000XM2」は、柔らかいシリコン製になっている。

このおかげで、かなり自由に首周りにフィットさせることもできるし、使わないときにもギュっとちいさくまとめることができるようになった。

付属のキャリングケースも圧倒的に縮小し、ネックバンド部分を丸めて小さく収納ができる。

トータル重量も約 58 g (本体: 約 44 g)と、前モデル約 71 g (本体: 約 61 g)よりも軽くなっていて、地味にあのネックバンドのカーブが小さくならなくてかさばり具合が大きかったことを考えると軽量化と省スペース化がすごい。

それにあわせてキャリングケースも超コンパクトに。

以前のケースの大きさを知っているだけにかなりの感動ポイント。

専用ヘッドホンケーブル、充電ケーブル、航空機用プラグアダプターも一緒に収めてのこのサイズ。

付属品含めて小さく持ち運べるというのは良い。

イヤホン本体は、イヤーピースに少し角度を付けたアングルドイヤーピース方式にしたことで、さらに耳の奥まで装着しやすくなったことで外れにくくフィット感が向上している。

また、左右のヘッドホンユニット部分に磁石を内蔵しているので、使わないときはユニット同士をスッキリまとめておくことができる。

ネックバンド部分の左ユニットに充電接続用のUSBtype-C端子

さすがにmicroUSBからUSB type-Cへ変更。

ただあいかわらず充電端子にフタがついていてしかも固くて、毎回充電するたびに開け閉めするのが面倒。これはどうにかならないのだろうか。

バッテリー持続時間はこれだけの高音質機能を備えているにもかかわらず、連続再生時間でワイヤレス接続で最大10時間(ノイズキャンセリング機能ON時)持つというのは非常にありがたい。

10時間持続できれば丸一日の出張には十分すぎるほどで、いざという時にも10分でも充電できれば80分利用できるクイックシャージ機能もあるのでこれは便利。

有線接続ケーブルにくわえて、航空機用アダプターも付属。

バッテリー切れのときにはもちろん、ワイヤレス機器を使えない飛行機内でも有線ヘッドホンとして使える汎用性はイイ。

操作系のボタンは、ネックバンド部分ではなくて、左側のケーブル部分にリモコンとして独立。

リモコンで、音量調節、音楽の再生停止、曲送り、曲戻し、ハンズフリー通話の受話・終話といった一般的な操作ができる。

iPhoneの「Siri」や、Androidの「Google Now」といった音声アシスタント機能の起動もできるので、スマートフォンを取り出さずにヘッドホン側の操作と音声操作だけで、電話をかけたり音楽を再生、情報検索といった使い方もできる。

そして、「C」マークの丸いボタンがカスタムボタンで、ココを押すとノイズキャンセリングや外音取り込みモードの切り替えができる。

「Headphones Connect」アプリから別の機能、例えばボイスアシスタントなどに機能を割り当てといったこともできる。

スマートフォン(AndroidやiPhone)とbluetothで接続するさいのペアリングも、NFCを備えたXperiaやウォークマンとなら簡単。

ネックバンド部分の右外側にNFCマークがあるので機器同士を近づければあっという間にペアリング完了。

それ以降も、NFCを近づけるだけで、切断も再接続もワンタッチでOK。

スマートフォンアプリの「Headphones Connect」を使うことで、外音取り込みのレベルや、サウンドエフェクトのカスタマイズが可能。

「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」の、外音取り込みのレベル(22段階)を変えることで、強烈に効果のあるノイズキャンセリングの効き具合を調整して、周囲の音を全てアプリで細かく調整できる。

「アダプティブサウンドコントロール」では、ユーザーが歩いているか、とまっているか、電車にのっているかなどを検出して、状況にあわせてノイズキャンセルが最適化される。

他にも、音質にまつわる設定や機能を自分好みで調整できる。

「イコライザー」といった音質調整や、「音質モード(音質優先モード/接続優先モード)」の切り替えや、バッテリーの持ちに影響する「DSEE HX」のオンオフ、「C(カスタム)」ボタンの機能を変更、自動電源オフ設定いったこともこのスマホアプリからコントロールできる。

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いやじつによく出来ている。

キャリングケース含めて、このサイズ感ならカバンの中でも邪魔にならない。

もしもほかに沢山荷物があってどうしても持っていけないかもというギリギリの選択肢の時でも本体だけならさらに省スペース。

ネックバンドタイプの利点として、インナーイヤーが外れても地面に落とすこともないし、耳が疲れたら外して休憩なんてこともできる。

どこかにいなくなってしまったもない。

リモコン部分が独立して物理ボタンなので誤動作のストレスもない。

しかも、ノイキャン性能にしても音質にしても妥協しなくて良いという、大きさをとるか機動性をとるかでモヤモヤしなくて良い。

極端な話、室内ならオーバーヘッドで外出するなら左右独立型の使い分けをするのもアリだと思うけれど、さすがに両方買うわけにはいかないとなったらネックバンドタイプの「WI-1000XM2」がズバリハマる。

持ち運んで使い倒してナンボのヘッドホン、この究極なハイブリッドヘッドホンは確実に元がとれるアイテムに違いない。

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●ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-1000XM2」

ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WI-1000XM2」
ソニーストア販売価格:35,000円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

・”静寂”というベクトルと”ワイヤレスでも良い音”というベクトルをあわせもって、”快適さ”を具現化してくれるヘッドホンワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM3」。
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM3」をソニーストアで触ってきたレビュー。ノイキャンの静寂っぷりと音質の心地よさがツボにハマる。

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