ソニーが基本的に好き!

「VAIO S11」に搭載するThunderbolt 3(USB Type-C)の可能性。拡張ボックス&外部グラフィックボードで、デスクトップ化してみる。(その2)


・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(プロローグ編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(外観と剛性、インターフェース編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(ディスプレイ、LTEモデム編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(パフォーマンス編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(ベンチマークテスト編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(番外編)
・VAIOとOn-Lap、出張先でもいつもと同じ環境を作ろう。最小の荷物でもツインディスプレイで作業を効率化。
・「VAIO S11」に搭載する”USB Type-C”の可能性。”USB Type-C”対応アクセサリーで拡張してみよう。

・「VAIO S11」に搭載するThunderbolt 3(USB Type-C)の可能性。拡張ボックス&外部グラフィックボードで、デスクトップ化してみる。(その1)
の続き。

VAIO S11に備わっている”USB type-C”端子からThunderbolt 3で接続できるドック(拡張ボックス)に外部グラフィックを載せて無事動作したので、その性能がどれほどのものかベンチマークを測ってみよう。

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●VAIO S11+外部GPUの性能を調べてみる。

VAIO S11が素の状態と、「GeForce GTX 1050 Ti」を搭載した「Thunder3 PCIe Box」接続時のベンチマークの比較するのが目的。

参考までにCPU内蔵GPUでも特に「Iris Graphics」の高いグラフィック性能を持つVAIO Zと、クアッドコアプロセッサーに45Wと高いTDPをもつVAIO S15 も比較対象のために一緒に計測して結果を比べてみる。

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VAIO S11「VJS1111」
CPU : Core i7-6500U(2.50GHz) TDP 15W
メモリー : 8GB
グラフィック : Intel HD Graphics 520


VAIO S11「VJS1111」
「Thunder3 PCIe Box」
CPU : Core i7-6500U(2.50GHz) TDP 15W
メモリー : 8GB
グラフィック : 「GeForce GTX 1050 Ti」

VAIO S11は、Core Uプロセッサー(TDP 15W)の低電圧プロセッサーながらも性能は良好。
ただしCPU内蔵GPU「HD Graphics 520」は、モバイルPCなので当然のことながらもともと大きなグラフィック性能は望めなかった。
そこにThunderbolt3を経由して接続された「GeForce GTX 1050 Ti」の性能がどこまで活かせるか。

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VAIO S15 「VJS151」
CPU : Core i7-6700HQ(2.60GHz) クアッドコア TDP 45W
メモリー : 16GB(8GB x 2)
グラフィック : Intel HD Graphics 530

Intel製第6世代(Skylake)Core Hプロセッサー(TDP 45W)のパフォーマンスが非常に高いVAIO S15
CPU内蔵GPU「HD Graphics 530」ながらTDP(熱設計電力)の大きさがグラフィックベンチに影響を及ぼすのか。

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VAIO Z 「VJZ13」
CPU : Intel Core i7-6567U(3.30GHz) TDP 28W
メモリー : 16GB
グラフィック : Iris Graphics 550

VAIO Zは、Intel製第6世代(Skylake)Core UプロセッサーのTDP 28WのCPUを採用。
グラフィックスは、CPU内蔵GPUでありながら「HD Graphics」よりも高い演算ユニットの「Iris Graphics 550」を搭載。

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●ファイナルファンタジーXIV 蒼天のイシュガルド ベンチマーク


シンプルにグラフィック性能を知るには、3Dゲーム系のベンチマークテストが手っ取り早い。

というかもはやこうしたゲームをするために外部グラフィックがあるとも言えるので、スクウェア・エニックスのFINAL FANTASY XIVの動作環境を診断するためのベンチマークソフトテスト。

現時点で最新の「蒼天のイシュガルド」ベンチマークで計測してみた。


VAIO S11「VJS1111」

「Core i7-6500U(2.50GHz) / Intel HD Graphics 520」
・1920x1080 / 最高品質 / DirectX11 : 1007 設定変更が必要


VAIO S15 「VJS151」
Core i7-6700HQ(2.60GHz) / Intel HD Graphics 530」
・1920x1080 / 最高品質 / DirectX11 : 907 設定変更が必要


VAIO Z 「VJZ13」

「Core i7-6567U(3.30GHz) / Intel Iris Graphics 550」
・1920x1080 / 最高品質 / DirectX11 : 907 設定変更を推奨

今回の設定は、ノートPC用の設定ではなくて、「1920×1080」、「最高品質」、「DirectX11」とデスクトップ向けのクオリティMAXにした状態で計測。

当たり前というか、さすがにCPU内蔵GPUのノートPCでは相当厳しく、もはや素のVAIO S11VAIO S15では紙芝居以前のカクカクっぷりが激しい。

「Iris Graphics 550」を搭載するVAIO Zでもゲーム出来るレベルには到底およばないような惨憺たる結果。

予想はできたことではあるけれど、もしもFINAL FANTASY XIVをプレイするなら、素直にノートPC向けの設定に下げるべきだなと改めて思わせられる。

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そこに、Thunderbolt 3を経由した「GeForce GTX 1050 Ti」を搭載した「Thunder3 PCIe Box」接続状態のVAIO S11

まずは上の動画をみてもらうとわかるとおり、ゲーム用に組んだデスクトップPC並に超美麗な映像のままヌルヌルッに動く。


全体を通してフレームレートも常に安定していて、今までのどんなVAIOノートでも見たことがないほどにキモチイイ動作っぷり。


VAIO S11「VJS1111」 「Thunder3 PCIe Box」
「Core i7-6500U(2.50GHz) / GeForce GTX 1050 Ti
・1920x1080 / 最高品質 / DirectX11 : 6633 とても快適

そして最終的なスコアも6633とおよそ6倍以上に跳ね上がり、「とても快適」という評価に。

厳密には、Thunderbolt 3がボトルネックになっていることもあって、本来の「GeForce GTX 1050 Ti」の性能から何割か落ちるとしても、もはやノートPCでは不可能と思われる性能っぷりを発揮してくれている。

これなら拡張したシステムを組んだ甲斐があるというもの。

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●3DMark(Cloud Gate / Sky Drive / Fire Strike / Time Spy)


次に定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」のBasic Editionでも計測してみる。

「3DMark」はマシンスペックによっていくつかのベンチマークテストが分かれていて、DirectX 9を使用した低価格帯のタブレットやスマートフォン向けの「Ice Storm」はもはやその次元ではないので今回は除外。

DirectX 10を使用したエントリー向けのノート・デスクトップPC向けの「Cloud Gate」、DirectX 11を使用したゲーミングノート・ミドルPC向けの「Sky Diver」、同じくDirectX 11を使用したGPU負荷の非常に高いゲーミングPC向け「Fire Strike」、DirectX 12世代のGPUを含む高性能なPC向けの「Time Spy」の4つのテスト結果を比べてみる。

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いきなり、素のVAIO S11と、Thunderbolt 3を経由した「GeForce GTX 1050 Ti」を搭載した「Thunder3 PCIe Box」接続状態のVAIO S11との両方のベンチマークスコアを比較。

VAIO S11「VJS1111」 「Thunder3 PCIe Box」
「Core i7-6500U(2.50GHz) / GeForce GTX 1050 Ti
※VAIO S11素の状態からドック接続しての数値のスコアの変化。


Time Spy SCORE:373 ⇒ 2071

Graphics Score      327 ⇒ 2087
CPU Score        1866 ⇒ 1985


Fire Strike SCORE:948 ⇒ 5393

Graphics Score   1031 ⇒ 6572
Physics Score    4998 ⇒ 5022
Combined Score   337 ⇒ 2414


Sky Diver SCORE:4031 ⇒ 13543

Graphics Score   3894 ⇒ 20266
Physics Score    5037 ⇒ 5266
Combined Score   3894 ⇒ 11982


Cloud Gate SCORE:6634 ⇒ 11457
Graphics Score   8855 ⇒ 32261
Physics Score    3534 ⇒  35518

「Cloud Gate」レベルであればVAIO S11単体でも余裕で動作するけれど、「Sky Diver」からカクツキが見られて厳しくなり、「Fire Strike」「Time Spy」ではもはや数秒単位の静止画になる。

だいたいここがCPU内蔵GPUの限界。

そこで、「GeForce GTX 1050 Ti」の力を借りると、強烈なグラフィックパワーを発揮して、「Sky Diver」はヌルヌル、「Fire Strike」も今まで映像が飛び飛びすぎてわからなかったストーリーがわかるほどの滑らかさに。当然スコアも別次元。

さすがに最新デスクトップのグラフィック性能を競う「Time Spy」ではまだまだスコアも低く、グラフィックボードの伸びしろがあることをうかがわせるので、、今後のチャレンジ魂に火が付きそうになる。

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そして、VAIO S15VAIO Zの結果も以下に。

VAIO S15 「VJS151」
Core i7-6700HQ(2.60GHz) / Intel HD Graphics 530」

Time Spy SCORE:320

Graphics Score      276
CPU Score        3664


Fire Strike SCORE:972

Graphics Score   1040
Physics Score    9512
Combined Score   343


Sky Diver SCORE:4127

Graphics Score   3761
Physics Score    8781
Combined Score   3878


Cloud Gate SCORE:7910

Graphics Score   8229
Physics Score    6965

比較参考にテストしてみたVAIO S15は、CPUパワーこそ大きいものの、グラフィック系ベンチマークのスコアの恩恵につながる部分は少なく、やはりCPU内蔵GPUの厳しさが露呈して、素のVAIO S11とほとんどスコアは変わらす。

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VAIO Z 「VJZ13」
「Core i7-6567U(3.30GHz) / Intel Iris Graphics 550」

Time Spy SCORE:612

Graphics Score      545
CPU Score        2037


Fire Strike SCORE:1552

Graphics Score   1655
Physics Score    5519
Combined Score   610


Sky Diver SCORE:6298

Graphics Score   6531
Physics Score    5413
Combined Score   6163


Cloud Gate SCORE:8737

Graphics Score   13898
Physics Score    3800

VAIO Z は、「Iris Graphics 550」が検討して、VAIO S15よりも内訳のグラフィックスコアもトータルスコアも高い値を出したものの、「Sky Diver」までが限界で、「Fire Strike」はパラパラ漫画状態。

さすがにグラフィックゲームをするための自作PCと比較するのは酷なので、将来て的にVAIO Z にUSB type-C(Thunderbolt3)を搭載した新モデルが出てくれたら最高なんだけれども。

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 十分すぎる結果が出たので非常に満足しつつも、外部ディスプレイに接続した場合に結果が変わるのか、発熱の推移は?など知りたい疑問がいくつかあるので、引き続き調べてみる。

続く。

<VAIO S11>
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(プロローグ編)
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・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(パフォーマンス編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(ベンチマークテスト編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(番外編)
・VAIOとOn-Lap、出張先でもいつもと同じ環境を作ろう。最小の荷物でもツインディスプレイで作業を効率化。
・「VAIO S11」に搭載する”USB Type-C”の可能性。”USB Type-C”対応アクセサリーで拡張してみよう。

・「VAIO S11」に搭載するThunderbolt 3(USB Type-C)の可能性。拡張ボックス&外部グラフィックボードで、デスクトップ化してみる。(その1)
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<VAIO Z>
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・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(開梱編)
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2件のコメント

  1. みりん より:

    GPU内蔵CPUという間違えがありました。