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開放F1.8の大口径広角単焦点レンズ FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」。8K解像力テストチャートを使って、レンズの解像度をチェックしてみた。


・開放F1.8の大口径広角単焦点レンズ FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」。外観レビューと使ってみた初日のファーストインプレ。
の続き。

FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」は、開放絞りF1.8という明るさと、Gレンズならではの高い解像力と美しいぼけ描写をもった、焦点距離20mmの大口径広角単焦点レンズ。

個人的な所感だけではなく、できる限り参考となるようなデータもとって行きたい。

ということで、レンズの性能の指標のひとつとなる解像度をテストしてみた。

<注意>
素人による撮影検証ということもあり、正確な評価とは異なる場合があります。
今後も検証を続けて、修正できるところがあれば都度更新していく予定です。

・焦点距離20mm、フルサイズ対応大口径超広角単焦点レンズ 『FE 20mm F1.8 G』 発売 | プレスリリース | ソニー
・FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」製品ページ

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8K解像力テストチャートで、「SEL20F18G」のレンズの解像力をテスト。


使用するのは、パール光学工業株式会社のスチルカメラ用の【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート

【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート
規格:ISO12233
サイズ:200x300mm
アスペクト比: 1:1/4:3/2:3
解像度:300~4800TV 本
光学濃度1.85
反射比:70

壁などに貼り付けてカメラにレンズをセットして撮影することで、解像力をはじめ各性能を評価できる。

【ISO12233解像度チャート】は、CIPA(一般社団法人 カメラ映像機器工業会)の解像度測定方法に対応した「解像度測定補助ソフト HYRes3.1」を使用することで、評価を数値として計測することができる。

今後、レンズを比較するうえでも条件を一律にする必要がある。

<共通設定>
ドライブモード:セルフタイマー(1枚)5秒
フォーカスエリア:フレキシブルスポットS
ISO:100
レンズ補正(周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正):切
クリエイティブスタイル:スタンダード(±0、±0、±0)

以上の条件で、レンズの開放絞りF1.8から、F2/F2.8/F4/F5.6/F8/F11/F16、そして最小絞りF22までを撮影。

測定方法は、8K解像力テストチャートの①中央部、②中央と周辺の間、③周辺部、の3ヶ所の”くさび(ウェッジ)画像”を切り出してツールで解析。

測定値にゆらぎがあったため5回撮影しての平均値を出してみた。

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●2,420万画素 α7IIIに、FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」を装着しての測定値

約2420万画素( 6000 x 4000 )のデジタル一眼カメラα7III 「ILCE-7M3」に、FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」を装着してのテスト結果。

数値は、○○○○TV本と読み、当然ながら数値が高いほどよく解像しているという事になる。

レンズの特性として中央部はよく解像していても、周辺部にいくにつれて精細感が落ちていく。

「SEL20F18G」の中央部は開放F1.8から非常によく解像しており、F5.6~F11あたりで一番高くなる。

周辺部についても開放から絞っていくことで解像度が増しているのがわかる。

また、F16以上絞ると、回折現象(光が小さい穴を通るときに、光が波状に周囲に広がってボケてしまう現象)により、解像度は下がっている。

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●6,100万画素 α7RIVに、FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」を装着しての測定値

絞りによるレンズ中央や周辺部の解像度の変化はわかったものの、「SEL20F18G」のレンズ性能は果たして発揮しきっているのか?

という興味が湧いたので、今度はカメラを約6100万画素(9504 x 6336 )のデジタル一眼カメラα7R IV「ILCE-7RM4」に変えて同じようにテストもしてみた。

先に結果から言うと、8K解像力テストチャートの最大値を上回ってしまう部分が出てきてしまったため、正確なデータはとれなかった。

それでも参考になるはずなので以下にテスト結果を掲載してみる。

もともと8K解像力テストチャートの最大解像度は、4800TV 本のため、それ以上の数値が出てしまうのはおかしいと思われる。

けれど、「解像度測定補助ソフト HYRes3.1」での計測での仕様のため、でてきた数値(5回計測した平均値)をそのまま掲載。

※印のあるF1.8/F2/F2.8/F4/F5.6/F8の「中央部」については、頭打ちしており実際にはさらに数値はのびるものと推測される。(さらなる高解像度チャートが必要?)

ちょっとモヤモヤした結果になってしまったけれど、α7R IVの超高解像度カメラでも「SEL20F18G」は十分に性能を発揮しているのではないだろうか。

レンズの特性は、前テスト(α7III )と同じで、周辺部についても絞ることで解像度が増し、F16以上絞ると回折現象により解像度は大きく下がる。

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8K解像力テストチャートを撮影した映像をチェックする。(α7RIV)

数値だけだは信憑性が薄いので、実際にα7R IV「SEL20F18G」で、8K解像力テストチャートの3ヶ所の”くさび(ウェッジ)画像”を撮影した拡大画像を比較。

カメラ側のレンズ補正(周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正)は切にしている。

左から、①中央部、②中央と周辺の間、③周辺部の順。

●F1.8

●F2.0

●F2.8

●F4.0

●F5.6

●F8

●F11

●F16

●F22

中央部は、開放F1.8から非常にシャープであることがよくわかる。

F1.8やF2でわかりやすい周辺部にいくにつれてボヤケてしまっているのが解像度が下がっていることの現れで、F2.8以上絞ることで改善、F8をピークに非常にきれいに解像しているのがわかる。

F22は中央部から周辺部までかなり甘くなっているので避けたほうがよさげ。

周辺部にいくほど暗くなっているのは周辺減光によるもの。

歪曲収差は当然あるものの、レンズ補正をオフで撮影しても極端な歪みはみられなかった。

今回、超広角レンズということもあって解像度チャートに極端に近づかないといけないこともあってテストとしては不向きな部分もあったもののひとまずの結果として出せてみた。

今後、他のレンズも片っ端からテストしてみよう。

<注意>
素人による撮影検証ということもあり、正確な評価とは異なる場合があります。
今後も検証を続けて、修正できるところがあれば都度更新していく予定です。

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解像度はあくまでもわかりやすいレンズ性能のひとつであって、実際にはやわらかなボケ味や各収差含めてそのレンズの持ち味になる。

それでも具体的に指標となるテスト結果が出せると、個人的な納得材料になるかもしれないので参考に。

発売されてから常時持ち歩いていろいろ撮った写真ストックもたまってきたので、またいろいろチェックしてみよう。

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FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」

FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」
メーカー希望小売価格:128,180円+税
ソニーストア販売価格:116,273円+税
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・単焦点レンズ FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」を3月3日(火)10時より先行予約販売開始。ソニーストアでお得に購入する方法。
・20mm 超広角単焦点レンズ FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」をソニーストアで触ってきたレビュー。
・開放F1.8の大口径広角単焦点レンズ FE 20mm F1.8 G 「SEL20F18G」。外観レビューと使ってみた初日のファーストインプレ。
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焦点距離イメージ(mm):20 / 30mm(APS-Cサイズ時)
開放絞り    : F1.8
最小絞り    : F22
レンズ構成   : 12群14枚
絞り羽根    : 9枚
円形絞り    : ○
最短撮影距離:0.19m(AF時)/0.18m(MF時)
最大撮影倍率:0.20倍(AF時)/0.22倍(MF時)
フィルター径 : 67mm
サイズ   : 最大径73.5mm×全長84.7mm
重量    :  約373g

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●67mm径に対応するアクセサリー

0219m
MCプロテクター「VF-67MPAM」
希望小売価格8,400円+税
ソニーストア販売価格:7,880円(税別)

0219k
円偏光フィルター「VF-67CPAM」
希望小売価格16,800円+税
ソニーストア販売価格:15,880円(税別)

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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)


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