ソニーが基本的に好き!

Aマウントフラッグシップモデル、デジタル一眼カメラ α99 II (ILCA-99M2)の実機をいじり倒してきたよ。(前編)

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やっとの事でソニーストアで先行展示されたα99 II (ILCA-99M2)の知りたかった設定を全て確認できたので、今度は実際に触っていじくり舐め回してみた様子をレビューしよう。

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●超高速にグイグイ食いついていく「ハイブリッド位相差検出AFシステム」

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なんでこんなにα99 II が気になるのかと言ったら、Eマウントボディが怒涛の進化をしてきて、α7シリーズでフルサイズセンサーを搭載してα7Rのたどり着いたαシリーズ中最高スペックだー!という流れの中で、4年ぶりにやっとモデルチェンジを迎えたとは言え、今更ながらAマウントの利点とα7R以降の最新機能をモリモリに合体させてしまったα99 II だけにそれは気になるってもの。

冷静に考えれば、Eマウントにはもはや最強というか反則技とも言えるフランジバックの短さからくるマウントアダプター経由のもう全メーカー製レンズ、オールドレンズなんでも来いという利点は揺るがないので、α99 IIはAマウントレンズを所有しているユーザーこそが真に喜べるカメラ。

それをわかったうえでウラヤマしいα99 IIの性能っぷり。

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まず、うんちくとしてα99 IIだけがもつ、「トランスルーセントミラー・テクノロジー」というイメージセンサーとAFセンサーに常時光をとりこめるミラーを最大限に活かした「ハイブリッド位相差検出Aシステム」

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[像面位相差AFセンサー]というのは、単純に考えるとα7Rに備わっているものと同様で、背面ディスプレイを見てもわかるとおりフォーカスエリアが広くて、さらに399の測距点となにしろフォーカスポイントが細かくビッシリ。

そこに79の測距点[専用位相差AFセンサー]が重なる。

[専用位相差AFセンサー]は、横線検出位相差AFポイントクロスAFポイント(横線&縦線検波)F2.8 (縦線検出) と クロスAFポイントで構成されていて、検出感度が高く、低照度限界も-4EVと暗所に強く、フォーカスリカバリー速度も速く、2.8センサーで高精度検出が可能。

この2つが合体して「ハイブリッド位相差検出Aシステム」と呼ばれ、重なりあっている部分は79点ハイブリッドクロスハイブリッドクロスポイントクロスAFポイント+縦線検出像面位相差AFポイントF2.8 (縦線検出) and クロスAFポイント+縦線検出像面位相差AFポイントとして働く。

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この2つのAFセンサーが同時に動くことで、より広いエリアで高密度に捉えることと、重なった2つのセンサーからクロス測距を行うことで被写体のパターンに影響をうけずに、ガッチリ被写体を捕捉することができる。

そもそも「トランスルーセントミラー・テクノロジー」はミラー駆動がなくて、常時AFが働き続けるという利点と進化した動体予測アルゴリズムもあいまって、強烈な動体追従性能を発揮する。

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さて、実際にフレキシブルスポットでポイント内を動かしてみた。

最初心配だったのがこんなにポイントが多かったらそもそも動かすのがめんどくさすぎるんじゃ?と思ったけれどまぁ早い。スティックの追従性もめちゃくちゃ早いので素早く持っていきたいところへ移動できる。

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さらにこのフレキシブルスポットは、「フレキシブルスポット点数」[全て]のポイントを使用して広い自由度のある選択肢を優先させるだけじゃなくて、[63点][15点]と限定させてより効率よくポイントを決めるといった使い方もできる。(1-5 「AF2」

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[63点]
にすると、ハイブリッドクロス測距点15点+像面位相差の測距点48点。間引いたポイントで全体に素早く合わせられる。

[15点]にすると、ハイブリッドクロス測距点15点のみに限定。と言った具合に、シチュエーションで3つのパターンで使い分けが出来るのはナカナカ使えるかもしれない。

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それから、フォーカスエリアの中でポイントを「拡張フレキシブルスポット」で被写体を狙った場合、その1点のフォーカスポイント(フレキシブルスポットS)から被写体が外れても、その周りのフォーカスポイント8点を駆使して(フレキシブルスポットMの範囲)被写体を面で捉えて再度ピントを合わせつづけてくれる。

「瞳」だけにピントをあわせる「瞳AF」は、AF-Cでも使えて被写体の顔が動いても*瞳を捉え続ける。

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フォーカスエリアは、「フォーカスエリアの選択」から、[クロス測距エリアのみ]に絞った使い方もできる。[オート]=全体を使用。(1-4 「AF1」

もういっこ、万が一サードパーティ製レンズなどでエラーなどがおこった場合の回避策として、「AFシステム」から[専用位相差AFのみ]を選択することもできる。

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それから、オートフォーカス時には、「AF駆動速度」と「AF被写体追従感度」を調整できる。(1-4 「AF1」

「オートフォーカス駆動速度」を、速い動態の場合には[高速]、被写体の移り変わりになめらかにピント送りしたいばあいには[低速]を選択。

「オートフォーカス被写体追従感度」は、5段階で変更して、高速で動く被写体に対して感度を高めて捕捉し続けるか、意図しないAF追従を防ぐかの調整。

AFの性能が上がると逆に気になるところなので、これも現場で撮影する被写体によって変えられると効果がデカイ。

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ここまで出来るかという、レンズごとにピントの微調整ができる「AF微調整」。(1-6 「AF3」

レンズのAFエリアは、「中央ワイド端」、「中央テレ端」、「左上ワイド端」、「左上テレ端」、「左下ワイド端」、「左下テレ端」、「右上ワイド端」、右上テレ端」、「右下ワイド端」、「右下テレ端」と10ヶ所を、それぞれのAFエリアで-20から+20まで非常に細かく調整できる。

値を小さくするとピントがあう位置がカメラに近づき、値を大きくするとピントがあう位置がカメラから遠ざかる。

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α77Ⅱα99にあった非常に便利な「AFレンジコントロール」も健在。

α99と同じくデフォルトでC1ボタンに「AFレンジコントロール」が割り当てられていて、前ダイヤルで遠距離側のフォーカスリミットを調整、後ダイヤルで近距離側のフォーカスリミットを調整して、よりピントを合わせやすくなる。

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●42Mの高解像度フルサイズセンサーで連写できる快感!

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さて、連射性能。

AF / AE追従しながら最高12コマ/秒という高速な連続撮影ができるという事だけど、この技術的な背景としては、ミラーショックのない「トランスルーセントミラー・テクノロジー」のAFシステムと、高速(従来比3.5倍)読み出しできる裏面照射型CMOSセンサーα99Ⅱ用に新しく開発されたフロントエンドLSIの高速処理、チャージ機構を新開発した耐久30万回低振動ユニット

ライブビュー撮影時でも8コマ/秒(Hi)の視認しながらドライブ撮影ができる。

しかも、内部処理が高速化されたことに加えて、内蔵メモリーを大容量化させたことで、撮影画像を確認できたりと、撮影後のストレスが大幅に解消。ディスプレイに連写の書き込み残り枚数が表示されて、残量も視認できる。

実際に撮影テスト。(目視による確認なので必ずしも正確な数値とは言い切れません。参考程度に。)

画像サイズは「L:42M (7952 x 5304)」、画質を「JPG ファイン」、連写モードを「Hi+」にして、シャッターボタンを押す。

結果としては、連写時間は約6秒で、撮影された実枚数は約62枚

その後、バッファからメモリーに書き込みを完了するまでにかかった時間は約18秒

次に容量が一気に肥大化する画像サイズは「L:42M (7952 x 5304)」、画質を「RAW+JPG」、連写モードを「Hi+」にして連写テスト。

結果としては、連写時間は約5秒で、撮影された実枚数は約54枚

その後、バッファからメモリーカードに書き込みを完了するまでにかかった時間は約45秒

4240万画素の高解像度をこの連写スピードで、かつバッファに貯め込めるおかげで少しでも長く撮り続けられるというのはものすごく実用に特化した性能。

ただし、「RAW+JPG」は撮影後のメモリーカードに書き込む時間が「JPG ファイン」の2倍に延びているので、このあたりは撮影する対象によってはJPG運用のほうが使い勝手が良さそう。

<連続撮影枚数(公称値)>

●連続撮影Hi+時
JPEG Lサイズ エクストラファイン 60枚、ファイン 63枚、スタンダード64枚
RAW 54枚、RAW+JPEG 54枚、RAW(非圧縮) 25枚、RAW(非圧縮)+JPEG 24枚

●連続撮影Hi時
JPEG Lサイズ エクストラファイン 65枚、ファイン 71枚、スタンダード74枚
RAW 57枚、RAW+JPEG 56枚、RAW(非圧縮) 26枚、RAW(非圧縮)+JPEG 25枚

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さすがにミラーレスじゃないし「サイレント撮影」はムリかーと思ったけれど、α99 IIには、蛍光灯のもとで撮影するときに気になる人工光源の点滅によるちらつき(フリッカー)を抑える「フリッカーレス撮影」がある。(1-12の「顔検出 / 撮影補助」

完全に消すとかいう機能じゃなくて、フリッカーの影響が少ないタイミングでシャッターを切ることで、速いシャッター速度で撮影した時の画像の上下に出る露出や色合いの差や、連続撮影した時の露出や色合いのばらつきを減らせるのも非常に有効。

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長くなるので、後編に続く。

・Aマウントフラッグシップモデル、デジタル一眼カメラ α99 II (ILCA-99M2)の実機をいじり倒してきたよ。(前編)
・Aマウントフラッグシップモデル、デジタル一眼カメラ α99 II (ILCA-99M2)の実機をいじり倒してきたよ。(後編)

・Aマウントフラッグシップモデル、デジタル一眼カメラ α99 II (ILCA-99M2)の新機能を調べよう。(設定メニュー編その1)
・Aマウントフラッグシップモデル、デジタル一眼カメラ α99 II (ILCA-99M2)の新機能を調べよう。(設定メニュー編その2)
・Aマウントフラッグシップモデル、デジタル一眼カメラ α99 II (ILCA-99M2)の新機能を調べよう。(設定メニュー編その3)

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●α99Ⅱボディ先行予約販売中

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デジタル一眼カメラ α99Ⅱ「ILCA-99M2
ソニーストア販売価格:388,880円(税別) 
●長期保証サービス(3年ベーシック付属)

※手持ちのクーポンに、以下クーポンがある場合は必ず使用してください。
 「ILCA-99M2 長期保証5年ワイド無償」有効期限日:2016年11月25日

・11月25日(金)発売予定のAマウントフラッグシップモデル、デジタル一眼カメラ”α99Ⅱ” 供給不足のお知らせ。
・調べれば調べるほど、デジタル一眼カメラAマウントのフラッグシップモデル”α99Ⅱ”の性能っぷりに嫉妬する。

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αフォトライフサポート_5,000円+税
・レンズ購入時の価格 5%OFF
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αフォトライフサポートプレミアム_入会金0円

・レンズ購入時の価格 5%OFF
・セミナーの受講料 20%OFF
・イメージセンサークリーニング 50%OFF
・αメンテナンスフルコース 20%OFF
・αメンテナンスライトコース 20%OFF

・カメラやレンズのメンテナンスを拡充した『αフォトライフサポートプレミアム』が登場。今までの『αフォトライフサポート』も永続利用できるようになって、レンズ5%OFFがいつでも受けられるように。

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縦位置グリップ「VG-C77AM」

希望小売価格31,500円(税別)
ソニーストア販売価格:29,500円(税別) 
●長期保証サービス(3年ベーシック付属)

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リチャージャブルバッテリーパック「NP-FM500H

希望小売価格9,000円(税別)
ソニーストア販売価格:8,500円(税別) 
●長期保証サービス(3年ベーシック付属)

・35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7RⅡ」を、ソニーストア大阪で触ってきたレビュー。
・35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7RⅡ」、外観レビュー。
・ついに来たよ35mmフルサイズのコンパクトデジタル一眼Eマウント”α7”!
・やたらウキウキで、初めてα7/α7Rを持って撮影してきた!
・α7を持って、横須賀港に撮影に行ってみた。
・α7にマウントアダプター+望遠レンズで、呉港に撮影に行ってみた。
・かなり楽しみに待ってた「SEL55F18Z」が来たからα7他で撮ってきてみた。
・α7で、1/1ガンダムとストライクフリーダムを狙い撃つっ( ゚д゚ )!!!
・α7にあるとかなり重宝するカールツァイスレンズ「SEL2470Z」。
・Eマウント待望のフルサイズ対応望遠ズームレンズ「SEL70200G」を使ってみよう!
・ダイナミックな広角からスナップまでを1本でこなせるフルサイズEマウントレンズ 「SEL1635Z」を使ってみよう。
・広角24mmから望遠240mm(APS-C360mm)までカバーする高倍率ズームレンズ 「SEL24240」を使ってみよう。
 ・2015年8月8日(土)、福岡天神を歩きながらデジタル一眼カメラ”α7RⅡ”を初めて使ってみた。
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(横田基地友好祭2015 編)
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(国営昭和記念公園 編)
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(銀座~築地、夜散歩 編)
・9月20日(日)、強行突破で「東京ゲームショウ 2015」に行ってきたよ!
・9月20日(日)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(伊丹空港千里堤防 編)
・2015年10月15日(木)、「平成27年度自衛隊観艦式」の事前公開(体験航海)に行ってきたよ。
・フルサイズと明るいレンズの組み合わせで背景ボケを楽しめる、単焦点レンズ(FE 50mm F1.8) 「SEL50F18F」

・”αシリーズ”Eマウントカメラの性能を出しきれる待望の望遠ズーム(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」。
・キリっとした解像感とふんわりとろけるボケの柔らかさがキモチイイ! FE 85mm F1.4 GM『SEL85F14GM』と格闘しながら1ヶ月ちょっと使い続けてみた。
・さーさーの葉ーさーらさらー♪の七夕飾りを撮影散歩。(α7RⅡ+SEL85F14GM)
・ビシっと決まる解像感と描写力、ポートレートからスナップまでが1本で撮りやすい、単焦点レンズ Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 「SEL50F14Z」。
・ソニークラスタのみんなで、熊本(大観峰・黒川温泉)に行ってきたよ。
・24mmから70mmまで変化できる焦点距離で、どれだけの絵が撮れるか楽しみなレンズ「SEL2470GM」

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