「Xperia X Performance」に採用された「Snapdragon 820」のパフォーマンスと、負荷をかけ続けた場合の発熱具合も調べてみる。

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・ひさびさに国内キャリアモデルを買ってみた。NTT docomo版「Xperia X Performance SO-04H」の外観レビュー。

・NTT docomo版「Xperia X Performance SO-04H」の初期セットアップと、新しい機能をチェックしてみる。
の続き。

「Xperia Z4/5」に採用されていた「Snapdragon 810 」から、「Xperia X Performance」では「Snapdragon 820」に変更されて、明らかに挙動がキビキビ。

正直、「Xperia Z5」は、「Snapdragon 810 」を搭載していても、うまく排熱処理していたので挙動に関しては不満もないし、そこまで追いかける必要はない気もするけれど、やっぱり気になるのでベンチマークとか、負荷をかけ続けた場合の挙動とか気になるのでテストして比較してみた。

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●定番のベンチマークテストで、パフォーマンスを調べてみる。

<Xperia X PerformanceのSocとデバイスを確認:CPU-Z>
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<Xperia Z5のSocとデバイスを確認:CPU-Z>
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「Xperia X Performance」に採用されているのは、Qualcomm社製64bit 「Snapdragon 820(MSM8996)」

Qualcomm自身のアーキテクチャ「kryo」を採用したクアッドコアプロセッサー(4コア、最大2.2GHz)に、GPUは、 Adreno 530。

一方の「Xperia Z5シリーズ」に採用されているのは、Qualcomm社製64bit 「Snapdragon 810(MSM8994)」

ARM製のCortex-A57とCortex-A53を4基づつ採用したオクタコアプロセッサー(8コア、最大2.0GHz))に、GPUは、 Adreno 430。

単純にみると、8コアから4コアに減ったのかーと思いがちなところだけど、Xperiaに限らず「Snapdragon 810 」というプロセッサー=熱問題としてピックアップされてしまっていた。

新しい「Snapdragon 820 」では、CPUパフォーマンスは2倍にあがりながら消費電力を下げたというのが大きな特徴で、GPU性能も40%増しになっているというのがQualcomm公式にうたわれているところ。

メモリーは3GB、ストレージは32GBという部分は共通。

明らかな体感差は感じるものの、やはり指標になりやすい意味でもベンチマークアプリを走らせて比較してみる。

<Xperia X Performance : Antutuベンチマークスコア>
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<Xperia Z5 : Antutuベンチマークスコア>
0623k-01h 0623l-01h
1つ目の「AnTuTu BenchMark」では、相対的なスコアとしては約1.5倍に。

3D、UX、CPU、RAMそれぞれの個別のスコアにおいて「Xperia X Performance」の搭載する「Snapdragon 820 」のパフォーマンスの上昇が顕著にわかる。

<Xperia X Performance : PC Mark ベンチマークスコア>
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<Xperia Z5 : PC Mark ベンチマークスコア>
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2つ目は、「PCMark for Android Benchmark」。

どちらかというと、スマートフォンの基本動作に近いところでの評価で、結果としてはトータルスコアでは1.3倍。

細かくみると、Web Browsing scoreとVideo Playback scoreは、ほぼ変わらないスコアだったものの、Writing score、Photo Editing scoreでは「Xperia X Performance」のスコアが高く、トータルスコアの差になっている様子。

<Xperia X Performance : 3D Mark ベンチマークスコア>
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<Xperia Z5 : 3D Mark ベンチマークスコア>
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3つ目は、「3DMark The Gamer’s Benchmark」。

3Dゲーム、グラフィックに依存するゲームベンチマークテストで、OpenGL ES 3.0ベースの「Sling Shot using ES 3.0」と、より高負荷となるOpenGL ES 3.1ベースの「Sling Shot using ES 3.1」の2種類走らせてみる。

結果としては、「Sling Shot using ES 3.0」では1.5倍、「Sling Shot using ES 3.1」では1.4倍のスコアとなっている。

細かな各項目すべてにおいても「Xperia X Performance」の搭載する「Snapdragon 820 (GPU  Adreno 530)」の性能の高さがスコアに結びついているのがわかる。

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ここで補足しておくと、決して「Xperia Z5」のスコアが低いわけではなくて、「Xperia X Performance」での伸びが非常に大きいということ。

余談ではあるけれど、同じ「Snapdragon 810」を搭載する「Xperia Z5シリーズ」と「Xperia Z4」でも、よりカスタマイズされた「Xperia Z5」のほうがそれぞれのベンチマークテストで1.2倍となっており、パフォーマンスを発揮できている印象が強かった。

あくまでも、各アプリの規定するスコアで比べたらこうだったという指標程度で。

<参考>
・「Xperia Z5 compact (E5823)」は日本の技適あり、気になるSnapdragon 810を採用したパフォーマンスと発熱具合をチェックしてみる。

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●連続負荷時時のパフォーマンスと温度の推移を調べてみる。

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それから、単発的なベンチマークテストではわからない、高負荷がある程度続いた場合のパフォーマンスの推移と、本体の発熱の推移。

なんでこんな事を気にするかというと、やっぱり「Xperia Z4」の時の超ピンポイントな場所(背面中央ロゴよりちょい上あたり)が集中的に熱くなって、りあきらかにパフォーマンスが落ちていたという現象があったから。

「Xperia Z3」以前のモデルでの高負荷時のあたたかくなる具合よりも「Xperia Z4」では顕著だったので、気になるポイント。

<Xperia X Performance : 3DMark 5回連続テストの前後スコア>
0624g-04h 0626f

<Xperia X Performance : 負荷時の温度の推移(CPU-Z)>
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「Xperia X Performance」の通常何もしていない状態から、「3DMark The Gamer’s Benchmark」を5回走らせ続けた推移。

当然ながらグラフィックベンチマークは一度でも負荷が高いので、発熱するのは当然…とおもいきや、「Xperia X Performance」は想像していたよりも背面が熱くない。

ほんのりあたたかい程度で、それこそ連続3回目以降あたりから、あたたかさが増してきたなという感覚。

印象としては、熱源は本体背面の上部あたりとはなんとなくわかるものの、背面は全体的に分散されていて、そして前面も少しあたたかくなるといった感じで、極端なアチチ状態はなくて手に持っていても違和感を感じない程度で、これはかなり予想外だった。

確かに温度上昇はあるのだけれども、ある程度机においておくなりしておくと、冷まされていくスピードも早い気がする。

ベンチマークテストも徐々にスコアが下がる傾向はあったけれど、1回目から5回目でのスコアの落ち具合をパーセンテージにすると90.3%。

<Xperia Z5 : 3DMark 5回連続テストの前後スコア>
0624c-01h 0626g

<Xperia Z5 : 負荷時の温度の推移(CPU-Z)>
0623g-01h 0626d 0626e 

「Xperia Z5」では、本体の上部あたりがたたかくなって、さらに負荷がかかると少し熱いにかわるので、局所的な熱さは感じる。

同じく、ベンチマークテストのスコアの落ち具合は82.8%。

この2機種のみの比較とはなるけれど、これだけの差がある。

「Xperia Z4」から「Xperia Z5」へと、ヒートパイプを増やすなどの排熱効率化でパフォーマンスを維持する効果は間違いなくあったけれど、「Xperia X Performance」では、プロセッサー自体の熱の抑制の貢献度と、加えて内部での排熱構造の効率化がさらに進んでいることが、実際のこれだけの体感的な差がでてきているのだろう。

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実際に、「Xperia X Performance」を使い始めて2週間になるけれど、素で快適で普段使いでまずストレスを感じることがまずない。

アプリを立ち上げる操作するという当たり前が当たり前にキビキビ動くし、指紋認証も速いし、カメラまわりの一連の動作から閲覧までもが早い。

繰り返しになるけれど、負荷がかかっても局所的に発熱という違和感もないし、あたたかくなっても元に戻るのも早い。

まぁ、真夏の炎天下の中でカメラを起動してフルに使うといったいじめ方まではしていないので、過酷な条件でも大丈夫というわけではないのだけど、今までのボーダーラインからすれば随分とリミットは解除された感が味わえる。

今時サクサク動くなんてのはそりゃ当たり前だろうとつっこまれそうだけど、いつの時もPCしかりスマートフォンしかり、進化の過程でデバイスやソフトウェアを含めての使い勝手の浮き沈みはあったりするもので、そう考えると、「Xperia X Performance」は使ってて快適ね!と思えてなかなかイイ端末じゃないのかなと。

続くよー。

・「Xperia X Performance」の実機をソニーストアで触ってきた雑感。
・「Xperia X Performance」を保護する純正のカバー4種。カバーを閉じたままXperiaを操作できるフルウィンドウ付きスタイルカバーがおもしろい。
・Z5と比べてわかったXperia X Performanceの魅力- ASCII.jp x デジタル

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