合体分離のイロモノなのか?自由度はホンモノなのか? 2 in 1 PC「VAIO A12」をレビュー(その3)


・合体分離のイロモノなのか?自由度はホンモノなのか? 2 in 1 PC「VAIO A12」をレビュー(その1)
・合体分離のイロモノなのか?自由度はホンモノなのか? 2 in 1 PC「VAIO A12」をレビュー(その2)
の続き。

「VAIO A12」を実稼働して数週間、すっかり普通にノートPCとして使っていて実務としては思っている以上に快適。

あまりにもノートPC化が激しくて合体分離してタブレットだということを忘れそうになってて、それだったら最初からVAIO S13/11で良かったんじゃ?感が漂う。

さて、合体分離っていつするのか、そもそもタブレット形状にメリットがあるのか、いろいろ使ってみる。

※今回クラムシェルPCではなくあえてノートPCと呼んでいます。

・今までの2 in 1 PCに満足しているかい?まるでクラムシェルPCの快適さそのままに、合体分離ギミックが秀逸な「VAIO A12」登場。
・「VAIO A12」は、納得の2 in 1 PCになりえるのか実用として使えるかを考える。(前編)
・「VAIO A12」は、納得の2 in 1 PCになりえるのか実用として使えるかを考える。(後編)

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●心地よい合体分離、脆弱な不安を感じることのないドッキングシステム。


ドッキング機構は、正直なところ見た目に心配になるレベルだけれどかなり頑丈。

ヒンジ部分は、過酷な試験を繰り返しての結果設計された強靭な「金属骨格構造」で出来て非常に堅牢な作り。

中心部にあるドッキングして通信するする端子部分も、キーボード側の端子はツメとなる突起部分がナナメに出入りするギミックで、仮にホコリがついたとしてもそれが接触不良の原因にならないように毎回取り除くように配慮。


こうした設計により、使う方としては特になにも意識せずに着脱できるのは良い。

キーボード側の両サイドにある金属プレートの突起をガイドにしてガションとハマる。

くっついたら最後、リリーススイッチをスライドしない限り抜けることはなくて、仮に合体した状態でタブレット(ディスプレイ)側だけを持っても抜け落ちてしまうこともない。


タブレットは逆向きにしてキーボードユニットとドッキングさせるといわゆる「ビューモード」として使える。

普通にタブレット単体でコンテンツを視聴するときに自立できないのに対して、これならディスプレイを好みの角度にすることができて、かつ余計なキーボードなどが目に入ることもなくタッチ操作でコントロールできる。

そのままパタっと閉じてしまえばタブレット的な形状を保ったままで、キーボードにある端子類を利用するといった使い方もできる。(ビュークローズモード)


タブレットをキーボードから分離するさいのリリーススイッチは、開いたキーボードの上に1箇所と、閉じた状態の背面側にもう1箇所の「ダブルリリーススイッチ」。

内側はわかるとして、なんで外側に?と思うけれどこれが実はよく使う。

タブレット(ディスプレイ)を閉じた状態でもリリーススイッチひとつで分離できると、カバンに入ったままでもタブレットだけをサッと取り出せる。

逆にくっつける時にもキーボード面に置いたタブレットがマグネットの吸引力に吸い寄せられるようにしてシャコンとハマる。これが小気味良くて必要以上にやりたくなる。

このへんのギミックはチャチくないのでプロダクツを買った満足度は高い。

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●タブレット単体のサイズ感や使いやすさをiPad Pro 12.9と比較。


勘違いしそうになるけど2 in 1 PCのメイン部分はコッチ。

シンプルに、12.5型(16:9、1920x1080)のタブレットと思おう。

7.4mmという薄さは良いとして、12.5型という画面サイズのタブレットというのは意外とデカイ。

さらにキーボードとの整合性もあったのだとは思うけれども、画面まわりのベゼル面積がそこそこあるし、特にキーボードとの接地する側だけ余計にベゼルが広いのも正直気になるところではある。

せめてもうちょっとベゼルを薄くするか、四辺を統一するかしてくれたほうがタブレットとしてはバランスが良いはず。


ちなみにというか、どうしても比較したくなったので、「iPad Pro 12.9」と並べてみた。

「VAIO A12(タブレット部のみ)」
外形寸法 : 約 幅305.5mm × 奥行199.4mm x 高さ7.4mm
本体重量 : 約 608g~622g

「iPad Pro 12.9」
外形寸法 : 約 幅280.6 mm × 奥行24.9 mm x 高さ5.9mm
本体重量 : 631g~633g

アスペクト比については、「VAIO A12」が16:9、「iPad Pro 12.9」が4:3ということもあって直接比較できるものでもないものの、発売タイミングが近くてどっちも揃ってしまったのでそりゃ比べたくなる。

こうしてみると「iPad Pro 12.9」狭ベゼルになっっているのが際立つ。

持った感じの重さはどっちも同じ程度。

参考までに、Surface Pro 6(2018年10月発売)のタブレット部分は、12.3型(アスペクト比 3:2)で約775g~792gなのでちょっと重い。


「VAIO A12」と「iPad Pro 12.9」のタテヨコ比の違いでわりと使っているカバンとかケースに入る入らないが出てくるパターンもあるので、手持ちのバッグなどと要相談。

ぶっちゃけこのサイズになると外に持ち出すのはそれなりの大きいサイズでないと入らない。

「VAIO S11」とか「iPad Pro 11」とは状況が異なるというか、あえて持っていくモチベーションが上がる理由が必要よね。

「VAIO A12」のディスプレイ面は、AGCの強化ガラスDragontrail PROを採用して多少乱雑に扱っても傷がつくことはないけれどペンの描き心地的に結局保護シートを貼ることになる。

万が一落とした時にカドから逝ってしまう場合が多いので、「VAIO A12」では4スミはガラスにそって丸みを帯びた形状ではなくてカドだけ肉厚の樹脂で保護しているのでより四角く見える。


ベゼル上部のwebカメラは、カスタマイズで「顔認証対応フロントカメラ(フルHD) (+3,000円)」を搭載すると利用できるwindows Hello対応の顔認証。

標準で指紋認証も使えるからあえてはいらないっぽいけれども、顔認証の認識率高くて超スムーズ。

スリープから復帰したときのアクションをショートカット。

ノートPCスタイルで使っててもディスプレイ開いたら即ログインは激楽ちん。


「VAIO A12」にはUSB type-C端子が装備されて、USB3.0、ディスプレイポート、パワーデリバリーに対応してるので、単独運用時でも対応したUSBハブを用意してディスプレイからキーボード、マウス、外付けHDD、有線LAN、電源といったものを合理的に接続することもできる。

そういやいつの間にか増えてたUSB type-C拡張グッズたちもあったけど、どれも問題なく使えそう。

USB type-C端子から一般の5V充電にも対応していて、充電スピードは早くないものの充電できるのは便利。

そういえば新しい「iPad Pro 11」、「iPad Pro 12.9」も専用のLightning端子からUSB type-Cにチェンジして劇的に使い勝手良くなった。

こうして共通化されると、周辺機器も一緒に使えてとっても良い。

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●デジタイザースタイラスペンを使ったタブレットの使い心地。


ディスプレイは当然タッチパネル対応。

VAIO S13/11もタッチパネル非対応なのでタッチ主体として考えるなら「VAIO A12」一択。

デジタイザースタイラスペンは、VAIO ZVAIO Z Canvasで採用されていたN-trig社製からワコム社製へと変更。

N-trig社はMicrosoftに買収されたため、必然的にワコム社製になったといえる。

筆圧4096階調と優れた追従性の自然な書き心地というのが魅力。


液晶パネルとカバーガラスの間に特殊な光学樹脂を充填するダイレクトボンディング加工を採用して、ペン先の触れた位置と、実際に線が描画される位置がズレなくして視差をなくして書き込むことができる。

デジタイザースタイラスペンを使ってみると、まず狙ったところにペン先が反応するのでストレスはなく使える感覚。

基本、WindowsのUIを指でタッチしようとしても誤タッチが増えてイライラするくらいなら、デジタイザースタイラスペンを使ったほうがはるかにマシ。

描き心地としては素のままのツルツルなガラス面よりは保護シートは貼っていたほうが違和感は劇的に少なくなる。

比較的軽いペン操作アプリ、「Microsoft Edge」や「ペイント3D」の挙動はいたって良好。


イラスト・マンガ制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」も使ってみると、そこそこ使えるといった感じ。

というのも、Core Yプロセッサー(TDP 5W)による処理によるものなのか、ペン先からほんの少しだけ遅れて描き込まれたり、操作や効果のレスポンスにも若干のタイムラグが発生する場合がある。

イージーに使うにはそれらのちょっとした挙動は気にならないレベルかもしれないものの、使い慣れたユーザーが本気で使うには物足りない部分もあると思われる。

キーボードにバッテリー搭載している場合に限っては、利き手でペン、もう一方の手でショートカットが使えるので、そういった意味では効率はとても良い。


Core Yプロセッサー
(TDP 5W)がネックになると思われるところとして、写真編集ソフトを扱うには無理があるんじゃないかというところ。

実際には、モバイル向けに最適化された「Lightroom CC」であれば、アプリの挙動として画像の保管先がクラウドであり、ローカルにはスマートプレビューが保管されるため非常に軽く「VAIO A12」でも十分に扱える。

画像がクラウドにアップロードされるので、他のデバイスからでも同じ画像が利用できるので、いつでもどんな環境でまったく同じ画像を扱うことができる。


一方で、画像をPCのローカルの指定したフォルダに保存して、カタログ管理する「Lightroom Classic CC」。

こっちは当然ながらパフォーマンスを要求される部分が出てくるため、初めての画像データの読み込み時や閲覧時などに多少の時間がかかる場合が見受けられる。

けれども、「Lightroom Classic CC」はメモリーの大きさやストレージのアクセススピードに依存するところもかなりあるため、意外とどうにかなる印象。

ハイパフォーマンスなデスクトップPCのような快適度は求めるのは酷で、モバイルしている時でもWindows PCならではというか「Lightroom Classic CC」がまんま使えることがメリット。当たり前か。

ただ、ここまで書いておきながら根本的に「VAIO A12」はそもそもクリエイティブ向けのPCとして作られているわけではないため、ディスプレイ解像度は1920×1080であったり色再現性が特段高くもないため、細部の仕上げのツメまでこなせるかというと難しい。

モバイルでそこそこ出来るけれども、限界があるというのは認識しておいたほうが良い。

こういうところは本来なら、VAIO ZVAIO Z Canvasの後継モデルで成熟させて欲しいところではある。

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「VAIO A12」
は、2 in 1 PCだからこそのタブレット部が独立することを活かした使い方を考えてこそで、1対1の対面であったり立ったままの接客をするには、タブレットとキーボード分離が以外と役に立つ。

バッテリー搭載のキーボードであればタブレットを遠隔操作用のリモコン的にも使えるし、タブレットにあるUSB type-C端子から拡張して大型ディスプレイに出すといった、トリッキーな使い方が平然と出来ることこそがメリットに思える。

ノートPCとしてもちゃんと使えるという前提があると、合体分離もイロモノではなくなる。

次はせっかくなので、クレードルやケースといった周辺機器を活用してみよう。

次回以降へ続く。

・今までの2 in 1 PCに満足しているかい?まるでクラムシェルPCの快適さそのままに、合体分離ギミックが秀逸な「VAIO A12」登場。
・「VAIO A12」は、納得の2 in 1 PCになりえるのか実用として使えるかを考える。(前編)
・「VAIO A12」は、納得の2 in 1 PCになりえるのか実用として使えるかを考える。(後編)

 

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