「VAIO A12」は、納得の2 in 1 PCになりえるのか実用として使えるかを考える。(後編)


・「VAIO A12」は、納得の2 in 1 PCになりえるのか実用として使えるかを考える。(前編)
の続き。

前編は、「VAIO A12」のそもそもの基本ベースが600g級の薄くて軽いタブレットということ。

仕事PCとしてはの立ち位置とは別にお手軽に持ち運べるタブレットというのは、SONY or VAIOユーザーとしてみれば結構ウェルカムである。

さて、それよりも法人向けにおもいっきり舵をきっていたVAIO㈱が、どうして2 in 1 PCというジャンルに乗り込んできたのかのほうが気になったりする。

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●「スタビライザーフラップ」が可能にした、2 in 1 PCなのにガチなクラムシェルPC


さて、そもそもというか2 in 1 PCにあまりいい思い出がない。

Windows 8が出た頃から急激に増えた2 in 1 PCだけども、当初でてきたVAIO Duo 11も楽しいPCではあったけれど、キーボード狭いよディスプレイが可変しないよというストレスはあったし、タブレットとキーボードが分離するVAIO Tap 11はパフォーマンス不足とキーボードが厳しかった記憶。

Android系のタブレットもキーボードと連携できるけれど、Android OSとそのアプリからして、ニュアンスがちょっと違う。Xperiaタブレットの後継でないしね。

VAIO ZやVAIO Z Canvasの後継機種を待望したいところだけど、まさかのそこじゃなくて、新カテゴリーとして「VAIO A12」

タブレット側とキーボード部分が分離するデタッチャブル構造のスバリ2 in 1 PC。

まさかの合体したら、どうみてもクラムシェルPCのシルエット。これは予想外だった。


「VAIO A12」の見たまんまクラムシェルPCを体現しているのが、タブレット側とキーボード部を結合するヒンジ部分に、新しく開発した「スタビライザーフラップ」機構を採用したこと。

ディスプレイを開くとヒンジ下部のフラップが開いて、支点を後ろに移動することで安定するというギミック。

よくもまぁこんな機構の思いついたよね。

今までの2 in 1 PCでは一切みたことがないスタイルたからそりゃインパクトがデカイ。

それに、普通ノートPCがモデルチェンジしてもほとんどが予定調和なので、スペックに注目しがちだけれども、「VAIO A12」はいきなりどうなってんだ!?くらいにその特異さに食いつくかざるをえない。

しかも総トータル質量で約1.1kg。


ディスプレイを130度まで開いても倒れることがなく安定するところまで計算しつくされていて、これってタブレット側がこれ以上重かったら間違いなく後ろに倒れるギリギリのラインで出来ている。

おそらく、もっとハイパフォーマンスにふってCore Uシリーズを載せました、排熱ファンつけます、バッテリー容量大きくします、諸々載っけますってやるとタブレット側はズンドコ重量増になる。

イコール、支えるためにキーボード側の重量アップ!背面重心に耐えるためにスタビライザーフラップをさらに巨大化!

そう…、みんなの要望と理想を追っかけると超ヘビー級な2 in 1 PCが出来上がって、一体誰が持ち運ぶのよというそもそも論に陥る。

Core Yシリーズのスペックとタブレットの軽さと、僕らの知らないウンタラカンタラな緻密に計算しつくされてこのギミックとデザインが出来ていると考えると、「VAIO A12」が急激に愛おしく思える。

前編でも言ったけれど、最初からノートPCで作られてるPCなのに、中身はCore Yシリーズを載っけてましたと言うのとは違うのである。

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●100%クラムシェルPCだろうを体現するキーボードとタッチパッド


そしてキーボードが、まんまキーボード。

言わなければ、ノートPCにしか見えない。

薄くてペッタンコでキー配列が特殊なタブレットのスタイルだけを活かすために犠牲になったキーボードじゃなくて、もうよくいつも見てるVAIOのキーボード。

13インチモデルに備わっている19mmフルピッチキーボードで、キーの沈み込みもちゃんとあるし心地よい打鍵感もそのまま。


独自機構による静音仕様になっていて、あのガチャガチャガチャガチャタッターン!という耳障りなタイプノイズも抑える仕様。

使っていてキートップの文字が消えちゃって悲しい思いをしなくていい防汚耐摩耗フッ素コーティング。

ついでにまさかのバックライトにも対応。

机の平面とフラットアルミパームレストが連続的につながって手首を置いて安定してタイピングできるところまで、本当にそのまんま実用レベルで使えるVAIOのキーボードなのである。


タッチパッドもちゃんとまともに動く。スルスル思ったとおりに動くヤツ。

フワフワしておいそっちじゃないよというイライラのないタッチパッドじゃないし、あと確実に左クリック、右クリックできるドスタンダードなクリックボタン。


おそらくスマホでキー入力できるニュータイプたちにはわからないだろうが、かつてPCしかなかった頃から慣れ親しんでいるおじさんたちはこのキータイピングに命をかけていた。

キーボードでいかに脳内で発生した文字をテキスト化するかは、この高速タイピングできるキーボードにすべてがかかっているのである。

若干老外感がかもしだされているかもしれないけれど、クラムシェルPCにある高速タイピングできるキーボードをきちんと備えていることが、今まであった2 in 1スタイルのPCと根本的に違うところであり惹かれるポイントと言える。

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●合体分離のしやすさと、脆弱な不安を一切感じさせないドッキングシステム。


そしてもうイッコ驚いたのが、ドッキング機構。

タブレット側をキーボードから分離するリリーススイッチを、本体の内側と外側の両方に備える「ダブルリリーススイッチ」。

普通一般に、開いたキーボードの上あたりにあるリリーススイッチが、閉じた状態の背面側にももう一つある。

どういうときに使えるかというと、カバンに入れた時でもタブレットだけ使いたいと思ったらリリーススイッチひとつでヒョイと外して取り出せる。


開いて取り出せばいいじゃんではない。それが出来ない状況がなんと多いことか。電車の中や人混みのなか、いかに最小限の動きで取り出せるかが重要なのである。

スイッチの形が外側にあるとかダッサ!ではない。

美しさを優先しまくってツルツルすってんてんで、いざ実用としてまっとうに使えないPCは企業戦士には厳しいのである。


だいたいこうした合体機構で心配になるのがタブレットとキーボードの接点の脆弱性。

ものすごい壊れそうなイメージというか、くっついてる時はタブレット側は持っちゃダメですとか何らかしらの制約があると思っていたら全然違っていた。

ヒンジ部分は、超過酷な試験をしてその結果設計された強靭な「金属骨格構造」で出来ているらしく非常に堅牢な作りになっている。


仮に、合体した状態でタブレット(ディスプレイ)側だけを持っても不意に抜けることはない。

現に持ってプラプラしたけれど、ちっとも抜けそうという不安感ないくらいにガッチリ。こうした持ち方も想定済みだったようで見透かされていた。


そのわりにリリーススイッチいっぱつでサクっと外せる。

そういえばディスプレイも130度開くとされているのに、万が一負荷がかかっても大丈夫なように180度開き試験もされているらしい。かといって自分のでやれと言われても絶対やらないけど。

ドッキングする部分も国内の某メーカー製の高耐久性コネクターを採用したうえに、接続するとき端子がナナメに出入りする動きでホコリがついたとしても毎回取り除く機構になっているので接点不良も回避するという細かい芸もある。

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●拡張性と汎用性の高いキーボード部。バッテリー&ワイヤレスの有無。



キーボードという名のドッキングステーションを見てみよう。

キーボード右側に、USB 3.0端子、HDMI端子、VGA端子、有線LAN端子。左側に、USB 2.0端子x2,SDメモリーカードスロットを備える。

タブレット側にUSB type-Cをまかせている上で、揃ったインターフェース。

ツッコミどころとしては、今さらどうしてUSB 2.0なのよというところだけども、内部配線をよりシンプルにするためとスペースを省略するためらしい。

今回は、タブレット側にUSB type-C(USB3.0、DisplayPort、Power Delivery)があって周辺機器の拡張性は確保できているので、まぁ我慢しようかと言うか、ここでいちいち目くじら立てないでおこう。


ディスプレイは、タブレットの液晶画面に加えて、2つの外部モニターに接続して3画面同時出力に対応。

最大解像度は、USB type-C(DisplayPort)が4K(3840 x 2160)、HDMI端子がWUXGA(1920 x 1200)、VGAがフルHD(1920x1080)。

HDMIとVGAは排他となっていて、間違って差し込んでしまわないように両隣に至近距離で配置されて同時に接続出来ないようになっている。


「VAIO A12」をカスタマイズする時のもしかしたら最大に悩むかもしれないところが、キーボードに「2ndバッテリー/ワイヤレス機能」のあり/なしの選択。

どっちをチョイスするかで使いみちも少し変わってくる。


まず、キーボード(2ndバッテリーなし/ワイヤレス機能なし)を選んだ場合の一番の利点は、なんといってもその軽さ。

タブレットと合体した状態でも最軽量値で約1.099kgという軽さを活かした使い方ができる。

ちなみに、この場合のバッテリーライフは約7.4~8.1時間。


そして、キーボード(2ndバッテリーあり/ワイヤレス機能あり)を選んだ場合、タブレットとキーボードが離れた状態でも、ワイヤレスでキー入力とタッチ操作が使えるということ。

ワイヤレスキーボードモードで使えるということは、ディスプレイを相手にみせながら操作したり、プレゼン用のコントローラにしたり、デジタイザースタイラスペンで描いている時のショートカットキー入力装置としても使えたりと、使い方のバリエーションが一挙に増える。

タブレットと合体したバッテリーライフは、約14.4~15時間という超スタミナ性能も発揮する。

しかも、充電するときはタブレットを先に、使うときはキーボード内蔵のバッテリーから、

キーボード内蔵バッテリーからタブレットを充電するといった仕様になっている。

「いたわり充電」も当然備えている。

 
ちなみに、キーボードはカスタマイズも出来る。

例えば、FnとCtrlを入れ替えたりCtrlとCapsLockを入れ替える「キースワップ」設定や、Fn+F8~F12に特殊な機能を設定する「ファンクションキー」追加、。Fnを押さなくてもF1~F12キーを特殊な機能キーとして動作する「Fn Lock」機能など。

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●デスクトップ化に便利なクレードル。



拡張クレードルは、背面に、USB3.0端子、HDMI端子、VGA端子、有線LAN端子、DCジャック、右側面に、USB 2.0×2、SDカードと、キーボードと同じ拡張性を持つ。

外部ディスプレイやキーボード・マウスなどを用意してデスクトップ的に使うには、拡張クレードル利用が良さげ。

例えば、自宅にキーボード、仕事場にクレードルでの疑似デスクトップ環境を作っておいて、移動時にはタブレットだけを持ち出すという使い方もできる。

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●すべてが黒い「ALL BLACK EDITION」



 
今回も用意された「ALL BLACK EDITION」。

もともとブラックなんだからそう違わないだろうと思ったら見た目の印象がかなり違う。

特に、キーボードの「アルミパームレスト」と底面にある「スタビライザーフラップ」がシルバーカラーになっているのに対して、「ALL BLACK EDITION」はそれらがブラック。

他、天面のVAIOロゴやオーナメントがブラックになり、文字通りすべてがブラックで統一される。

また、特別梱包とブラッククロスを付属。

「ALL BLACK EDITION」は、ある程度上位スペックで構成されていて、例えばプロセッサーはCore i7-8500Y (1.50GHz)、メモリーは8GB以上、ストレージは第三世代ハイスピードSSDとなる点には注意。

むしろパフォーマンス重視派な人には必要なスペックともとれる。

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「スタビライザーフラップ」機構
を採用したことで、タブレットとキーボードがくっついただけよねという2 in 1 PCの限界を突き破ってしまった「VAIO A12」

高速タイピングできるまっとうなキーボードとちゃんと言うことを聞いてくれるタッチパッド、操作系に妥協しないクラムシェルPCとして成り立っているというのが非常に説得力がある。

しかもドッキング機構は、合体すればガッチリ一体化する頑丈さと、いつでも速やかに分離できるスマートさ、おそらく使い始めると絶対に気にかかるであろう精度に余念がない。

ただのおもちゃ的なギミックではないのである。


割り切るべきは、Core Yシリーズのプロセッサー性能で、そこを自身の使うスタイルで納得できるかどうかといこと。

ゴリゴリ編集するしレンダリングするしという使い方であれば「VAIO A12」は正直向かないので、もっとハイパフォーマンスなノートPCを選ぶべき。

モバイルして使うデバイスとして、タブレットにキーボードを追加してみたりいろいろ使ってみたけど、どうにも中途半端なジレンマを抱えていたとしたら、「VAIO A12」が着地点になりうるかもしれない。

自宅と仕事場の両方のPC環境の橋渡しも、お絵描きのデバイスとしても、今までのクラムシェルPCオンリーな使い方よりも柔軟に使いこなせるかもしれない。

可能性をいろいろ巡らせられるPCは久しぶり。

正直なところ、ハードとして食いつく要素しかないくらいによく出来ているだけに、スペック的にもっとここがこうだったらいいのにという欲みたいなものがループしてしまうけれど、それを越えて使ってみたくなる新しいPCと言っても良い、それが「VAIO A12」

・今までの2 in 1 PCに満足しているかい?まるでクラムシェルPCの快適さそのままに、合体分離ギミックが秀逸な「VAIO A12」登場。
・「VAIO A12」は、納得の2 in 1 PCになりえるのか実用として使えるかを考える。(前編)
・「VAIO A12」は、納得の2 in 1 PCになりえるのか実用として使えるかを考える。(後編)

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●2 in 1、新次元。オールラウンダーPC「VAIO A12」


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