デジタルスチルカメラ「RX100Ⅵ(RX100M6)」を、ソニーストアで触ってきたレビュー(後編)。一発ポップアップして使えるEVF、自由度が上がった液晶モニターにタッチシャッター、あちこちに進化が。


・デジタルスチルカメラ「RX100Ⅵ(RX100M6)」を、ソニーストアで触ってきたレビュー(前編)。RX100にもっと望遠が欲しいが叶う、驚きのデジタル一眼カメラ並に超高速なAF。
の続き。

「RX100Ⅵ」の凄さは、RX100の大きさのままで24-200mmの高倍率ズームレンズを持って高速AF/AE追従最高約24コマ/秒の高速連写できるところには間違いがないのだけれど、それはそれとしてやたらと進化した部分がやたらと多くて、従来モデルから一挙に進化した感がある。

・広角から望遠までの新開発24-200mmズームレンズ、世界最速0.03秒の高速AF搭載『RX100 VI』発売 | プレスリリース | ソニー
・DSC-RX100M6 | デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | ソニー
・ソニーストアでは、2018年6月12日10時から先行予約販売開始。

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●ワンアクションで使えるようになった電子ビューファインダー

 
RX100Ⅲから備わった本体に収納されて、ポップアップして使える0.39型 約235万ドットの「XGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」。

RX100ⅢRX100シリーズの進化の分岐点になったとも言える機能ではあるのだけど、何がめんどくさいかというと、本体横スイッチでポップアップしたあとに、ファインダーの接眼レンズ部分を指でつまんでひっぱる動作が必要だった。


もしくは接眼レンズをひっぱりだすのを忘れたまま覗き込んで、あれ?視度が合わないぞとなってしまったり、逆にしまい込むときも2ステップというわずらわしさが小さなストレス。

それが「RX100Ⅵ」ではついに、スイッチを下げてポップアップして即使えるようになった。

戻す時もワンプッシュ、大したことではなさそうに思えるけれど、実際に今までの2ステップに苦慮したことがあるとこの便利さの喜びは半端なく大きい。


電子ビューファインダーを収納する時には、電源がオフにならない設定も選べるのをあわせて相当使い勝手がよくなって積極的に使える。

外光の映り込みを低減するT*コーティングや、ファインダーの視野率は100%、倍率 約0.59倍というのは「RX100Ⅴ」と同じものの、「RX10Ⅳ」と同じくEVFの表示タイムラグを大幅に改善していて被写体を逃しにくくなっている。


ポップアップ式の内蔵フラッシュもそのまま搭載。

光量はかわらずで、フラッシュモードは、「自動発光」「スローシンクロ」「後幕シンクロ」「強制発光」「発光禁止」など使える。


ちなみに、「RX100Ⅵ」は高倍率ズームのレンズが巨大化したこともあって、本体サイズをキープするために、内蔵式であるファインダーもストロボもより小型化していて。

「RX100Ⅵ」(画像左)と「RX100Ⅴ」(画像右)を見比べてみると大きさが変わっているのがわかる。

ボディのタテヨコ寸法が全く一緒とは言いながら、実はそれをキープするために根本から手を入れてると思うと、RX100シリーズの革を被った別物のカメラとも思える。


バッテリーはかわらず「NP-BX1」を採用していて、撮影可能枚数はモニター使用時で240枚。

「RX100Ⅴ」の220枚よりも増加。

記録メディアはSDXC/SDHC/SDカード、メモリースティックデュオとここも同じ。

通信機能としては、Wi-Fi、NFC、Bluetoothを搭載して、Bluetooth経由でスマホから位置情報を取得できる。

「PlayMemories Camera Apps」は最近のカメララインナップ同様に対応していない。

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●自由度が大幅にあがった液晶モニター。


「RX100Ⅵ」の背面液晶モニターは、3.0型、92万ドットのエクストラファイン液晶。

「RX100Ⅴ」では同じ3.0型で122万画素だったのにナゼ?という疑問は、α7IIIと同様にホワイトマジックを採用したものではなくなったために数値上減っている様子。

実際に「RX100Ⅵ」「RX100Ⅴ」を並べて同条件で見比べても見え方はほぼ同じで室内ではまるで問題なし。



背面液晶モニターは、2軸チルト機構になっていて、自撮りしやすい上方向に180度から、ハイアングル撮影に使いやすい真下から見えるまでに調整できる下方向に90度まで稼働するように。

「RX100Ⅴ」では下方向は45度までが限界。

このチルト機構の可動範囲は、デジタル一眼カメラα(Eマウント)シリーズにはまずない自由度。


従来モデルと「RX100Ⅵ」とでは、たいした違いではなさそうに思えるけれど、実際の可動範囲はまるで違っていて、ローアングル撮影のときにモニターの向きが変えられない事を考えると断然使いやすくなっている。

しかも、液晶モニターを起こしている場合は、電子ビューファインダーの前に手や体が近づいても電子ビューファインダーに切り替わらない仕様に変わっていて、事あるごとにあるイライラが解消された。

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●タッチパネルでダイレクトに被写体をタッチして撮影、モニター自動OFF機能でバッテリーの持ちを延長。


「RX100Ⅵ」の背面液晶ディスプレイは、RX100シリーズ初のタッチパネルに。

撮影時に、液晶モニターをタッチしてフォーカス位置を選択できるタッチフォーカスと、ファインダーをのぞきながらのスムーズなフォーカス位置移動を実現するタッチパッド機能として使えるというもの。

ファインダーや背面ディスプレイで状況を確認しつつ、液晶画面をタッチして被写体にピントをあわせながら撮影したい時には有効。

ただし、せっかくのタッチパネルなのに利用シーンは限定的で、メニュー画面をタッチ操作といったことはできない。惜しい。


また、画面に触れるだけで撮影できるタッチシャッターも実際に試してみた。

液晶モニター内で狙った被写体へ指でタッチすると、瞬時にフォーカスがあって写真を撮影。速い、めちゃくちゃ速い、0.03秒の高速AFが迷いなくサクサク撮れる。

同じフレーム内で動き回る被写体があったとすると、そこを追いかけてポンポンタッチしていくだけでどんどん写真が撮れていく。

そのままタッチしたままにしておくと、AF/AE追従最高約24コマ/秒の高速連写。

キー操作でターゲットを移動するよりも直感的かつ早く被写体を補足できるタッチとあわさると、思ってた以上に利用シーンがありそうな気がしてくる。


地味に便利そうな新しい機能が、「モニター自動OFF」機能。

2秒/5秒/10秒の設定で選ぶと、その時間が経過すると自動的にモニターが消画するというもの。

液晶モニターはバッテリー消費の代表的な部分なので、こまめに消画することで、バッテリーの持ち(撮影枚数)を約30%ものばすことができる。

もともと「パワーセーブ」といって、1分/2分/5分/30分の設定でその時間がくるとカメラの電源をオフにするという機能はあるものの、「モニター自動OFF」を利用することでより積極的にバッテリーを長持ちさせるといった使い方ができる。

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●精度が向上して精緻なピント合わせができるようになった「ピーキング機能」


マニュアルフォーカスやダイレクトマニュアルフォーカス撮影をする時に頼りにする「ピーキング機能」。

ピントの合った部分の輪郭を表示してピントを確認しやすくなるというものだけれど、「RX100Ⅵ」はこのピーキングの精度が向上。



「RX100Ⅵ」「RX100Ⅴ」のピーキングの設定は、ピーキングレベル・ピーキング色・ピント初期倍率・ピント拡大時間ともに同じなので、被写体としてポーチの刺繍の凹凸に対して、ほぼ等距離から絞りをF2.8、ピーキングレベル「中」で、ピントのあった部分の輪郭の表示の仕方を比較してみた。


拡大した状態を比べてみると、「RX100Ⅴ」では刺繍の凹凸に対しておおまかにピーキングの表示をしているのに対して、「RX100Ⅵ」ではポーチの前後の歪みや刺繍の凹凸を含めてどのあたりにピントが合っているかをシビアに表示しているのがわかる。

等倍にすると、さらに顕著で、「RX100Ⅴ」では多くの面にピントがあっているようなピーキング表示をしてしまっているあたりからも、「RX100Ⅵ」の精度が上がったことがよく分かる。

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●4K HDRの動画記録が可能になり、プロキシ動画の同時記録にも対応。


動画撮影は試してないけれどメニューから確認。

サイバーショットしては一番乗りで、HLG(Hybrid Log-Gamma)方式による広いダイナミックレンジの映像を記録できる4K HDRに対応して、トレンドの機能を真っ先に使える。

記録方式はXAVC S 4KとXAVC S HDとAVC HD。

フレームレート240fps/480fps960fpsと60p/30p/24pから、被写体のスピードに合わせて最適な倍率(4倍~40倍)でスローモーション記録もできる。


しかも「RX100Ⅵ」では4K動画などは別に小さなプロキシー動画の同時記録にも対応。

高画質データはそのままに、例えばスーパースローモーション動画のデータの小さいプロキシ動画をスマートフォンへの転送してその場ですぐにシェアできるのは嬉しい。

動画撮影時でも「ファストハイブリッドAF」に対応していて、高精度・高追随のフォーカシングができるAF駆動速度とAF被写体追従感度も設定で変更できる。

他、S-Gamut3/ S-Log3、ガンマ表示、ゼブラ機能、HDMIのみの出力、ピクチャプロファイルといった細かい設定までできる。コンデジなのに。

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●他、メニューをチェック


「RX100Ⅵ」は、大きく分けて5つの分類に、グループ名も追加された新メニューに変更。

α7III/α7RIII/α9α99Ⅱα6500に採用されたものと共通化しているあたりから、同時にサブ機として使う場合には混乱せずに使えて実に良い。


「RX100Ⅵ」は、「カスタムキー(撮影)」に加えて、「カスタムキー(動画)」「カスタムキー(再生)」にも個別に設定できるようになっている。

動画まわりの強化も多い。


直接ボタンを押して設定を呼び出せる「カスタムキー」は、コントロールリングと背面にあるC(カスタム)ボタン、中央/左/右ボタンの5つ

コントロールリングは専用の機能の割り当てで、30種類のフル機能を割り当てられるのは、中央ボタンとCボタンのみ。

RX100シリーズはコンパクトボディがゆえに、デジタル一眼カメラ(Eマウント)と比べて、カスタムできるボタンは少ないのは変わらず。


「カスタムキー」の少なさは、12個の機能を呼び出せる「Fn(ファンクション)キー」を使うとして、「RX100Ⅵ」から圧倒的に便利になったのは、「マイメニュー登録」が加わったこと。

ライブ配信の録画を公開

・「RX100Ⅵ 登場!先行展示機を触ってきたレポート etc 」”ソニーが基本的に好き。Live”(2018年6月9日配信)

好みのメニュー項目を最大30個までカスタマイズして登録できるから、撮影現場で呼び出したいときに迷わずによく使う機能を短時間でみつけられる。

これは本当に便利。


地味に便利な機能もちょいちょい追加されていて。

「マルチ測光時の顔優先」と入にしておくと、人の顔を基準に測光してくれる。

人物撮影をするときに背景にひっぱられるといった場合のモヤモヤから解消されて結構使える。

      
カメラを構えるポジション(縦位置と横位置)ごとにフォーカスエリアとフォーカス位置を変えられる「縦横フォーカスエリア切換」

とくにポートレート撮影や、スポーツシーン撮影で、カメラのポジションを頻繁に変えながら撮影したい場合には使い勝手が良い。

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「RX100Ⅵ」の一番の目を引くポイントは、高倍率ズームと高速AF。

24mmから200mmという焦点距離をカバーして、0.03秒の超高速AF、高密度AF追従テクノロジー、AF/AEを追従しながら秒間24コマ高速連写で最大撮影枚数は233 枚撮れる、それが1インチ約2,010万画素の積層型Exmor RS CMOSセンサーのあの高画質な映像を残せるという満足度。

しかも、細かくチェックしてみたら、もうそのまんまα7III/α7RIII/α9がコンパクトデジカメになったかのような機能の充実っぷり。

何しろ、見た目がRX100シリーズのままをキープしてしまってるので、いまいちピンと来ないけれど、体感するとその感動っぷりが凄かった。

これが、電源をオフにしておくと手でつかめるサイズに収まってしまうってのは、一眼カメラを持っていくのが億劫になりかねないくらいにキケンでしかない。

いやいや、むしろ一眼カメラを持っていけないシチュエーションでこそ、例えば、軽装で行きたい、現場で大きいカメラは恥ずかしすぎる、デジタル一眼レフカメラのみお断りのライブ、そういったシチュエーションを乗り越えて持っていって、その先で妥協しない画が撮れるのが「RX100Ⅵ」と思うとこれはあっていいんじゃないかと。

デジタル一眼カメラは自分が使うとして、手が回らないときの嫁別視点サブカメラとして使わせても、嫌がられそうにないこのサイズ!

あともうスマホのカメラが凄いだろ!って言っても、じゃあどこまで望遠ズームでよれて速い被写体をブレずにとらえられて、そしてその画質が持って帰ってよし撮れたね!と納得できるクオリティを手に入れられるかを考えると、そりゃ専用機たる「RX100Ⅵ」がぶっちぎりなのである。

最近のスマホの本体価格も高騰したし、って考えるとオヤ?「RX100Ⅵ」がそんなに高くないかもしれない。(いや高いか。

良い、実に良い。ひっさびさにRX100の初代モデルが出たときくらいにウキウキしてしまった。

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●デジタルスチルカメラ サイバーショット 『RX100Ⅵ』 DSC-RX100M6


デジタルスチルカメラ「DSC-RX100M6」
オープン価格
ソニーストア販売価格:138,880円+税
●長期保証<3年ベーシック>付

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