他を凌駕するパフォーマンスをタブレットに封じ込めるモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」(パフォーマンスと信頼性編)

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・他を凌駕するパフォーマンスをタブレットに封じ込めるモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」(開梱編)
・他を凌駕するパフォーマンスをタブレットに封じ込めるモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」(外観と使い勝手編)
の続き。

「VAIO Z Canvas」は、その姿だけを見ると、どうしてもSurface Pro 3を代表するタブレットタイプのWindows PCと比べてしまうけれど、根本としてクリエイターの人たちが純粋に快適に使いたいという欲求を満たしたいという志から作られたものなので、まるでベツモノと言っていい。

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●「VAIO Z Canvas」の開発コードネームは”源心”

 この動画は、「VAIO Cafe」で初めて流されたプロモーションムービーで、実はこの中に「VAIO Z Canvas」の開発コードネームが隠されている。「VAIO Z」の開発コードネームが”Shenron(神龍)”だったので、もしかするとドラゴン○ールつながりで来るのかとおもいきやそうではなく、ちょうどこの動画の2分前後あたりに見えるキーワード、”Genshin(源心)”がそれにあたる。

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”Genshin(源心)”とは、信州海野口の城にこもっていた平賀源心入道のもつ太刀からの由来に基づいて、「巧の精神で作り上げたもの。最高のアウトプットを求める人の相棒」にしたいと。

いつのまにか、我々はお客様に言い訳をしていないだろうか?お客様の本当の声に耳を傾けているだろうか?お客様に本当の価値を伝えられているだろうか?源心とは、「こころのみなもと」 様々な成約を克服して、お客様の心の底にある琴線に触れるモノを作りたい。この思いから”Genshin(源心)”と名付けられたという事。

ようするに、本気で使う人たちが満足してくれるマシンを作りたいと大まじめに真剣に開発して出来上がったのが「VAIO Z Canvas」という事になる。

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●”集中して使いたい”その要望に応えるためのQuad Core 47W CPU

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プロフェッショナルやクリエイターの世界では、ただシンプルに”集中して使いたい”これにつきる。その1つの解として、Windows PCの心臓部として最も性能の高いプロセッサー、プロセッサーには、第4世代”Core Hシリーズ”4コア/8スレッドの並列処理と47wというTDP(熱設計電力)を誇る「Core i7-4770HQ(2.20 GHz)」を採用。

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VAIO Pro 13やVAIO Duo13を含めSurface Pro 3にも採用されているCPUのTDPは15W。そのさらに上を行くパフォーマンスを発揮するTDP 28WのCPUを搭載するのが、「VAIO Z 」。とすると、いかにTDP 47W”QuadCore Hシリーズ”を搭載している「VAIO Z Canvas」が強烈か。

TDP=熱設計電力は、そのままPCの性能に直結して、数値が大きいほど性能が高くなる反面、デメリットとして発熱量が多くなる。なので、モバイル系ノートPCに載せるというほど簡単ではない。そもそも、そんな簡単に採用したはいいものの、それを安定して動作させる事がどれほど大変か。

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●タブレットサイズに最高のQuad Core 47W のCPUを搭載するための最大限の努力

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通常電圧時でQuadCore 47Wというだけでも凄い電力だという事は、「VAIO Z」「パフォーマンス優先」時にのみcTDP機能が働いて、規定のTDP28Wから35Wにまで引き上げられるという事を考えても簡単にわかる。

さらにQuadCore 47WのTurbo時にはさらに電力は上がるし、瞬間的に発生するピーク電力はもっと大きくなる。「VAIO Z Canvas」のシステム全体の電力としてみた時の瞬間的に発生するピーク電力は200Wにもなって、TDP 28WやTDP 15WのCPUとは比べ物にならない。

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だから普通考えてもこんなCPUが早々簡単に小さいボディに収められるわけはない。

なのにそれを可能にしたのは、そのピーク電力を抑える独自の電力設計と、超高負荷時にだけ、ACアダプターの電力に加えて、バッテリーからも電力を供給するダブルの供給方式「Hybrid Power Boost」という技術を採用しているから。

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こうやって書くだけだと、( ´_ゝ`)フーンで終わりそうな話だけれど、もしもこれらの開発技術がなかったらどうなっていたかというと、上記画像にある左の超巨大なACアダプターが必要になっていたという事。

このACアダプターは以前のデスクトップ級のVAIOに使われていたもので、サイズは約160mm x 40 mm x 77 mmで質量620 gという重さ。 こんな重たいACアダプターなんて持って行きたくもない。

実際には、その4分の1約127mm x 19 mm x 48 mmというサイズと質量約272 gという小型なものなので、これなら本体と一緒に持って出かけても苦痛度はかなり低く感じる。

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●VAIO史上最大の63Whという超大容量バッテリー。

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バッテリー駆動させる場合にも課題は残る。小さいバッテリーだと、CPU負荷が上がると耐え切れなくてバッテリーの出力が落ちてしまう。しかも、QuadCore 47Wでともっと大容量バッテリーが必要になる。

ここで、高密度実装設計が活きてくるところで、ギリギリまでそのスキマを大きくして、さらにバッテリー側でも基板を縦置きにしたり、フレームをコンマ数ミ リまで削ったりと、バッテリーの容量をギリギリまで載せたことで、VAIO史上では最大の63Whという超大容量バッテリーを搭載している。

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こうして「VAIO Z Canvas」の内部を見ると、バッテリーが本体体積の3分の1を占めているのがわかる。

QuadCore 47WのCPUを動作させると、消費電力が異常に大きいために、これを搭載するモデルはバッテリーの持続時間は数時間と短いものがほとんどの中、「VAIO Z Canvas」は、ボディが小さいにもかかわらずJEITA2.0測定条件でも7.6時間というバッテリーライフをキープしているというのは驚異的。

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●静かにかつ確実に冷やす、トリプルファンの”熱冷却設計技術”

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タブレットという形状からすると、全体の温度を下げるためにTCPの低いCPUを載せるのが一般的で、例えば、QuadCore 47Wを載せるモデルというと、例えばMacBook Pro15インチのように、そもそものサイズが大きくて、熱を逃がすための高熱ポイントを作る事で解消させる事ができる。

「VAIO Z Canvas」は、4Aサイズのタブレット形状の中に高発熱のCPUを入れて、全体を冷やさないといけない。本当に静かに冷やせるのか?「熱流体シミュレーションデータ」からパラメータを変えて、熱源地をコマ1ミリずつ確認して表面温度が下げる調整。

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シミュレーションデータだけでは実際に冷えるかどうかはわからないため、ファン、ヒートシンク、熱源の3つがくっついた”原理試作モック”を使って実際にその冷え具合を確認して最終的な形状に変わっていったという。

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当初は、冷却ファンも2つで温度を下げようとしたけれど、そうすると静かに冷やすという事が不可能になる、という事でコストが上がることを承知の上でファンを3コ搭載して冷却性能を安定して向上させている。

それに、使う人の作業を妨げないように、音の大きさに加えて音質も改善。羽枚数x回転数に起因するピークの周波数の音が発生するため、不均等な間隔のブレードにすることで、気になる高周波数を抑えている。それに、複数のファンが回ることでうなり音が発生するため、3つのファンの回転数を調整しながら制御することでうなり音を抑えている。

こうして、QuadCore 47Wを静かに冷やす、これが出来て初めて搭載する事を許されたという事になる。

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●信頼性を確実にするための10層高密度基板から製造ラインの最終工程”安曇野FINISH”

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QuadCore 47Wや基板の熱を逃がすために一役かっているのがヒートパイプで、空間を3次元で活用して立体交差させて省スペースの中で最大限の効率を確保。これも、ただ単純に曲げてしまう熱の輸送効率が落ちてしまうので、徐々に曲げるて放熱性能を落とさないための形状になっている。

気になっていた、長い間つかっていてホコリが中に入ってきたらどうするんだろう?という疑問も、この排熱フィンのカット形状を斜めにすることで、ホコリをつまらせず排他できるように工夫されているとの事だった。

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マザーボードは、”10層の高密度実装基板”。基板を複数にすると接続の問題ができてくるために、品質を確保するために1枚の基板でレイアウト。「Z ENGINE」たる高密度実装によって、メモリー8コの16GB、SSD2コの1TBというモンスタータブレットPCが出来上がっている。

また、接続品質を保つため、電源のオンオフでの温度の高低差や、モバイルして持ち運んでの振動といったストレスを長きにわたって加えられても確実な信頼性を上げるために、プロセッサーやメモリーの周りには、プラスでボンドでしっかりと固定している。こうしたところにも使用による品質を確保するための手抜かりはない。

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今回、「VAIO Z Canvas」は、海外の協力工場の力を借りて作っている。とは言え、設計初期段階から、製造性と品質に配慮したレイアウト設計を行うのはもちろんのこと、品質を確保するために、海外の協力工場のメンバーだけでなく、安曇野の製造技術メンバーが海外の協力工場に出向いて、目合わせから製造アドバイスを行っている。

さらに品質を管理するメンバーは、部品サプライヤーまで出向いて、部品の生産段階から入り込み、組み立てを終えたものは安曇野に集約して、その1台1台品質を最終チェックを行う”安曇野FINISH”を経て、最終的に出荷される。

これが安曇野のキャパシディとのバランスを最大限にとりながら、最大限のクオリティの高い「VAIO Z Canvas」が生まれてくる根源となっている。

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12.3型サイズしかないタブレットに、QuadCore 47Wを入れるなんてどう考えてもありえないとか、熱暴走するんじゃないか?とか、長く使ってたらすぐ壊れるんじゃないか?と誰もが心配してしまうような心配事も、こうした一つ一つの課題に対して真摯に向かって創りあげようとしている姿勢から出来上がっている事を知ると、本当に安心して持ち運んででも使いたいという気持ちがこみ上げてくる。

こうした裏打ちがあってこその、その「VAIO Z Canvas」のパフォーマンスを実際にベンチマークで調べてみよう。

 ・モバイルPCにもデスクトップPCにもなれる圧倒的パフォーマンスのモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」
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・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(開梱編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(外観編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(パフォーマンス編)
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・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(冷却ファン音/発熱テスト編)

ダマされちゃいけない、MONSTER PCの名を持つ安曇野産「VAIO Z」の真実。
・ワタシ…、名前変わります…。「VAIO Prototype Tablet PC」から「VAIO Z canvas」へ。
・「My Sony Club」と「週アス(3/3号)」に、新VAIO Zの開発秘話たっぷり。

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 MONSTER TAVLET PC “VAIO Z Canvas”
ソニーストア販売価格:249,800円(税別)~

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