モバイルPCにもデスクトップPCにもなれる圧倒的パフォーマンスのモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」

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2014年7月、SONY㈱のVAIOが切り離されて、新たにVAIO㈱へと復活してWindows PC事業を続けるとなった時、それはそれはとても嬉しい事だったけれど、一番の心配事としては果たしてAndroidやiOSを主としたスマートフォンやタブレットが日を追うごとにスペックアップと利便性を増してきている世の中で、今までのようなWindows PCというものでやっていけるのか?という事だった。

最初に出てきたVAIO㈱製のWindows PCを見ると、VAIO Pro 13/11やVAIO Fit 15というクラムシェル型のSONY時代にデザインされたリニューアルモデルだけに留まっていて、新しい何かを掴む事ができずにこれから先の可能性だけに期待するだけだった。

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そこで登場したのが、突如日本を飛び出して、ロサンゼルスのAdobe MAXに姿を現したモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」の前身となる「VAIO Prototype Tablet PC」。 ディスプレイとワイヤレスキーボードとペンのスタイルにあって、デスクトップ並の高いはパフォーマンスを搭載しているという、最近のWindows搭載ノートPCのトレンドとしてそこそこ使えるパフォーマンスに薄い軽い「Ultrabook」路線が大半を占める中でかなり異質な存在。

価格も決して安くはないし、誰にでも受け入れられるスタイルではないけれど、これほどまでに魅了されるのは何なのか。

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●今までにないタブレット”THE MONSTER TABLET PC”

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モンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」は、こういうモノですよと、おもいっきり姿もコンセプトも万人の目に触れている状態で2014年10月にお披露目以降、今回5月末に発売されるまで、実際にプロのクリエイターが利用するWindowsソフト「Photoshop」や「Illustrator」、「PremierePro」などを多くの人たちに使ってもらい、そのフィードバックを反映させてという繰り返しで、プロレベルの創作を支援できるマシンとして完成した。

限られた時間の中で物を生み出す事を課しているプロのクリエイターの人たちに満足のいくプロダクツが出来るという事は、それはクリエイター向けのみという事ではなくて、結果として、VAIOを使う全ての人に対して使い勝手の良い物ができるという事につながる。

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● 「VAIO Z Canvas」の目指す”Performance”と”Response”

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素直に驚くのが、圧倒的なパフォーマンス。プロセッサーには、第4世代”Core Hシリーズ”4コア/8スレッドの並列処理と47wというTDP(熱設計電力)を誇る「Core i7-4770HQ(2.20 GHz)」採用。CPU内蔵グラフィックとはいえIris Proは強烈なグラフィック性能を発揮する。

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VAIO Pro 13やVAIO Duo13を含め主要のUltraBookに採用されているCPUがTDP 15W。さらに上を行くパフォーマンスを発揮するモンスターPC「VAIO Z 」のCPUがTDP 28W。そしてモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」に、TDP 47W”Core Hシリーズ”を搭載していると考えると、いかに強烈なCPUを積んでいるか?という事がわかる。

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 実際、”Core Hシリーズ”のCPUパフォーマンスが実作業にどれくらい影響するかというと、15W Dual Coreプロセッサーを搭載するPCと比較した場合、「Adobe Photoshop Lightroom 5」で1000枚のRAW現像を印刷した場合で約2.4倍早く、「PhotoShop CC」でSmart sharpen filterを使用した場合では3.3倍早い

これはベンチマークスコアではなくて、リアルに待たされる時間が半分か3分の1に短縮しているという事。何かを処理しようとした時に待っている時間(中断させられる時間)がいかに無駄なものか。同じ作業を多く繰り返しすればするほどその時間はどんどんと大きくなるので、まさに”時間を稼ぐ”事ができるという事になる。

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使っている側としては気にしなくても、中でこんな47WにもなるCPUの発熱量たるやすさまじいもので、普通の熱設計したPCには到底載せられるCPUではないし、たとえ載せられたとしても、数分使っていたら熱暴走を起こしてしまうか、スペックダウンするというのが関の山。それを、12.3インチという小さいボディでも、確実に排熱して安定して使える、これが、高密度実装技術のなせるワザで、他社が真似しようとしても出来ない部分になる。

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ストレージは、256GBではSATAになるけれど、512GBと1TBは、第2世代ハイスピードSSDに加えてPCIe Gen.3対応第2世代ハイスピードSSDというだけでも超絶な速さを誇るのに、データのやりとりする道筋すらもPCIeのさらに高速なPCIe Gen.3対応とかどれだけ作っている人はマニアックなのかと。

さらに、SDカードスロットは、きちんとUHS-Ⅱ対応となっていて、データ量が巨大になると転送するだけでも時間のかかる大量のRAW画像から4K/2K動画ですらも圧倒的なスピードで本体のSSDに取り込むことができる。

仕事を止められるという作業のストレスの元凶ともいえる、アプリからデータの呼び出しも、データ転送も、今までとは別次元の速さで解消してくれる。仕事をする創作する上では、スピードは圧倒的な正義になる。

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さすがにバッテリーライフに関しては、バッテリー駆動でも長時間使いたいという場合には、TDP 28W「VAIO Z 」にアドバンテージがある。それでも、TDP 47W”Core Hシリーズ”を搭載してこのコンパクトで持ち運べる軽量ボディでも63whという大容量バッテリーを積んで7.6時間をしっかりと確保しているというのは伝わりにくいけれど相当涙ぐましい努力の結果がここまで引き延ばさせている。

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●タブレットスタイルだからこそのペンで描く快適さを追求。

 

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ディスプレイに対する拘りも実用性を考えぬいた結果で、ディスプレイサイズは、12.3インチというサイズに、アスペクト比3:2を採用していて、デジタル一眼カメラで撮影した画像が全画面で見られる心地よさ。さらに、2,560×1,704(250DPI)という超高精細と、Adobe RGBカバー率は95%以上という色の再現性は写真を見てもよりリアルに美しく表現されているのがダイレクトにわかる。

ここでもこだわりを発揮するのが、出荷時には安曇野の工場で一台づつ白色度を調整しているのはもはや当然で、さらに「カラープロファイル」を書き換えする事もできるようにしてあるので、後から外部ディスプレイと色合せをして使うこともできる。

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「VAIO Z Canvas」は、”タブレット”スタイルで、単純に画面をタップして”タッチ操作”できるという漠然としたものではなくて、ペンで操作できるというのは、従来のVAIO Duo 13で出来る事だけれど、「Photoshop」でレタッチをする、「CLIP STUDIO PAINT」や「Corel Painter」でイラストを描くといった場合、ショートカットを多様する事も多いため、手前にある固定のキーボードではなく、サイドに補助的に配置して使えるというクリエイティブな使い方を考慮してこのセパレートというスタイルを選択した。

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ペン先の触れた位置と、実際に線が描画される位置の誤差を抑えるのはもちろん、紙に描くように思った通りに描けるという事を目指している。描き味が重要となるデジタルスタイラスペンも硬い/標準/柔らかいとペンの切り替えも、筆圧カーブの調整もできる。

それから、デジタルスタイラスペンにある2つのボタンがグリップしたまま押しにくいと常々言って来たけれど、その対策としてペングリップを付属してくれたおかげで、今までよりも圧倒的に使いやすくなっている。

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キャンバスとしての使い勝手のキモは、本体を保持するスタンドにもあって、特許を持つ独自の機構(スプリング、ダンパー、カム)により、片手で自由に角度を変えられる

一般的にこうしたスタンドは、角度を変更する場合にはもう一方の手で支えながら調整する必要があるけれど、「VAIO Z Canvas」は、片手で倒したり起こしたりしても後ろのスタンドは追従してきて、止めた場所でちゃんと固定する。片手にペンを持っていてももう一方の手で自在に角度が変えられる。しかも一度角度を決めたら、そこでがっちりとホールドするので、そのまま手をのせて描いても本体が後ろに倒れる事もない。

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手をディスプレイの上に載せるほうがもちろん安定して描けるのだけれど、その手の腹が触れるとそこをペンと認識して点々が付いてしまう事がある。ところが、「VAIO Z Canvas」だと全くと言っていいほどそれが起きない。この理由としては、本体の処理性能が劇的に上がった恩恵がここにもあって、認識率が格段に上がったという事にもつながる。さらに、本体右上のボタンを押して、ペン以外を認識をカットして確実なペン入力に注力させる事もできる。

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その反対側の左上にあるボタンは、専用のUIを画面に表示させて、そこにショートカットキーを含む動作ができてしまう。これがまた恐ろしくも便利なところで、ペンでPC画面の階層を下がって操作していく動作が、ダイレクトに反映して機能を使えると、圧倒的に作業効率がよくなる。キーボードや多機能マウスのショートカットなくても、これなら視覚的に感覚で使える。

今までにペンで描ける便利さがあっても、かゆいところに手が届かずにストレスに感じていた部分を見事に解消して、好きな角度に変える、目で見たまま思いのままに描く、修正する、機能を変更する、とあらゆる動作が直感的に使えてしまう、これだけでも感動に値する。

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●要望が叶った「日本語配列」と「英字配列」から選べるキーボード。

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本体と同サイズのワイヤレスキーボードは、マグネットで本体とドッキングしてディスプレイ面の保護の役割も兼用。重なりあった状態で接続端子が触れる事で、タブレットからキーボードに充電するのも同じだけれど、「VAIO Z Canvas」のワイヤレスキーボードにはMicro USB端子を装備して単体で充電も給電しても使えるようになっている。

キーボードとしても、キーストロークが深く打鍵感はしっかり確保されているし、タッチパッドもクラムシェルのVAIOノート同様に追従しやすくなっているなど、タブレット用のオマケキーボードではなく、きちんと入力デバイスとして不満のないレベルに出来上がっている。

そして、ユーザーの要望として多かった「英字配列キーボード」も、なんと製品版では選択できるようになっていて、きちんとユーザーの声を聞いてもらえるというのは素直に嬉しい。

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デジタイザースタイラスペンは、本体の横にガッチリとホールドしてなくさずに一緒に持ち運べるし、このホールドキャップは取り外してしまっても、本体の横に直接スタイラスペンを取り付ける事もできる。ちょっと移動する時とか、ペン置きとしてもこれなら邪魔にならない。

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● デスクトップの代わりになる可能性をたくさん持つ「VAIO Z Canvas」

 

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モバイルできるサイズながらもインターフェースは非常に充実。左から、ヘッドホンマイク端子、USB 3.0x2、SDカード(UHS-II)、Mini DisplayPort、HDMI 1.4出力、有線LANを搭載。このサイズで、USBを2つ、標準のSDカードスロット、ディスプレイ出力が2つ、有線LANを片面に集中して配列。ただ薄く作るだけでなくて用途を考慮して作られている。

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 Wi-Fi電波もガッチリキャッチする感度の高いアンテナを備えているという見えないところの努力をしつつ、直結できる有線LANを装備。Wi-Fiがあれば困らない事も多くなってきたけれど、有線LANの確実な接続と高速性は代えがたいし、社内LANや宿泊するホテルによっては有線LAN必須というケースもまだまだ多いだけにこれはあって然るべき。

そして、自宅や社内で使う時に、作業効率を高めるなら、外部ディスプレイと接続したい。Mini DisplayPortと、HDMI 1.4の2つのディスプレイ出力は、どちらも4K(3,840x2,160)解像度の出力までが可能で、2枚のディスプレイに高精細なディスプレイを表示できる。

 
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ここで重要なのは、普通のクラムシェル型のノートPCで外部ディスプレイに出力した場合、どうしてもそのヨコに置いてしまったノートPCのディスプレイは小さくて結局作業領域としては使いにくいし、配置的にキーボードは使いにくいし結局別のキーボードを用意するとフットプリントが邪魔になったりと無駄が多くなってしまうという悩ましさを「VAIO Z Canvas」なら解消してくれるという事。

「VAIO Z Canvas」であれば、ワイヤレスキーボードを自分の使いやすい手前に持ってくることもできるし、本体を手元でペンタブレットとして使って、直にペンで入力したものがそのままディスプレイに反映するという使い方は、最高に便利。これをやらずして何をするのだろうか?というくらいにディスプレイが2枚欲しくなる。

そう、「VAIO Z Canvas」を外部ディスプレイとつなぐと、本体はデバイスの一部となって、最高のデスクトップPC環境が作れてしまう。これが、さらに惹きつけられる要因の1つにもなる。

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おそらく、「VAIO Z Canvas」は万人受けするモデルではないはず。確かに最近の万人受けするどんなWindowsマシンでもだいたいの事は出来るけれど、これほどまでに使ってみたい欲しくてたまらないといった感情が芽生えるだろうか?

「VAIO Z Canvas」は、あえて”クリエイ ター”という特定のプロフェッショナルな分野の人たちへ向けたメッセージを打ち出しているけれど、その人達を満足させる事のできるマシンだとしたら、自分たちの普段やっている作業くらいならもっと心地よく動いてくれるという事になる。この領域は、AndroidやiOSでは絶対に満足できない快適さ、作業効率なのだと思う。

さぁ、長らく使っていたメインマシンを「VAIO Z Canvas」にリプレイスする時が来た!

PS.明日以降は、「VAIO Z Canvas」の実機がやってくるので、全力で使い倒していこう。

 

・六本木ヒルズ内”Hills Cafe/Space”に期間限定で「VAIO Cafe」誕生、そしてさらに【VAIO meeting 2015 #2】を開催!
・「VAIO Cafe」でVAIOオリジナルグッズを販売!それから、 「クリエーターズトークショー」 の詳細決定!
・長野県安曇野にある「VAIOの里」と呼ばれるVAIO本社で工場見学してきたよ。

・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(開梱編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(外観編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(パフォーマンス編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(基本ベンチマークテスト編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(3Dグラフィックス系ベンチマーク編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(バッテリーライフ編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(過酷なバッテリーベンチマーク編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(冷却ファン音/発熱テスト編)

ダマされちゃいけない、MONSTER PCの名を持つ安曇野産「VAIO Z」の真実。
・ワタシ…、名前変わります…。「VAIO Prototype Tablet PC」から「VAIO Z canvas」へ。
・「My Sony Club」と「週アス(3/3号)」に、新VAIO Zの開発秘話たっぷり。

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MONSTER PC “VAIO Z” (13.3型ワイド)
ソニーストア販売価格:189,800円(税別)~

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