高音質機能を凝縮したハイレゾ対応ウォークマン”ZXシリーズ”「NW-ZX500シリーズ」をレビュー。Android OSを搭載してあらゆるアプリを高音質に楽しめる。


ハイレゾ音源対応のソニー独自開発のフルデジタルアンプ「S-Master HX」を備え最大11.2MHzのDSDネイティブ再生できるハイレゾ対応ウォークマン”ZXシリーズ”「NW-ZX300」から2年ぶりのモデルチェンジ。

「NW-A100シリーズ」同様にAndroid OSを搭載、デザインも刷新されたハイレゾ対応ウォークマン”ZXシリーズ”「NW-ZX500シリーズ」をレビュー。

・ストリーミングサービスをハイレゾ相当の高音質で楽しめるDSEE HX(TM)対応ウォークマン(R)新発売 | プレスリリース | ソニー

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●ハイエンドウォークマン「NW-ZX500シリーズ」の外観


今年登場したウォークマン「NW-A100シリーズ」「NW-ZX500シリーズ」ともにAndroid 9.0を搭載。

ソニー独自OSで限定されたオペレーションに限られいた「NW-ZX300シリーズ」とは違い、Android OSをベースにしたことで内蔵コンテンツに限らず、ストリーミングサービスアプリなどをインストールして楽しむこともできる。


まずは外観から。

「NW-ZX500シリーズ」の本体サイズは、約57.9mm x 約122.6mm x 約14.8mm(幅×高さ×奥行)、質量は約164g。

「NW-ZX300シリーズ」の本体サイズは、約57.7mm x 120.4mm x 14.9mm(幅×高さ×奥行)、質量は約157g。

ほぼ同じサイズ感で、質量については7g増加。

それよりも本体形状が大きくラウンドしたデザインになった違いのほうが目立つ。


正面から見ると、「NW-ZX500シリーズ」のディスプレイは3.6型、HD(1280×720ドット)のタッチパネル液晶に。

「NW-ZX300シリーズ」は3.1型(解像度:800×480)から大型化。

おそらく内部構造の都合で、あいかわらずディスプレイ下部分に”なにもないエリア”が存在しているけれど、その面積は少し減っているのがわかる。

さすがに、ウォークマン「NW-A100シリーズ」のような小さいボディに画面いっぱいの小さなスマホ感はない。


大幅な低インピーダンス化のためにアルミブロックから削り出したシャーシを使って全体の金属の塊のような剛性感はかなり高い。

また、サイドの大きく曲がったカーブと背面いっぱいにラバーが採用されて、握りやすさはかなりよくなっている。

背面ラバーには、中央にNFC、下部にwalkmanロゴが入っているのがわかる。


PCとの接続インターフェイスとして、もともと底面にあったWM-Portは、USB type-Cに変わりサイド面に移動。

メモリーカードスロットも同じサイド面にある。

ストラップホールだけは下部。


右サイドに、電源ボタン、ボリュームのプラスマイナスボタン、再生/一時停止ボタン、送り、戻るボタン、ホールドスイッチを備える。

それぞれボタン形状の大きさや手触りを変えることで、ボタンが押しやすいうえにウォークマン本体を直接見なくても直感的に何のボタンとわかるため操作性がかなり良い。

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●「NW-ZX500」の高品質にこだわった内部構造。


本体上部に、φ3.5mmステレオミニプラグに加えて、φ4.4mmのヘッドホンジャック(5極)を搭載。

クロストークが発生せず、左右の独立したよりクリアな音の定位のあるバランス接続が可能。

ヘッドホンジャックには日本ディックス製の「Pentaconn」を採用。

ヘッドホンプラグ1本でバランス接続できて、しかもガッチリ接続した安定感も抜群に良い。


ヘッドホン出力はアンバランス出力(ステレオミニプラグ)は50mW+50mW(16Ω)、バランス出力(バランス標準ジャック)からは、200mW+200mW(Ω)というハイパワー出力。

「WM1シリーズ」に備わっているフルデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載して、DSD(11.2MHz)のネイティブ再生が可能(バランス出力再生時のみ)で、WAV再生(最大384kHz/32bit(float/integer))にも対応。

さらに、MQA ( .mqa.flac)の最新のハイレゾ対応のファイル形式や、圧縮率に優れたAPE ( .ape)にも対応する。

まとめると対応フォーマットは、 MP3 ・WMA・FLAC・WAV・AAC・ HE-AAC・Apple Lossless・AIFF・DSD・APE・MQAとなる。

今まで対応していたATRACは対応外になっているので注意。


さすがに中身は見えないけれど、この筐体の中はモリモリ高音質のための設計構造になっている。

筐体と基盤のあいだに、金属の中でも抵抗値が低い無酸素銅(純度 99.96%以上)に金メッキを施したプレートを組み込みインピーダンスを大幅に低減。

リアパネルをアルミを使用して、強度を確保しつつ抵抗値を下げるボディ内レイアウト。


オーディオブロックとデジタルブロックを上下に分離してS/N比を向上。

バランス出力用アンプ部の電源に「DMP-Z1」で採用した高分子コンデンサ(FT CAP2) を4基搭載、「WM1シリーズ」譲りの大きい電力を供給できる「電気二重層キャパシタ」を採用する。

ヘッドホン出力の接続部分には「金を含んだ高音質はんだ」を採用


100MHz対応「低位相ノイズ水晶発振器」を2個搭載(48kHz系/44.1kHz系)して、サイズは「WM1シリーズ」のパーツよりは縮小しつつも内部ICは同じものを採用

他、ヘッドホン出力のフィルターに大型高音質抵抗を、アンプからヘッドホンジャックへの線材には無酸素銅ケーブルを採用する。

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●ウォークマン専用アプリの使い勝手。


「NW-ZX500シリーズ」の音楽を再生するメインアプリは、「W.ミュージック」アプリ

「NW-ZX300シリーズ」で触っていた操作感とほぼ同じなので、もしも買い替えたとしてもまず違和感はない。



音楽再生画面を中心に上下左右にスライドすると、「ライブラリートップ(上)」、「各種音質設定(下)」、「再生リスト(左)」、「お気に入り(右)」へとページが切り替わるUI。

全くといっていいほど使い勝手は変わらないものの、その挙動や複数のアルバムや再生リストのスクロールなどは、「NW-ZX300シリーズ」よりも随分とスムーズに感じられた。

ただあくまでも、インストールしている楽曲数が少ない状態での操作だったので、大量の音楽データが入ると挙動に影響する可能性もあるのでこれは改めて試してみる必要がある。


また、「W.ミュージック」アプリの設定からは、シャッフルやリピート、再生範囲の指定や、音楽再生時にカセットテープのスクリーンセーバーのオンオフが可能。

DSDについても、USB出力やフィルター、再生時のゲインといった調整もできる。



   
専用のオーディオプレーヤーのキモとなるのが「音声設定」アプリ。

以下の6つのウォークマン独自の機能が集約される。

「イコライザー」は、ブライト、エキサイティング、メロウ、リラックス、ボーカルの5種類に加えて、お好みの音質を細かく設定できるカスタムイコライザーを2種類保存可能。

圧縮音源をハイレゾ相当に補完する「DSEE HX」にはAI機能を搭載して、曲のタイプを自動で判別することで 高音域の補完性能を向上。

低域の位相をコントロールすることで、アナログアンプの位相特性を再現する「DCフェーズリニアライザー」。

曲同士の音量レベルを揃える「ダイナミックノーマライザー」

アナログレコードの豊かな音源を再現するという「バイナルプロセッサー」

すべての音質設定を無効にしてダイレクトな音を再生する「ソースダイレクト機能」も備える。


また、一般のAndroid端末の場合、「メディアの音量」で、かなり大まかに段階的にしか音量を調節できない。

けれど、「NW-ZX500シリーズ」は「Master Volume」というボリュームの仕組みを採用することで120段階で音量調節ができる。

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●気になるウォークマンZX500シリーズのデバイスを知る。



Androidを搭載するスマートフォンとしての動作も気になるところで、そのスペックも知りたいところ。

「CPU-Z」アプリによってわかるデータをチェックしてみる。

「NW-ZX500シリーズ」のSocは「ARM Coerwx-A53 1.80 Ghz」、RAM(メモリー)は、3886MB(約4GB)

オペレーションを動作させるパフォーマンスは、ウォークマン「NW-A100シリーズ」と同じ。





RAM(メモリー)が約4GBというのは専用端末としては十分だと思えるものの、Socが非常に未知数。

Socがどれほどのパフォーマンスになるかの指標としてベンチマークを計測しようとAntutuをインストール。

ベンチマークテストアプリは残念ながら動作せず。

ただし詳細なデバイス情報は確認できる。(センサー類はほとんど備わっていないことがわかる。)

バッテリー容量は、4,800mAh

ARM Coerwx-A53は決して新しいものではないし、スマートフォンと同等のパフォーマンスを発揮してくれるわけれはない点には注意が必要。


ウォークマン「NW-A100シリーズ」でも試してみたとおり、FGOをインストールしてプレイしてみるとキャラクター表示されず動きは緩慢で実使用には耐えなかった。

エントリークラスのSocではありがちな、重い処理となるアプリを動作するには非力なことは知っておこう。

音楽や動画アプリ、ラジオや動画サービス、語学学習アプリといった類のものであれば使えそう、くらいのスタンスで思っているのが良いだろう。

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●Android OSを搭載したスマホとしてチェックしてみる。


デフォルトでインストールされているアプリは、Google謹製アプリをのぞくと、「W.ミュージック」「音声設定」「mora」となる。

ウォークマン「NW-A100シリーズ」にプリインストールされている「NC/外音取り込み」「音声レコーダー」は入っていない。

 
画面上部から下にスワイプするクイック設定には、デフォルトとしてWi-Fi、Bluetooth、音量、自動回転、バッテリーセーバー、機内モードの6つが並ぶ。

ネットワークについては、Wi-Fi(2.4/5 GHz 帯、IEEE 802.11 a/b/g/n/ac)のみで、モバイルネットワークは持たない。

そのため、ネットワークを利用したい場合は、Wi-Fiのある環境、外出時にはWi-Fiルーターやテザリングといった力を借りる必要がある。

オフラインでの利用であれば無論必要ない。

 
Androidとしての設定画面も備える。


ストレージは、64GB

知っておく必要があるのは、システムで10GB、初期アプリのみで1.3GB、合計で約11.3GB程度の容量を消費しているということ。

メーカーHPを参照すると、実使用可能領域は約48.64GBとなっている。


microSDのカードスロットは、トレイ式。

Androidアプリを今後インストールしていくと内蔵ストレージは間違いなく圧迫されていく。

ハイレゾ音源を大量に貯め込みたい場合には、間違いなくMicroSDカードが必須となると思われる。

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●Android OSになったメリットを最大限に活かして高音質を堪能できる。


根本的に変わるのは音楽のストック方法。

今までは、PCありきで、PCにダウンロードしてウォークマンと接続して転送というあまりにもまどろっこしい作業があった。

それが、「NW-ZX500シリーズ」から直接moraやiTune Storeからダイレクトにダウンロードできる。

PC内の音楽コンテンツをまとめて管理するWindows向けPCアプリは「Music Center for PC」を利用もできるので、バックアップとして利用できる。

Macの場合は「Android File Transfer」を利用する。

 
そして、Android OSになったことの最大のメリットは、独自OSの「NW-ZX300」ではできないアプリの自由度があること。

SpotifyやPlay Music、Apple Music、Amazon Prime Music といったストリーミングサービスなどインストールして楽しめる

ネットワーク環境を利用して聴けないシチュエーションに備えて、前もってストレージにダウンロードしてオフライン再生を活用すればどこでも大量の楽曲を楽しめる。

それらは全てスマホで聴くよりも、高音質技術がたっぷり投入されてしかもバランス接続までできる「NW-ZX500シリーズ」ではるかに良い音で聴ける。


もちろんYou Tubeにはじまり、ラジオや動画サービス、語学学習といった好みをアプリをインストールすることもできるし、いずれも高音質再生されると考えるとウォークマンも持つ価値が増える。

また、ソニーのヘッドセットを利用する際の「ヘッドホン」アプリをインストールできるため、音楽はウォークマン、設定はスマホといった切り替えが不要。

コレを使ったらもう以前のウォークマンは使えない。

・静寂とイイ音の合わせ技が最高すぎる、完全ワイヤレスのノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」を使ってみたレビュー。
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」を2週間ガッツリ使ってみた雑感。
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」、おじさんレビューばかりじゃ参考にならない!?20代のナウでヤングなみんなたちのレビュー。

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ウォークマン「NW-A100シリーズ」はミニスマホ的な良さが前面にでてきたのに対して、「NW-ZX500シリーズ」ではバランス接続や高音質にこだわった音楽プレーヤーとしてさらに広がりが増えたという印象。

Socはあくまでも最低限動かすためのもので、ゲームアプリをグリグリ動かせるパフォーマンスはないので、世の中のあらゆる音楽コンテンツを楽しもう的に考えるととても気が楽。

もう”PCに貯め込んだ音楽を転送して聴く”だけに縛られることもない。

ただちょっと面食らったのは価格が「NW-ZX300」よりも2万円程度上昇したこと。

たしかに内部パーツにかなり上位モデルの高品質パーツをつぎ込んでるのでそれも致し方ないところではある。

ウォークマン「NW-A100シリーズ」でも言ったけれど、Android アプリを楽しむことと、大量の音源を持ち運ぼうと思ったら内蔵ストレージは足りなくなるのは間違いなく、大容量MicroSDを追加で買っておこう。

128GBモデルも欲しいところだけど、それこそ10万円に迫ってしまいそうなので、ドドンと大きいMicroSDを買って活用しよう。

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●ウォークマンA500シリーズ ラインナップ


ウォークマンZXシリーズ[メモリータイプ]NW-ZX500シリーズ
【64GB】
カラー:ブラック/シルバー
ソニーストア販売価格:80,000円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
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●ウォークマンA100シリーズ、ウォークマンAシリーズ × 40周年記念モデル


・高音質設計の小さなスマホのようなウォークマン「NW-A100シリーズ」。Android OSを搭載して広がる自由度が利用シーンを劇的に増やす。


・ウォークマン Aシリーズ「40周年記念モデル」NW-A100TPSの実機レビュー。初代ウォークマン「TPS-L2」デザインのソフトケースと、カセット再生画面が完全シンクロするギミックが秀逸。

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