その佇まい、まるでジュエリーやー!リスニングモニターの究極の音楽体験を目指したソニーのSignature Series、インナーイヤーヘッドホン「IER-Z1R」をレビュー。

 
その度肝をぬく姿に驚いたのは昨年8月の香港で開催された「High-end AV Show」で姿を表したインナーイヤーヘッドホン「IER-Z1R」が、ようやく国内でも(2019年3月23日)発売に。

ウォークマン「NW-WM1Z/WM1A」や、ステレオヘッドホン「MDR-Z1R」デジタルミュージックプレーヤー「DMP-Z1」に続く、究極の音楽体験を目指したSignature Seriesのラインアップにインナーイヤーヘッドホン「IER-Z1R」が加わることになる。

ステージモニターのインナーイヤータイプのステレオヘッドホン「IER-M9/M7」とは異なる、リスニングヘッドホンの究極を追い求めるソニーとしては最高峰のインナーイヤーヘッドホン。

・100kHzの超高音域まで再生可能、広大な音場と臨場感を実現するステレオヘッドホン『IER-Z1R』発売 | プレスリリース | ソニー

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●その佇まいはまるで宝石のよう!ジルコニウム合金をペルラージュ加工で仕上げた「IER-Z1R」


 
見た目にプラチナカラーに光り輝く宝石感のインパクトが強い「IER-Z1R」だけれど、究極のリスニング環境=コンサートホールの特等席で聴いているような感覚をインナーイヤーヘッドホンで実現しようとしたもの。

価格としては、20万円(ソニーストア販売価格:199,880円+税)という高価なだけにパッケージから重量から中身の構成から、他のインナーイヤーヘッドホンとは明らかに違う。



このあまりにも存在感を放つ大きな立方体のパッケージのフタを開けると、姿を現すのが心臓部といえるドライバーの収まるハードケース。

そしてその下ひある引き出しから、ステレオミニプラグやバランス標準プラグのヘッドホンケーブル、イヤーピースがそれぞれにトレイわかれて取り出せる。

もはやインナーイヤーヘッドホン「IER-Z1R」の要塞のようでありジュエリーボックスのようである。

この物々しさが半端ないけれども、実際にすべてをいっぺんに利用するわけではなくインナーイヤーヘッドホンの場合、一時的に使わないものを収めて保管、また必要になったときに取り出すといった使い方ができるので理にかなっているとも言える。


さてそのジュエリーボックスからハードケースを取り出してフタを開けると、まるでイアリングのように「IER-Z1R」の左右のドライバーが鎮座する。

ハウジングのジルコニウム合金のまばゆさといったらやっぱり宝石のようで、もうそれはクリスマスや誕生日のパートナーへのプレゼントとして通用しそうである。

※パートナーが相当なオーディオマニアか、深海よりも深い理解がないと間違いなく破局を招くので絶対にオススメできない。

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●空気感を再現するために採用された「HDハイブリッドドライバーシステム」


空気感を再現するために、搭載されたのが、3つの異なるドライバーユニットを組み合わせた「HDハイブリッドドライバーシステム」

微小な音や、超低音域から超高音域までを正確に再生して、ハイレゾ音源の魅力を余すところなく引き出す広い音場感を実現する。


低~中高音域用に「12mmダイナミックドライバーユニット」、高音域用に「BA(バランスド・アーマチュア)ドライバーユニット」、超高音域用に「5mmダイナミックドライバーユニット」の3つのドライバーがこの中に収まっている。


低~中高音域用「12mmダイナミックドライバーユニット」は、軽量・高剛性が求められる振動板のドーム部にはマグネシウム合金を採用、しなやかさが求められるエッジ部には、液晶ポリマーにアルミニウムコートを施したアルミニウムコートLCPを採用。

沈み込む低音域と繊細な中高音域を両立して、微小な音の要素を余すところなく再生。


高音域用の「BA(バランスド・アーマチュア)ドライバーユニット」は、内部構造振動板に実用金属の中で最も比剛性が高く、内部損失も高いマグネシウム合金を採用。

不要な振動が極限まで抑えられ、色付けのないクリアな音質を再現。

ボイスコイルに伝送効率の高い銀コート銅線を採用し、端子部には金メッキを施して、入力された信号に対して振動板が忠実に動き、微小な音をしっかりと捉えて再生。


超高音域用の「5mmダイナミックドライバーユニット」は、100kHzの超高音域再生を可能にする独自開発のアルミニウムコートLCP振動板と外磁型磁気回路を採用。

ドライバーユニット自体をΦ5mmまで小型化することで、音導管と同軸上に配置できるため、超高音域をスムーズに再生する。


その3つのドライバーユニットをこのインナーハウジングにおさめて、音が伝わる経路を緻密に調整。(リファインドフェイズ・ストラクチャー)

それぞれのドライバーユニットが不要に振動しないためインナーハウジングにもマグネシウム合金を採用。

ドライバーユニットの後ろ側の空間に極細の音響管を接続して振動板の背面の通気を精密に調整。(サウンドスペースコントロール)

最適なバランスの豊かな中音域と、低音域から高音域までの自然な音のつながりや広がりのある音場を再現できる。

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●ドライバーユニットからイヤーピース、ケーブル、ケースに至るまでにこだわりを貫く仕様。


イヤーピースは、ハイブリッドイヤーピースが7種類、トリプルコンフォートイヤーピースが6種類の合計で13種類が付属。

非常にたくさんのイヤーピースが用意されて、より自分の耳にフィットしたものを選ぶことができる。

直径の大きさや長さの異なるサイズがSS、S、MS、M、ML、Lの6種類がそれぞれに共通なサイズ。

ハイブリッドイヤーピースにのみ最大サイズとなるLLサイズが揃っている。


トリプルコンフォートイヤーピース違いはというと、ハイブリッドイヤーピースは、耳に触れる部分は柔らかく、音を通す管には硬い2種類の硬度のシリコンゴムに独自開発のシリコンフォーム素材を組み合わせたもので、フィットしやすくて、長時間リスニングでも疲れにくいので常用に向いてるタイプ。

トリプルコンフォートイヤーピースは、管の部分に2種類の硬いシリコンゴムを採用して、耳に触れる部分に独自開発のシリコンフォーム素材を使用しているもので、傘部分に厚みと柔らかさが同居して装着したときにより耳の中をしっかり埋める追従性が非常に優れている。


肉厚で収縮性に優れたトリプルコンフォートイヤーピースは、耳の中でギュッと多くの部分を密着する感覚があり、音漏れはもちろん、外からの騒音の遮音性も高い。

音楽に没頭したい時には最高ではあるものの、その密閉感から両耳がリスニングのために塞がれ続けるということもあって聴き疲れする場合もあるため、聴くスタイルによってハイブリッドイヤーピースと使い分けするのがベター。

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ケーブルは着脱できるタイプで、端子部分はMMCX。

差し込む方向は固定されていないため特に切り欠きはないく、ドライバーとヘッドホンケーブルの接点はどの向きでも接続する。

耳に追従させてひっかけるアジャストフリー改め、新しくなったとされるプリフォームドイヤーハンガー


Φ3.5mmのステレオミニプラグと、Φ4.4mmバランス標準プラグを採用したヘッドホンケーブルの2本が付属。


着脱式のヘッドホンケーブルは、OFC(OxygenFreeCopper:無酸素銅)の表面に純銀コートを施した、二重構造の導体を採用したケーブルで、内部ケーブルにはツイストペア構造。

ヘッドホンケーブルにッチノイズを軽減するシルク編組を採用する。


ヘッドホン側と機器側に、通常の磁性体メッキのプラグに比べ、電流の流れを阻害しにくい非磁性体のメッキを施したプラグを採用。

また、各ドライバーユニットが再生する周波数帯域を定義するネットワーク回路には、音質に優れるフィルムコンデンサーを採用している。

 
耳に装着するには、ドライバーにある先の尖った部分が、耳の手前下のくぼみと同じ向きになり、およそSONYロゴが読める位置になるか若干右上がりになる向きに。

そして耳にイヤーピースがしっかりハマってドライバー位置が固定できたら、そこからハンガーを耳にひっかけるようにして逃がして後ろにまわしたところでしっかりと追従させると、しっかりとホールドされる。


ハウジング部分は、長く使えることを考えてジルコニウム合金を採用。

ジルコニウム合金は硬度500Hvという非常に高い 硬度と高い耐食性を持ち、傷がつきにくく錆にも強いため、高級だからこその素材。

ドライバーユニット単体の質量は約12g。(参考までに「IER-M9」が11g、「IER-M7」が9g)

そしてフェイスプレートには、高級腕時計にも使われている、地金に研磨で繊細なうろこ模様をつけるペルラージュ加工を施している。

3種類のドライバーユニットを収めたドライバーのハウジングの大きなサイズでも、耳に当たる部分を逃がす形状にすることで、装着性も損なわない。


そもそも装着がおざなりになるとホールド感もなくいい音で聞けないので、ドライバーもハンガーもあわせてとても重要。

しっかりフィットすれば、動き回っても首をいくら強力にふってもまず落ちることもない。

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こんな高価なインナーイヤーヘッドホンを持ち運ぶのは非常に気を使いそうではあるけれど、付属のケーブルホルダーとハードケースのつくりが秀逸。

「IER-Z1R」のヘッドホンケーブルをくるくると巻き付けて、丸くなったケーブルをシリコン製のケーブルホルダーのスキマに通して、ハンガーも自然な方向に曲がっているのを確認しつつ長さを微調整したら、左右のハウジングをホルダーにひっかければOK。

しかもかんたんシンプルかつ確実で、ハウジング同士がぶつかることもないので傷もつかない。


そして、ハードケースにおさめれば、確実かつコンパクトかつ大切に持ち運びできる。

ケースとホルダーは磁力で固定するようになっていて、ケース内での接触も極力抑えられるという配慮がうれしい。

表面はステッチの入った高級感のあるPUレザー 、天面部分に金属パネルを採用した、高級感もありながらしっかりした硬質なケースなので衝撃から守られている感がある。

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●JAPANの文字が刻まれるプロ向け音響機材を生産する国内工場で作られるハンドメイドのクオリティ


ドライバーの向きと新開発プリフォームドイヤーハンガーの独特な装着方法さえクリアできれば、屋内外をとわずポータブルで究極のリスニング体制が整う。

大きくなり質量が増してくると、自重でイヤホンが耳からはずれてしまうんじゃないかという心配がつきまとうけれども、耳にしっかりと固定されてはずれないフィット感はめちゃくちゃ良い。

当然ながら、外の音が漏れ聞こえてくるもしくは自分の聴いている音が外に漏れるといったこともなく、外出先でも安心してリスニングを楽しめる。

ステレオヘッドホン「IER-M9」「IER-M7」が先に登場して、やっとハイレゾ音源というクオリティの高い音源を満足いくレベルで聴けるインナーイヤーヘッドホンが出てきたところだけれど、あくまでもモニターヘッドホンの中でもステージモニターというところにベクトルをあわせたもの。

金額の上中下というだけではなくて、ステージモニターの特性として、低音域の力強さはもとより、ボーカルや楽器のひとつひとつの明瞭感を楽しめるといった傾向にある。

インナーイヤーヘッドホン「IER-Z1R」は、音の強弱や100kHzの超高音域まで再生できる周波数のレンジの広さ、音楽の奏でる空気感のようなものまで、音質を重視するユーザーのためにある。

「IER-M9」「IER-M7」が発売されるタイミングにあわせて、「IER-Z1R」も同時に発売して欲しかったところだけれど、プロ用の音響製品を生産している日本の工場でハンドメイドで作られていることもあってそもそも量産が難しいのでそれも致し方ない、それだけに貴重なモデルと言える。


スマートフォンのトレンドがワイヤレスの高音質化もあってどんどんとワイヤレスイヤホンになっている今にあって、あえて有線のヘッドホンを、しかも相当な高額なインナーイヤーヘッドホンをチョイスしたいと思う人はまぎれもなくオーディオマニア。

高い山があれば登りたくなる登山家のように、根本の音源の情報量が圧倒的に増えたハイレゾ音源があれば、利便性よりもより確実な伝達、しかもバランス接続できることでの明解なセパレーションが心地良いと感じるはず。

スピーカーにはスピーカーの音に包まれる体に伝わる良さがあれば、オーバーヘッドにはまるでスピーカーを可搬しているような贅沢な移動環境があるし、インナーイヤーヘッドホンは移動できる可搬できる最小サイズでも贅沢に音を追求したいという欲求を満たしてくれるので、それぞれの形態に応じての究極の方向性がある。

試聴期間が短かったことを言い訳にできないほどに、自身の音を分解できる能力の低さと、表現する言葉を紡ぎ出せないボキャブラリーの低さもあるので、ヘタな言い回しができなくて申し訳ないところだけれども、オーバーヘッドヘッドホンと差異がないほどにボーカルや楽器の細かな音が染み渡る。

もっと微細なニュアンスを感じ取りたいので、これは実機がきたらじっくりと聴いてみたい。その欲求が増してる感じ。

バカ正直に言うと、ガジェットとカメラの沼にハマっている自分的立場からすると、「IER-M9」がギリギリ予算的に限界である。がしかし、微妙にあと7万円足したら「IER-Z1R」に手が届くという価格設定がにくい。

石油王に生まれたかった。

まさに高価なインナーイヤーヘッドホンだけれども、ウォークマン”ZXシリーズ”「NW-ZX300」「NW-WM1Z」「NW-WM1A」をすでに持っているのであれば、外出先でもどこでも最高に心地よく聴けるアイテムとして「IER-Z1R」をチョイスする価値はある。

あくまでも音質は自分の耳で確かめるのが一番なので、ぜひソニーストア直営店で試聴してみよう。

・ハイレゾ音源やバランス接続を備えるウォークマンにようやく叶うステージモニター、インナーイヤーステレオヘッドホン「IER-M9 / IER-M7」レビュー。
・ソニーストアで、ステージモニターのインナーイヤーステレオヘッドホン「IER-M9」と「IER-M7」を視聴してみた雑感。
・独立バッテリー電源システムや高品位なアナログオーディオ出力ラインなどを採用したデジタルミュージックプレーヤー「DMP-Z1」を発売。

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●インナーイヤーヘッドホン「IER-Z1R」「IER-M9」「IER-M7」


インナーイヤーヘッドホン「IER-Z1R」

ソニーストア販売価格:199,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

 

 
ステレオヘッドホン「IER-M9」

ソニーストア販売価格:129,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


ステレオヘッドホン「IER-M7」

ソニーストア販売価格:74,880円(税別)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)


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