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ドコモの新型ホームルーター「home 5G HR02」実機レビュー(その1)。「home 5G HR01」との外観比較。


初代「home 5G HR01」から1年半が経って、5G対応ホームルーターの最新モデル「home 5G HR02」が登場。

本体価格は71,280円(税込)と、前モデルの39,600円(税込)に比べて約3万円も高くなっているものの、docomoの施策「月々サポート」で最大36ヶ月 月額1,980円割引されるため、3年使えば実質0円

いったいどこが良くなっているのか?気になったので実際に購入して使ってみた。

・ドコモオンラインショップ

Writer:SAKAI

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●home 5G HR02とHR01の実機比較


「home 5G HR02」の箱に入っている内容物。

箱に入っているのは、本体、ACアダプタ(H3)、LANケーブル(試供品、約1000mm)、マニュアル類(かんたんセットアップマニュアル・ご利用にあたっての注意事項[保証書])。

箱自体も白地にシンプルなデザインでごちゃごちゃとした印象はなく、機械に疎いユーザーでもすぐに使い始められる構成になっている。

 

「home 5G HR01」との違いは殆どなく、外箱も右下の型番がHR01からHR02に変わっただけ。

形状的な変化がわかるのは、本体とACアダプタ。


非常に微妙な違いだけれど、HR02の方が若干濃い色に見える。

しかしながら、HR01自体が発売から1年半経っているため色が抜けている可能性もある。


本体は、正面のLEDランプのデザインが変化。

スリットにあったランプが本体正面に縦に配置され、HR01では「5G/4Gランプ」、「電波強度ランプ」、「STATUSランプ」だけだったが、HR02では「5G/4Gランプ」、「電波強度ランプ」、「SIMランプ」、「Wi-Fiランプ」、「UPDATEランプ」に変更。

わかりにくかったステータス関連の表示が分かれた形になっている。


次に背面を確認する。

本体背面には、WPSボタン、REBOOTボタン(再起動用)、Ethernetポート(有線LAN)、電源端子が配置。

HR02では、1Gbpsの有線ポートの他、新たに2.5Gbps対応のポートを搭載している。

有線ポートが増えたことで、簡単に使う際でもポート数に余裕ができるとともに、超高速な通信が可能な環境下ではかなりの恩恵がある。

実際のところ、1Gbpsを超える通信は携帯キャリアの回線ではあまり現実的ではないので、2.5GbpsポートはNASのデータ通信などローカル通信で実感できそうだ。

ACアダプタの端子の飛び出し具合も変わっている。


底面には製品情報、認証関係のラベルのほか、本体設定、Wi-Fi接続用のパスやQRコードが書かれたラベルが貼り付けられている。

「home 5G HR02」「home 5G HR01」共通して、初回に詳細設定を行なう際に”初回ログインパスワード”を使用し、ログインを行なう。

初回時は、そこから新規にパスワードを設定する必要があり、英字小文字、英字大文字、数字、記号すべてを利用する必要がある。

決めたパスワードを忘れてしまうと、初期化する必要があるので、事前に決めておいて忘れないようにしよう。

またRESETと書かれた穴は本体を初期化するときに使うボタンが奥にあり、クリップなどの細い棒で押すことで設定が初期状態になる。


中央部には、カバーの下にSIMスロットとUSB Type-C接続端子。

USB端子は、HR01では特に説明がなかったが、HR02の説明書を確認すると修理・点検用とのことで、ユーザーが利用することはできない。

(PCと接続してみると、USBテザリングの挙動が確認でき、Wi-Fiや有線LANを使用せずに本体設定が可能だった)

SIMスロットにも違いがあり、HR01ではSIMカードを直接挿し込む方式だったが、HR02ではnanoSIMカードトレイを使った方式に変わっている。


ACアダプタも変更されている。

HR01では「ACアダプタH1」、HR02では「ACアダプタH3」が同梱されている。


端子形状は、ストレートタイプからL字に変更され取り回しがしやすい。

ただ電源コードがL字であっても、有線LANなどもあるためそれほど省スペース化されるかは微妙なところ。

HR01:H1、HR02:H3

仕様を細かく見ていくと、AC側とDC側のコード長さが若干異なっていることがわかる。

また、一番の違いとして、入出力の電流値が増えていることがわかる。

これは消費電力がHR01の最大22Wだったものが、HR02では最大25Wになっているためである。

説明書には、必ず付属のアダプタを利用するように記載されているため、HR01とHR02のACアダプタを入れ替えるのは自己責任で行なえるけれど、やめておこう。

詳しく調べてみると、「home 5G HR02」「home 5G HR01」では、消費電力に大きな違いがあったので、消費電力については後々くわしく見ていこうと思う。

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●ブラウザからの設定画面も変更。わかりやすい色使いに。

ホームルーターの設定は、従来どおりブラウザから行なう。

ホームルーターと接続している端末から、「http://web.setting/」へアクセスすると詳細設定へ移行する。

・NTTドコモ 5G対応ホームルーター「home 5G HR01」レビュー(その2)初期セットアップと通信速度・通信制限を確認してみた。

設定方法は、過去の記事と変わらないので、そちらを参照してほしい。


HR01の設定画面
 

 

HR01から画面デザインは、大きな変化はないものの細かい部分が改善している。

     

例えば、接続されている機器がどの接続方法でつながっているかアイコンがわかりやすくなっている。

底面のUSB Type-CをPCと接続し、設定画面に入るとUSBでの接続もしっかりとアイコンが用意されていた。

ただWindowsにそのまま接続した場合、設定画面には行けたものの、うまくネットに接続できなかった。

一方でMacに接続した場合、そのままネットに接続してUSBテザリングが可能だった。

また画面右上には、5G/4G接続表示、電波強度があるけれど、HR02ではさらに接続されているモバイル通信のキャリアが表示される。

記事内では、”docomo”と”NTT DOCOMO”の2つの表示が確認できたが、おそらくスクリーンショット撮影時に利用していたSIMのVer.による表示の違いと思われる。

SIMロックはかかっていないため、HR01同様、HR02もSIM側で制限がなければ、基本的にどのキャリアのSIMも利用することが出来る。(home 5Gプランと5GギガホプレミアのSIMで動作確認。)

 

新しい機能としては、本体LEDの明るさ設定、本体のセルフチェック機能が追加されている。

本体LEDの明るさは、100%から25%まで設定可能で、完全に消灯することはできない。

完全に消してしまうと動作しているかわからなくなるためだろう、人によっては夜に光が気になる人もいたので、明るさ調整は良い改善だろう。

   

本体のセルフチェック機能については、動作チェックや、現在の設定を診断してくれる。

なにか問題があったときに試してみると、問題の箇所がわかるため便利な機能。

診断履歴も保管され、接続端末とのインターフェースやリンク速度もわかるので、定期的に実施しておきたい。

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●似た見た目ながらブラッシュアップを感じるhome 5G HR02


5G対応ホームルーターの最新モデル「home 5G HR02」について、外観やwebブラウザ上の設定画面を簡単に見てみた。

「home 5G HR01」と比較して大幅に変更されたところは少なく、あまり変わってない印象を受けるけれど、細かい部分で使いやすいようにブラッシュアップされている。

使い勝手の比較はまだできていないので、今後出す記事の方で比較を行なっていく。


HR02消費電力

HR01消費電力

 

最後に気になった点をひとつ。

「home 5G HR02」は、稼働させた状態で、本体を触ってみるとHR01の頃には感じなかった本体の熱を感じた。

そこで消費電力を確認してみると、HR01が5W近辺を前後していたのに対して、HR02は10~12W前後を推移していた。

ほぼ倍の消費電力があり、省電力ながら気になる人は気になるかもしれない。

おそらく本体性能が大幅に上がっていることで、消費電力も高くなっていると思われる。

これについても、わかることは調べていこうと思う。

数日使用した感想としては、不満はないもののそれほど性能向上を感じる場面はなかった。

そのため、新規にどちらを購入するか考えている人には、HR01でも十分さらなる性能が欲しいならHR02を購入することをお勧めする。

Writer:SAKAI

 

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●<参考>home 5G HR02とHR01のスペック比較


1年半ほど経っての後継モデルのため、ホームルーターの性能も向上して、大きく変わっているポイントは以下の通り。

・無線LANの伝送速度が最大4804Mbpsと大きく向上
・有線LANポートが2口(2.5Gbps、1Gbps)
・4つのアンテナを4方向に配置して、常に最適なアンテナで通信
・複数のWi-Fi機器で広いエリアをカバーするWi-Fi EasyMeshに対応。

5Gのn28に対応し、n78については追加で対応周波数が2つ追加されている。

またドコモが現在対応していないn1についても対応している。

一方で、4GのBand 28については非対応となっている。

価格は3万円以上高額化しているものの、月々サポートが前モデルから増額しているため、36ヶ月使用すれば実質無料となり負担は変わらない。

モバイル回線の最大通信速度自体は変わらないものの、通信関係の部分の改善が多く、同じ場所・条件で使用した場合、「HR02」の方が通信速度が高速な場面が多いと思われる。

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●home 5G HR02に期待する部分


「home 5G HR02」の仕様のうち、まだ公開されていない部分がある。

それが対応バンドの項目。

「home 5G HR01」の対応バンドは、当時のドコモが利用していたバンドのみに対応しており、発売以降に使われだしたバンドには対応していない。

もちろんミリ波はどちらも対応していないので無視していいけれど、実は最近利用されだしたバンドというのが、かなり注目ポイントなのだ。

上の画像のように、12月、3月予定以降に地図上のオレンジ部分5Gエリア(3.5GHz,3.4GHz,700MHz)が大規模に拡大予定となっている。

調べてみると大規模に広がる予定のバンドは、n28という700MHz帯を利用しているバンド。

(※参考「これからドコモ回線を利用するなら、LTE周波数を利用した5Gバンド「n28」に対応したスマートフォンが良いのか?2022年12月と2023年3月に大幅エリア拡大。SIMフリーモデルは「Xperia 1 III」以降のモデルが対応。(2022年11月14日更新)」

このn28というバンドに対応しているか、していないかで5Gの掴みが大きく変わってくる可能性が高い。

もちろんLTEの周波数を転用する形のバンドのため、帯域幅も狭く、速度自体は4G LTEと大差ないと思われる。

けれど、今の5Gエリアからは大幅に拡大するだけではなく、既存の5Gで通信できなくてもn28ならば通信可能という状況が生まれれば、5G⇔4Gを行ったり来たりすることがなくなり、5G通信の安定性も向上する。

「home 5G HR02」は、n28700MHz帯)の他、n78(3.4GHz~3.5GHz帯、3.5GHz帯)に対応しており、転用バンドに完全対応。

「home 5G HR01」よりも広い5Gエリアで安定した5G通信が可能となる。

新生活などで引っ越しなども発生することがあるけれど、home 5Gならば設置住所の手続きを行なえば、使用場所も変更できる。(月1回程度の制限あり)

光回線が住宅の事情で引けない人、手間なく家のネット回線を導入したい人には、気に入らなければ辞めやすいhome 5Gはオススメ。

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●home 5G HR02メリット・デメリット

「home 5G HR02」のメリット・デメリットをまとめると。

メリット
・前モデルよりもWi-Fi性能、機能、有線LAN性能、ポート数が強化
・最新の広域5Gエリアに対応、アンテナも強化され通信面の安定性に期待大

デメリット
・本体価格が大幅に高額化(月々サポートを考えると変わらず)
・早期に解約した場合の負担が前モデルよりも大きい

通信面であらゆる部分で前モデルよりも良くなっている反面、本体価格が高額になり3年きっちりと使わないと解約時の負担が大きいことだろう。

ドコモ的には長く使ってもらったほうが儲けにもなるので、本体価格を釣り上げて、月々サポートで相殺する形にしていることが伺える。

お試しで使用する予定の人は、前モデルを契約したほうが気持ちは楽だろう。

ただ、性能は順当にアップしているので、最新モデルが欲しい人は「home 5G HR02」を検討してみよう。

Writer:SAKAI

 

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●home 5G HR01のレビュー記事まとめ


・NTTドコモの、5G対応ホームルーター「home 5G HR01」が8月27日に発売。かんたんに導入できて、データ量無制限でWi-Fi高速通信が利用できるのがウリ。


・NTTドコモ 5G対応ホームルーター「home 5G HR01」レビュー(その1)シンプル導入が魅力的で思わず即買い。


・NTTドコモ 5G対応ホームルーター「home 5G HR01」レビュー(その2)初期セットアップと通信速度・通信制限を確認してみた。


・NTTドコモ 5G対応ホームルーター「home 5G HR01」レビュー(その3)SIMフリー端末として本体を活用する方法を考える。


・NTTドコモ 5G対応ホームルーター「home 5G HR01」レビュー(その4)消費電力をチェック、ポータブル電源 Anker PowerHouse とつないで車載用ルーター化してみた。


・NTTドコモ 5G対応ホームルーター「home 5G HR01」初のアップデート。Web設定ツール画面の表示内容を一部変更により位置履歴が非表示に?実使用上は問題なし。

 

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<オンラインショップで予約するメリット>

 

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●スマートフォンレビュー

Xperiaからキャリアアプリを無効化、削除する方法


「Xperia 1 III SO-51B」に強制プリインストールされているキャリアアプリが悩ましい。
・リスクの少ないアプリの無効化でストレスを軽減。

・アンインストールできない不要なアプリを、PCからadbコマンドを利用して削除してみる。
・不要なアプリをリストアップしてバッチファイルを作成、いらないアプリを一掃してみる。

Xperiaから消えてしまった純正アプリをインストールする方法


・慣れ親しんだ日本語入力アプリ「POBox Plus」を最新Xperiaでも使いたい。Xperia 1 III、Xperia 5 II、Xperia 1 II、Xperia PRO など6機種でインストールして試してみた。
・最新Xperiaになくなってしまったソニー純正の「アルバム」アプリを使いたい。「画像編集」アプリも復活させてみる。(Xperia 1 III、Xperia 5 II、Xperia 1 II、Xperia PRO、Xperia 10 IIIで検証)

Xperia 1 III関連記事


・「Xperia 1 III」を発売日に手に入れるまでのとても長い道のり。(Xperia 1 IIIのレビューじゃないよ。)
・性能も上がったけど、価格も跳ね上がった5G 対応フラッグシップレンジスマートフォン「Xperia 1 III SO-51B」。初期セットアップと、データの引き継ぎ、はじめの一歩。
・「Xperia 1 III SO-51B」の性能はどれほど上がったのか?「Xperia 1 II (XQ-AT42)」や「Xperia 1 (J9110)」とのベンチマークテスト比較。
・「Xperia 1 III SO-51B」を高負荷で連続使用した場合の発熱とパフォーマンスの推移を検証。Xperia PRO / Xperia 1 II / Xperia 1 と合わせて4モデルで比較。

SIMフリーモデル Xperiaレビュー


・SIMフリーモデル「 Xperia 1 II (XQ-AT42)」のSIMカードの利用方法とAPN設置。データ通信や音声通話を使い分けできるデュアルSIMが最高に便利。5G利用時の注意点。
・国内SIMフリーモデル「Xperia 1 II (XQ-AT42) / Xperia 5 (J9260)」を買ったら、「モバイルSuica」の設定をしておこう。 Xperia 1 (J9110)は「おサイフケータイ」非対応なので注意。
・国内SIMフリーモデル「Xperia 1 II / Xperia 5」に「モバイルSuica」を設定したら、よりお得に使う方法を検討してみよう。「JRE POINT」の登録や、「ビューカード」、「楽天ペイ+楽天カード」との連携。
・データ1GBまで0円/月の「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の魅力と注意点。Xperia SIMフリーモデルでの利用方法やAPN、デュアルSIMの設定。1GBを超えないためのチップスなど。

・Xperia SIMフリーモデルで利用するならどれ?3キャリアの新料金プラン「ahamo」「LINEMO」「povo」を、楽天モバイル( Rakuten UN-LIMIT V )を含めて比較してみる。
・「ahamo」は、NTTドコモの既存プランと比べて本当にオトクなのか?を検討してみる。スマホ/PCのwebから申し込み。「ahamo」に対応するXperiaの機種を確認。
・「ahamo」の利用方法とAPN設定。Xperia SIMフリーモデルのデータ通信や音声通話を使い分けできるデュアルSIMの設定など。
・「ahamo」を新規契約して、Xperia SIMフリーモデルのAPN設定や開通作業のやり方。デュアルSIM利用時のデータ通信や音声通話を使い分けの設定など。

 

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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)


ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
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