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Eマウントのフルサイズ対応のマクロレンズ FE 50mm F2.8 Macro「SEL50M28」と、他αシリーズのマクロレンズとの使い勝手を比較してみる。

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Eマウント専用のフルサイズに対応したマクロレンズ FE 50mm F2.8 Macro「SEL50M28」が登場。

マクロレンズは物撮りとか飯テロには必須レンズでよく使うだけに、フルサイズでスタンダードなSEL50M28」がどんなものか使ってみよう。

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●フルサイズ対応のEマウント対応マクロレンズ「SEL50M28」

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FE 50mm F2.8 Macro 「SEL50M28」

希望小売価格:68,000円(税別)
ソニーストア販売価格:54,630円(税別)  
●長期保証サービス(3年ワイド)無償
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パッケージの中身は、マクロレンズ「SEL50M28」本体に、レンズフロントキャップ(ALC-F55S)、レンズリアキャップ(ALC-R1EM)、取扱説明書一式。

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焦点距離:50 / 75mm(APS-Cサイズ時)
F値 : 開放絞り F2.8 最小絞り F16
レンズ構成:7群8枚
最短撮影距離:0.16m
最大撮影倍率:1倍
フィルター径:φ55mm
大きさ:最大径φ70.8mm、全長71mm
質量:約236g

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マクロレンズ FE 50mm F2.8 Macro「SEL50M28」は、汎用性高い50mmという焦点距離に開放F値F2.8を備えた35mmフルサイズに対応したEマウントのマクロレンズ。

コンパクトで、レンズ単体の質量も236gと非常に軽く取り回しがしやすいというのがポイントで、等倍の最大撮影倍率に最短撮影距離16cmと短く、グッと被写体に迫ってマクロ撮影ができる。

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それから、本体側面にフォーカスモードスイッチ、フォーカスレンジリミッターとフォーカスホールドボタンを備えていて、撮影時にファインダーやディスプレイに集中したままで、左手で直感的にコントロールできる。

レンズ自身は防塵防滴仕様で、レンズ構成は前面に非球面レンズ1枚、軸上色収差を良好に補正し、色にじみの少ないクリアな描写を可能にするED(特殊低分散)ガラス。

円形絞できれいなボケ味が楽しめるので、マクロ撮影に限らず、風景やポートレート撮影にも使えるので日頃の持ち出しにはかなり便利。

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このレンズには特にレンズフードがなく、すり鉢状の形をしているので近接撮影時でも前面のガラスに接触するという事はないけれど、心配であればプロテクターを付けておこう。レンズ系は55mmなので、SONY純正のプロテクターであれば、「VF-55MPAM」が適合。

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●αシリーズのマクロレンズの使い勝手を比較してみる。

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さて、今までさんざんマクロレンズは紆余曲折あっていろいろ使ってきて、どれも一長一短、イイところもあれば使いにくいこともあって、「SEL50M28」「SEL30M35」マウントアダプター(LA-EA3)+「SAL50M28」「SEL90M28G」の4つの使ってみての特性を比較してみる。

※以下のマクロレンズで撮影したサンプルは全てJPEG撮って出し。

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【Eマウントレンズ(APS-C専用) E30mm F3.5 Macro SEL30M35】
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マクロレンズ(E30mm F3.5 Macro) 「SEL30M35」
希望小売価格:30,000円(税別)
ソニーストア販売価格:24,000円(税別)  
●長期保証サービス(3年ワイド)無償
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Eマウントレンズ用のマクロレンズとして一番最初に出てきて、一番長く使っているのが「SEL30M35」

APS-C専用ながら、価格がリーズナブルでレンズ自身も軽くコンパクト。

しかもオートフォーカスで撮った場合でも合焦時間も早くて、片手が塞がっていてもマクロ撮影ができるという非常に扱いやすいマクロレンズ。

α7シリーズやα6300などでフレキシブルスポットでポイント操作して使うにも最高に楽ちん。

手ぶれ補正がないけれど、α7Ⅱシリーズなら本体内手ぶれ補正があるので弱点も解消。

ただただ、APS-C専用レンズだというだけで、フルサイズのボディを使ってるとフルサイズ用のマクロレンズを使いたいという欲求がずっと付きまとう。

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最短撮影距離約9.5cm。レンズ先端からすると2cm(カバー付きで1cm)まで被写体に近づけるので、小物の近接撮影にはものすごく使いやすい。

APS-Cレンズなので、35mm換算で45mmの焦点距離。

画角は広くなることもあって、被写体をナナメから撮るとレンズに近い部分が大きくなって奥が小さく歪みが出て来て、モノによってはそれが気になる場合がある。

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【Aマウントレンズ(フルサイズ対応) 50mm F2.8 Macro SEL30M35】
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マクロレンズ(50mm F2.8 Macro)「SAL50M28」
希望小売価格:60,000円(税別)
ソニーストア販売価格:48,000円(税別)  
●長期保証サービス(3年ワイド)無償
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そこで思いつくのが、マウントアダプター(LA-EA3/EA4)をくっつけてAマウントのフルサイズ対応のマクロレンズ「SAL50M28」を使うという事。

いきなりの弱点としてマウントアダプタ経由ということもあって、カメラ+レンズが大きめになることと、明らかにオートフォーカスの遅さが目立つ。

しかもAF時でピント合わせはシビアなうえ、モーター音が盛大なのでストレス。片手持ちで撮るときのピントの合わなさは絶望的だったりする。

じっくりマニュアルフォーカスで絞り込んでいくという定番の使い方が吉。

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最短撮影距離約20cm。レンズは前面にのびるため最大まで近づくとレンズ先端からは約4cm。被写体に近づいての小物の近接撮影は得意。

レンズに倍率が刻んであるので目安にもできる。

焦点距離50mmで、「SEL30M35」よりも画角は絞られてレンズから被写体が近くても比較的歪みも少なく見た目に近づいた画角で撮れる。

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【Eマウントレンズ(フルサイズ対応) FE 90mm F2.8 Macro G OSS SEL90M28G】
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マクロレンズ(FE 90mm F2.8 Macro G OSS)「SEL90M28G」

希望小売価格:148,000円(税別)
ソニーストア販売価格:134,880円(税別)  
●長期保証サービス(3年ワイド)無償
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「SEL90M28G」は、Eマウントレンズ初のフルサイズ対応のマクロレンズ。

レンズ前方にあるフォーカスリングを前後にスライドするとAFとMFの切替ができてそのまま焦点距離をフォーカスリングを回して調整できて使いやすさは抜群に良い。

オートフォーカス時の「ダイレクトドライブSSM(DDSSM)」の静かさもあってススっとピントがあう心地よさ。

フォーカスレンジリミッターで「∞-0.5m」と「05m-0.28m」でわけて合焦時間は早められて、かつフォーカスホールドボタンでAFを固定できて圧倒的に使いやすい。

今回の4本中中望遠となる90mmの焦点距離となるので、少し離れた位置にある被写体をマクロ撮影には最適。

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物撮りメインに考えると、最短撮影距離が28cmということもあって被写体に極端に近づけないという特性があるので、片手にもって撮影といった使い方には向いていないことや、料理の全景を入れたい時には離れて撮らないといけないという場合もでてくる。

130.5mmと長筒な「SEL90M28G」のレンズの先端から約13cm離さないといけない。

MF時には、「倍率/距離目盛」の入ったリングとドッキングして回転するので、実距離でフォーカスも合わせられる。

中望遠レンズのため歪みがほとんどなく、目で見るのと同じような自然な感じに撮れるというのもとても大きな魅力。

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【Eマウントレンズ(フルサイズ対応) FE 50mm F2.8 Macro SEL50M28】
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FE 50mm F2.8 Macro 「SEL50M28」

希望小売価格:68,000円(税別)
ソニーストア販売価格:54,630円(税別)  
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「SEL50M28」は、Eマウントのフルサイズ対応のマクロレンズ。

マウントアダプターのお世話にならずにやっとスタンダードな50mmという画角で使える。

レンズサイズも比較的コンパクトでなによりも軽くてフルサイズ機としてみれば持ち運びのしやすさが嬉しい。

オートフォーカススピードはとてもゆっくりで、モーター音も結構聞こえる。マウントアダプター経由の「SAL50M28」よりはマシというレベル。

救いは、フォーカスレンジリミッターが、「フルレンジ」、「∞-0.3m」と「03m-0.16m」と合焦する範囲を限定できるので、ピント合わせの時間を少しでも短くできることと、フォーカスホールドボタンでピント位置を固定できること。

「AF/MF」切り替えも駆使すれば、対応は早くできるという面ではストレスは抑えられる。

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最短撮影距離約16cm。レンズは前面にのびるため最大まで近づくとレンズ先端からは約4.5cm。

レンズに倍率と距離の2つが刻んであるので、目視で目安にもなるのでアタリもつけやすい。

目の前に料理があるときに席を立たずにその撮れるこの画角の楽ちんさ。

焦点距離50mmは、近づいて撮っても歪みが少ないこと、少し距離をおけば背景を入れて撮ったり、開放F値2.8と7枚の円形絞りから背景のボケを活かして飯テロ撮影には最高。

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なんだかんだ言って、一番リーズナブルな「SEL30M35」の扱いやすさは抜群。

けれど、使ってると手ぶれ補正がないかーとか、フルサイズじゃないかーとか、ついつい考えがちになる。

そして、Eマウントフルサイズ対応のマクロレンズとして「SEL90M28G」の良さはすごくよくわかってはいるものの、(休日に飯テロするためだけに)カバンに入れて持ち運んだり、全体像を撮りたいがために席から離れて撮る行為を避けようと思うと、「SEL50M28」しかない。

あ、焦点距離50mmだし人物撮影にも使えるかというと、ちゃんと静止してくれる大人なら大丈夫だけれども、相手がコドモだったりするとあまりの速度にAFが追いつけなくて使う気力が削られる(;´∀`) じっくり風景スナップという感じなら充分いける。

適材適所という事もあるけれど、スタンダードに使えるマクロレンズとしてはかなり待っていたので待望のレンズで常用の物撮り用として使いたい。

作例が貯まったらまた後日アップ予定。

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