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スマートフォンには絶対に真似できない超高倍率ズームがかなりイカス!「DSC-HX90V」

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最近は、Xperiaをはじめとしてやたらとカメラ性能がよくなってしまったスマートフォンにおされて、コンパクトデジカメの必要性が微妙な感じになって来ているけれど、「DSC-RX100シリーズ」のように、1.0型という大きい撮像素子とF1.8という明るいレンズを持ってスマートフォンには撮れない画質で存在感が光っているものもある。

そんななか、これまたスマートフォンには絶対に無理な30倍光学ズームという超高倍率なズームレンズを搭載する“サイバーショット”「DSC-HX90V」が現れたので早速使ってみよう。

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●「DSC-HX90V」を開梱、外観をチェックしよう。

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ホワイトを基調にサイドがシナバーカラーというデジタル一眼カメラ”α”を意識した配色のパッケージに。その中身は、「DSC-HX90V」本体の他にリチャージャブルバッテリーパック 「NP-BX1」、MicroUSBケーブル、ACアダプター「AC-UB10C」、リストストラップ、取扱説明書といった付属品が入っている。

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「DSC-HX90V」のサイズは、横幅約102.0mm x 高さ約58.1mm x 奥行き約35.5mm。
質量は218g。
バッテリーとメモリーを入れると約245g。

コンパクトなボディながら、アルミボディで構成されるボディの質感はかなり高く凹凸の少ないストレートでかつ、カッチリとしたデザインで重厚感が感じらるボディは、所有欲をなかなか満たしてくれる。

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というか、一部を除いては、本体の機構は「DSC-HX90V」「DSC-RX100M3」は同じで、パッとみた瞬間区別が付きにくいほどそっくり。

ちなみに、「DSC-RX100M3」サイズは、横幅約101.6mm x 高さ約58.1mm x 奥行き約41.0mm。
質量は263g。
バッテリーとメモリーを入れると約290g。

比べてみると、タテヨコサイズはそのままに、厚みが短く少し軽いのが「DSC-HX90V」という事になる。

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●実践でかなり使いやすいコントロールリングやフラッシュ。

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バッテリーとメモリースロットは底面にあって、バッテリーは「NP-BX1」に、メモリースロットは、メモリースティックPRO Duo、SD(SDHC)カードを挿入する。

「NP-BX1」は、公称値でも静止画撮影時(CIPA準拠)で、液晶モニタ使用時:約390枚 / 約195分とバッテリーの持ちが非常に良いのが助かる。

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「DSC-HX60V」では、天板中央にあったマルチインターフェースシューがなくなって、ここにストロボを内蔵。

使わない時はかさばらない平面に、そこから[フラッシュ」スイッチをスライドするとシャコンと飛び出す。ポップアップ構造もシンプルになっていて飛び出しも少なめ。

フラッシュモードは、「自動発光」以外に「スローシンクロ」、「後幕シンクロ」、「強制発光」「発光禁止」と選択できるのでいざという時にはお役立ち。

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レンズ外周にコントロールリングがついていて、シームレスにある一定の抵抗感を感じながらしっかりとシームレスに回せるようになっていて、ここに例えば、「絞り値」を割り当てておくと、リングをまわして、絞りの値をF3.5/F4.0/F4.5/F5.0/F5.6/F6.3/F7.1/F8.0と変えられる。

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「絞り値」以外にも、「露出補正」、「ISO感度」、「ホワイトバランス」、「クリエイティブスタイル」、「ピクチャーエフェクト」、「ズーム」、「シャッタースピード」に変更すれば、それぞれに画面上にリングと同じ扇形のパラメーターが現れるので、左手でコントロールリングをクルクルと回して設定値を変化させていくというオペレーション。

これが、画面の構図に集中したまま、設定値をいじれるのでかなり便利。

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さらにお気に入りなのが、コントロールリングを回してズームをする際の「ステップズーム」。

コントロールリングを回すと、光学ズーム時の倍率を焦点距離相当(24mm/28mm/35mm/50mm/70mm/85mm/100mm/135mm/200mm/300mm/400mm/500mm/600mm/720mm)にあわせて、一段階づつ焦点距離が変化していく。

デジタル一眼カメラで単焦点レンズで頻繁に使う焦点距離にピタっとあってくれるので、画角をイメージして撮影できるのでこれまた便利。

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●自由度の高い液晶モニターと屋外の撮影には強い味方のファインダー。

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「DSC-RX100M3」にも搭載されていたポップアップするファインダーが「DSC-HX90V」にも搭載。

本体の側面にある[FINDER]と書いてあるスイッチをスライドするとファインダーが上に向かってピョンと跳ね上がって、それと同時に電源が入る。そして、接眼部を手前にひっぱってやるとファインダーの中が映し出されて使えるようになる。しかも、ファインダーを収納した時に、電源をOFFにするかしないかを設定で選べるようになっていて、「DSC-RX100M3」から一歩前進している。

こんなに小さいのに、ちゃんと視度調整もついている。ただし、「DSC-RX100M3」のようにファインダーのレンズ部分にはZEISS T*コーティングはされていない。

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ファインダーを覗くと、この小さい中でも物凄くハッキリと映しだされてる映像が見える。しかも電子ビューファインダーの利点として、光学ファインダーは撮影する前の状態だけど、電子ビューファインダーなら、設定を反映させた後の映像を確認できる。

特に、日差しの強い場所での撮影ともなると液晶に映し出される映像がしっかり確認できなくて明るすぎたり暗すぎたり、ピントがあってなかったりという事がおきやすいけれどファインダーなら確実な映像を確認しながら撮れる。

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それから180度回転する可動式液晶モニター。液晶ディスプレイの回転軸が上部にあるため、ちょっと向きを変えたいときも簡単にチルトできたり、ローアングル時の姿勢がもっと自由になった感じで楽に撮影できる。

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1軸なので、下方向には画面は向けられないけれど、液晶モニターがぐるっと反対方向まで向くから自分撮りとか友達とのツーショット撮影にも使える。しかも、広角24mmで撮影できるから手を伸ばして撮っても背景もバッチリ入れた状態で撮影できる。

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●デジタル一眼カメラαと同じ感覚で使える操作性。

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メニュー画面は、いわゆる最近のデジタル一眼カメラαシリーズと共通となっていて、大まかなカテゴリー(カメラ、設定、Wi-Fi、アプリ、再生etc)と
その一段下に小さく分類(1,2,3,4etc)と2段階にわかれているので、素早く目的の項目に移動できる。

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撮影時に重宝するのが、[Fn]キーから呼び出せる「クイックナビプロ」で、このあたりもデジタル一眼カメラαシリーズと同じ感覚で視覚的に設定を確認しつつ、さらに変更したい場合は、十字キーでいじれる。いざ変更したいと思ったときにメニューを開かなくてもここで事が済む。

ここの上下それぞれ6つ、合計12コの項目は、メニューの「ファンクションメニュー設定」でよく使うものに変更できるから意図的に使いやすい。

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操作性面としては、もうひとつ踏み込んで便利なのが直接ボタンを押して設定を呼び出せるカスタムキーの自由度も高い。

前述した「コントロールリング」の他に、本体の背面にあるコントロールホイールの「中央/左/右ボタン」、「?ボタン」に、好みの設定を割り当てる事ができて、どこに何をわりあてたかを自分が覚えてしまえば、撮影してる時にワンボタンで設定呼び出しができる。

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●コンパクトボディに搭載された超高倍率30倍ズームが強烈!

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「DSC-HX90V」の最大のウリは、このコンパクトボディに搭載されたレンズ1本で、光学30倍、広角24mmから望遠720mmまでの撮影範囲をカバーしていて、さらに超解像ズームを利用することでなんと約60倍ズーム(約1440mm相当)の撮影も出来てしまう事。レンズはZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ。

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有効画素1820万画素、1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”、高性能画像処理エンジン BIONZ Xを搭載して、ノイズ感を大幅に減らすとともに、ISO感度を12800まで引き上げる事ができるので、一般のコンパクトデジカメが苦手とする暗いシーンでもより綺麗に撮影ができるというのもソニーのカメラならでは。

 という事で近所をテクテク歩いて撮影テストをしてみた。


焦点距離:24mm シャッター速度:1/1000 絞り値:F3.5 ISO:80>


焦点距離:70mm シャッター速度:1/400 絞り値:F5 ISO:80>

 田舎ののどかな風景そのまんまで、ワイドな景色をそっくりそのままとりこめる焦点距離の広角24mm側から、35mm50mm、そして 「DSC-RX100M3」での光学の望遠側と同じ70mmまでがだいたいこんな感じ。

 
焦点距離:100mm シャッター速度:1/200 絞り値:F5 ISO:80>

「DSC-RX100/RX100M2」の望遠側が焦点距離100mm。ここから、200mm400mm600mmとどんどん望遠ズームをかけていって…


焦点距離:720mm シャッター速度:1/250 絞り値:F6.4 ISO:200>

 最終的に、ドドーンと焦点距離720mmでここまで近寄れる。 まさかの広角側ではまったく見えなかった鳥がここまで大きくはっきりと見える。ここまで望遠すると、手元が少しでも揺れるとブレるどころか被写体を見失いそうになるくらいだけど、高性能ジャイロセンサーとアルゴリズムでかなり高精度に手ブレを補正してくれるので、思っていた以上にピントがあわせやすかった。


焦点距離:約1440mm相当 シャッター速度:1/250 絞り値:F6.4 ISO:200>

 さらに、ここから超解像ズームを使うと、焦点距離約1440mm相当までズームアップできる。 パソコン画面で大きく引き伸ばすと、さすがにノイズ感というか破綻した部分も見えるのは仕方ないにしても、ここまで識別できるくらいに撮影できるのなら十分に使える。

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●スマートフォンにない高倍率ズームを補完する。

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最初にも言ったけれど、何しろ最近の特にXperiaシリーズはカメラ性能がよくなっていて、この「Xperia Z3 compact」の小さくて薄いボディの中には、「DSC-HX90V」と同じ1/2.3型というセンサーが入っていると思うと、じゃあ画質のクオリティは同じだよねと思ってしまって当然。

ここはさすがXperiaというところなんだけれど、ただ、どうしても足りないのは光学ズーム。画像を拡大するデジタルズームはあっても、いざ撮りたいときに納得のいく画角まで望遠できないというジレンマがある。


焦点距離:200mm シャッター速度:1/200 絞り値:F6.3 ISO:100> 
他、焦点距離:24mm400mm600mm720mm

そういう時こそ「DSC-HX90V」が活躍というか、そもそもこんな超望遠をデジタル一眼カメラでやろうと思ったら、とてつもない巨大なレンズをくっつけないと撮れないけれど、ポケットにスッポリ入るコンパクトさで、焦点距離720mm(超解像ズーム1440mm相当)まで遠くの被写体を捉えられると思うとこりゃ相当便利だなと。

実際には広角にも撮れて望遠にもとれるその幅の広さに加えて、カメラとしての使い勝手も手ぶれ補正もピントのあうスピードもいろいろ考えると、「DSC-HX90V」の価値はかなり大きい。

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それから、スマホアプリ「PlayMemories Mobile」を使えば、Wi-Fiでカメラからスマートフォンに画像を転送できるからこれがまた恐ろしく楽ちんかつ便利。どのソニーのカメラにもある機能だから、いつもカメラで撮影したらお気に入りの画像をXperiaに転送して、「instagram(インスタグラム)」にアップするというのが日常化していて、もうこれがあるからカメラを持ち出したくなるほど。

大きい撮像素子と明るいレンズでボケを活かした画像なら 「DSC-RX100シリーズ」が持ってこいだし、、広角から驚異の望遠ズームまでを活かすなら「DSC-HX90V」が最適で、スマートフォンがあっても一緒に持って行きたくなるコンデジシリーズという感じかな。

というか、冗談抜きでこりゃいいやとハマってしまった。

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