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デジタル一眼カメラ APS-C機のハイエンドモデル「α6500」をレビュー。(新機能・撮影テスト編)

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・デジタル一眼カメラ APS-C機のハイエンドモデル「α6500」をレビュー。(外観・比較編)
の続き。

α6000シリーズの最大の武器となる高速AF&動態追従性能の”4Dフォーカス”をはじめとして、α6500の備えた気になる新機能をチェックしてみる。

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●高速AFと高速連写に加わった息切れしない連続撮影でベストな画を手に入れる。

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α6500は、425点像面位相差AFセンサー169点コントラストAFが画面のほぼ全域をカバーして、ピント合わせが難しい小さな被写体から動く被写体でも、画面内にとらえれば精度高く捕捉。

そして、動体への追従性、高速性に優れている位相差検出方式AFセンサー合焦精度が高いコントラスト検出方式AFとの2つを組み合わせた「ファストハイブリッドAF」のおかげで0.05秒という超高速AFであっという間にピントがあう。

動体予測アルゴリズムの進化した「高密度AF追従テクノロジー」は、被写体位置に対してα6000約7.5倍の密度でAF枠を集中配置させて、複雑な動きをする動体に対しても正確にかつ安定して追従。

このポイントにおいては、α6300と共通の性能。

それから、AF・AE追従しながら11コマ/秒連写ができる事に加えて、バッファーメモリーを大容量化させたことで、最大307枚まで連続撮影が可能になったのが強烈なインパクト。

実際に一般に良く使うと思われる「JPEGファイン」の「L:24M (6000 x 4000)」で連写テスト。

連続撮影モード:【Hi+】の場合、EVFや液晶モニターに撮影した画像を表示するアフタービューでの連写となるかわりに、最高で約11コマ/秒の連写が出来るのがミソ。

連写時間:約30秒
連写枚数:約262枚
書き込み時間:約44秒

●連続撮影可能枚数(連続撮影Hi+時 11コマ/秒)
JPEG Lサイズ エクストラファイン 233枚、ファイン 269枚、スタンダード 301枚
RAW 107枚、RAW+JPEG 100枚

そして、α6500で可能になったのが、連写中でも映像を表示しながら最高約8コマ/秒の高速連写

同じく、「JPEGファイン」の「L:24M (6000 x 4000)」で連写テスト。

連続撮影モード:【Hi】では、連写中にタイムラグなしに撮った映像を表示しながら最高で約8コマ/秒の連写が出来るので、高速な動体を見失わずにフレーミングし続けられるというメリットがある。

連写時間:約40秒
連写枚数:約305枚
書き込み時間:約43秒

連写枚数含め、連写時間がものすごく長いため、それこそ運動会のスタートからゴールまで、追っかけながらずーっと連写し続けられる。これは凄い。

●連続撮影可能枚数(連続撮影Hi時 8コマ/秒)
JPEG Lサイズ エクストラファイン 251枚、ファイン 307枚、スタンダード 385枚
RAW 112枚、RAW+JPEG 104枚

オマケに、シャッター音のしない「サイレント撮影」での連写テスト。

「サイレント撮影」の場合、連続撮影モードは、AF/AE追従しながらの最高約3コマ/秒連写に対応した【Lo】になる。

上位の高速連写の秒間撮影枚数は稼げないものの、バッファに貯め込むことがほぼないので、無音でかなりの長い時間撮影をし続けることができる。

実際試してみたものの5分経っても終わる気配がなく、自分に限界が来て撮るのを中断してしまった。

シャッター音がすると周囲が気になるというシチュエーションでも、無音で撮影し続けられるので、発表会などで思う存分に連写しまくれる。

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●全てのレンズの可能性を広がるEマウント APS-Cモデル初の5軸手ブレ補正機能。

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そしてついにα6500に、APS-Cモデルとして初の5軸手ブレ補正機能をボディ内に搭載!

Eマウントボディは、レンズ側に手ブレ補正を搭載してコンパクトにしたという当初のルールをα7Ⅱシリーズで打ち砕いた時も驚きだった。

それでもフルサイズ用の大きいボディだし手ブレ補正機構を入れる余裕があったのだろうと思っていたら、今度はAPS-Cの小さいボディサイズでもやってのけてしまった。

これが簡単そうに思えて物凄く大変なことで、α6000シリーズの中身は、「シャッターチャージ機構部」と「シャッター機構」で出来ていて、そこにと「5軸手ブレ補正ユニット」の入る余地はない。

それなのに、α6500は、「シャッターチャージ機構部」と「シャッター機構」を一体化させて超小型化させて、その余力の出来たスペースに「5軸手ブレ補正ユニット」を内蔵させていて、そう考えると中身の構造はα6300とは全く違うという事になる。

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5軸手ブレ補正での効果は、望遠レンズ時に起きやすい角度ブレ(ピッチ/ヨー)、マクロ撮影時など撮影倍率が大きい時におきるシフトブレ(X軸/Y軸)、夜景撮影や動画撮影時に目立つ回転ブレ(ロール)といったブレに対応して、しかも5.0段分の補正効果を得られる。

α7Ⅱシリーズの4.5段分の5軸手ぶれ補正からさらに0.5段分も補正効果が大きい

そんなの言っても、Eマウントレンズには手ぶれ補正入ってるからいらないでしょーと思っていたら、意外なほどに手ぶれ補正の入ってないEマウントレンズの多いこと!

特に、単焦点レンズとマクロレンズに手ぶれ補正が内蔵されていないことが多く、これらのレンズにもガッチリ手ぶれ補正が効くのはめちゃくちゃありがたい。

<手ぶれ補正(OSS)を内蔵していないEマウントレンズ>
ズームレンズ : SEL2470GM
単焦点レンズ : SEL16F28、SEL20F28、SEL24F18Z、SEL28F20、SEL50F18F、
        SEL35F14Z、SEL35F28Z、SEL50F14Z、SEL55F18Z、SEL85F14GM
マクロレンズ : SEL30M35、SEL50M28

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ボディ内手ブレ補正機構を搭載したことのメリットは、マウントアダプターを経由して装着したレンズ群にも5軸手ブレ補正が効くこと。

ちなみに、マウントアダプター「LA-EA3」とAマウントレンズ(SSM/ SAM)を組み合わせた場合でも、きちんと像面位相差検出AFも動作する。

さらに、フランジバックの短さを活かして、サードパーティのマウントアダプターを利用すれば、ありとあらゆるレンズが手ブレ補正効果を効かせて撮影もできる。

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通常時はレンズからの情報をもとに自動で手ブレ補正が効くのだけれど、例えばオールドレンズなどでレンズからの焦点距離情報がない場合は、「手ぶれ補正設定」から手動で8mmから1000mmの間から設定して利用する事もできる。

オールドレンズも、手ぶれ補正+最新の機能を全力で使えて蘇ると考えると、それだけでもα6500の価値は大きい。

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●思ったときにタッチして即フォーカス位置をあわせられるストレスフリー。

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α6500には、備えて欲しかったけどなかなか搭載されなかったタッチパネルを搭載。

背面の液晶ディスプレイのピントを合わせたい被写体の箇所をタッチすれば、フォーカス位置を一発で選べるタッチフォーカス。

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画面端にいる被写体も構図をかえずにタッチするだけでフォーカスを合わせられる便利さ。

マクロ撮影で、フォーカスポイントをしょっちゅう変更したい時にはこれほど便利なものはない。

MF時には、スクリーン上でピントを合わせたい箇所をダブルタップすることで拡大表示もできる。

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じゃあファインダーをのぞいた場合はどうなるかというと、ダイレクトにタッチしたところにフォーカス位置が移動するのではなくて、スクリーンを指でドラッグしたぶんだけフォーカス位置が移動する、パソコンのタッチパッドに似た挙動の「タッチパッド機能」

確かにファインダーを覗いているのに、タッチで好みのポイントを指し示せるわけはないので納得の機能切り替え。

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液晶画面を操作する「タッチパネル」と、ファインダーを覗いたときの「タッチパッド」はそれぞれに、同時使用から片側のみオフといったり自由度もある。

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タッチパッドの操作エリアは、「画面全体」、「画面の右半分」、「画面の右1/4」というふうに、全体から限定させることもできるので、不意にあたってフォーカス位置が動いてしまうというのも回避できる。

しかも、「縦持ち」した場合にも、タッチパッドのオンオフを選べるあたりの細かやかさ。

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高速AFはα6000シリーズでは得意芸になっているので特に驚く事もないし、連続撮影も先にRX100Vα99 IIにも備わった機能でもう驚くこともないだろうと思っていたらα6500の連続撮影枚数とその時間にもうビックリ。

RX100Vα99 IIで連続撮影した場合、(画素数の違いこそあれ)あぁこのくらいでバッファがきれるのねという感覚だったのに、α6500の長いこと。

30秒以上も撮り続けられると、構えてシャッターを押し続けている自分が辛くなるほど。

撮りたい被写体のベストな写真を手に入れられるのは嬉しい反面、後からパソコンで取り込んで見たときの撮った写真の物量にも驚愕。

今まであった不満タラタラが、突如としてこっちがごめんなさいに変わる。

でもまたこの性能のおかげで、また一歩「あの時失敗した!」という後悔は大きく軽減される。

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それから連続撮影の影に隠れがち?な、5軸手ブレ補正とタッチでフォーカス位置移動できる機能は本気で超便利。

長らく手ぶれ補正がない状態で使うのが当たり前だったマクロレンズ(SEL30M35)に手ぶれ補正が効くようになるわ、フォーカス位置をかえたいのに物理キーから呼び出して移動というめんどくささがなくなるわ。

時間が限られている撮影現場で使う場合には、明らかに大きなアドバンテージ。

それらがこのコンパクトAPS-C機で出来るようになったというのはやっぱり凄い。

いや、いくらα99 IIがめちゃくちゃ凄いっていっても、Aマウントレンズと縦位置グリップとセットにしたサイズと重量の絶望っぷりといったら…。

小さい中にこれだけのクオリティ+強烈に使える機能が入っているというのは昔からあったソニーの真髄のような気がする。

世の中にある使いたいレンズを(マウントアダプターを経由して)、α6500の最新のカメラ機能とともに使えるというのはある意味いい時代になったなと。

次回は、その他の新機能や設定などへ続く。

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●α6500ボディ

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デジタル一眼カメラ「ILCE-6500」

ソニーストア販売価格:149,800円(税別)

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αフォトライフサポート_5,000円+税
・レンズ購入時の価格 5%OFF
・セミナーの受講料 20%OFF
・イメージセンサークリーニング 50%OFF

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αフォトライフサポートプレミアム_入会金0円

・レンズ購入時の価格 5%OFF
・セミナーの受講料 20%OFF
・イメージセンサークリーニング 50%OFF
・αメンテナンスフルコース 20%OFF
・αメンテナンスライトコース 20%OFF

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ボディケース「LCS-EBG」

メーカー希望小売価格:9,500円+税
ソニーストア販売価格:8,880円(税別)

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・ダイナミックな広角からスナップまでを1本でこなせるフルサイズEマウントレンズ 「SEL1635Z」を使ってみよう。
・広角24mmから望遠240mm(APS-C360mm)までカバーする高倍率ズームレンズ 「SEL24240」を使ってみよう。
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・フルサイズと明るいレンズの組み合わせで背景ボケを楽しめる、単焦点レンズ(FE 50mm F1.8) 「SEL50F18F」

・”αシリーズ”Eマウントカメラの性能を出しきれる待望の望遠ズーム(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」。
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