ソニーが基本的に好き!

AFスピードも精度も飛躍的に向上して、確実に成功写真が残せるのが楽しいα77 II

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最近、すっかりソニーのデジタル一眼カメラといえば、
Eマウントのミラーレスの怒涛の勢いが凄まじくて
Aマウント機でしばらく中級機以上のこれだ!というモデルが発売されていなかったけれど、
ようやくα77 IIが登場。

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● デジタル一眼カメラ”α77II”の外観をチェックする。


デジタル一眼カメラ α77II ボディ 「ILCA-77M2」
ソニーストア販売価格:135,000円(税別)
●長期保証サービス:3年ベーシック(無償)

これはボディ単体モデルの「ICLA-77M2」。
αシリーズ伝統のブラックを基調にサイド部分にシナバーカラーのパッケージ。

中身は、α77 II本体の他に
リチャージャブルバッテリー「NP-FM500H」、
バッテリーチャージャー「BC-VM10A」、
ショルダーストラップ、マイクロUSBケーブル、ボディキャップ、
アクセサリーシューキャップ、アイピースカップ、取扱説明書
といった付属品が入っている。

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α77 IIのサイズは、横幅約142.6mm x 高さ約104.2mm x 奥行き約80.9mm。
質量は647g。
バッテリーとメモリーを入れると約726g。

前モデルにあたるα77からしても、
発売は2011年10月からすれば約3年弱、本当に久しぶりの後継機種で、
そんな、α77 IIは、ボディデザインもほぼそのままを踏襲して変化がないようでいて
大幅なAF機能の進化を含めごっそり中身が入れ替わってる。

Eマウントに慣れていて久しぶりに触るとデカイ!と思ってしまうけれど、
ボディサイズは、中級機としてのズッシリとした存在感とサイズ感。


後部の外装カバーには軽量で強度の高いマグネシウム合金を採用して
グリップ部と前カバーは一体成型となっていて、剛性感が非常に高く、
膨らみをもたせたグリップの持ち加減といい、この安心感がAマウントという感じ。

水滴やホコリの侵入を防ぐために、
操作ボタンやダイヤル部にシーリング処理を施したり、
キャビネットやメディアカバーなどを2重構造にするといった防塵・防滴設計だったり、
約15万回のレリーズ耐久性のあるシャッターユニットを採用したりと、
耐久性能も高い。



バッテリーもEマウントで採用される小型なタイプではなくて
Aマウントシリーズで長らく使われてきている
リチャージャブルバッテリーパック 「NP-FM500H」を採用しているので、
撮影可能枚数は
ファインダー使用時で約410枚、液晶モニター使用時で約480枚
動画撮影可能時間は、約120分ととても長持ち。

よく使う機能を配置したボタンレイアウトと、
ボタンごとに凹凸を変えたり周りの部材を変えて
指で触るだけでボタンを識別できるようになっている。

ボディ上面にある液晶表示パネルは、ファインダーから一時的に目を離した時でも
カメラの構えを崩さずにさっと設定値を確認できる。



細かく進化したところといえば、
モードダイヤルには、誤動作防止のためのロック解除ボタンが付いていたり、
ようやく、「マルチインターフェースシュー」や、
MicroUSB端子を兼用する「マルチ端子」が搭載されたこと。

Wi-Fiも内蔵されていて、
撮った静止画を、スマートフォンやタブレット、
PCやテレビに転送して視聴したり共有が出来る。

もちろんNFCも搭載しているので、NFCを搭載したスマートフォンと
近づけてピコリンとするだけで、めんどくさい設定もなしに自動的につなげられるのは楽。

内蔵フラッシュのガイドナンバーは12(ISO 100・m)。

使用できるメモリーは、
“メモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ”と
SD/SDHC/SDXCに対応したマルチスロット。

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●最大の弱点とされたAFスピードの劇的進化。

 
Aマウントと、Eマウントのミラーレスタイプの一眼カメラとの違いは、
撮像素子の前に、ミラーがくっついている事。

さらにややこしいのは、
「一般的な一眼レフカメラ」だと、
外から来る光を、このミラーに反射してライブビュー専用のセンサーに表示させて
シャッターをきると、このミラーがパタンと倒れて
撮像素子に光があたって撮影される。(ペンタミラー切り替え式ライブビュー方式)。

α77 IIは、このミラーが”透過型”になっていて、外からの光がミラーを通り抜けるので
常に撮像素子に光が当たっている状態なので
ミラーを上下に動かすという動作が必要ない。

さらに、光が反射したところにある「位相差検出用AFセンサー」が
いわゆるAF(オートフォーカス)がずーっと動作しているので、
制度の高い高速連写が可能になる。
これが、「トランスルーセントミラー・テクノロジー」

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そして、α77 IIで大きく進化したのが、「位相差センサー」。

画面を見るとわかるとおり、
全体の40%以上をカバーする79点のフォーカスポイント

最も使用頻度が高い中央部15点にクロスタイプセンサーを搭載していて、
まずこの時点で、α77比で、約2倍の測距エリアを持っている事になる。

さらに、中央測距点にはF2.8対応のセンサーを重ねて配置、
シビアなピント精度が必要となる大口径レンズを使った場合でも
高い合焦精度がえられる。

AFアルゴリズムも4年間の蓄積と進化で被写体の追従性能も飛躍的に上がっている。



実際にどう凄いのか。

銀座で「ソニーデジタルイメージング新商品体験会」に参加した時に
見せてもらった飛んでいる鳥の写真。

もう何が難しいかというと、止まってる風景ならじっくり何回でも時間かけて撮影できるけれど、
相手(被写体)が高速に動くと、もうカメラで追いかける事から大変。

たとえフレーム内に来た!と思っても
その間にピントがあってくれないとどうしようにもなくて失敗!なんて事は多々ある。

けれど、α77 IIのAFはフレーム内に収まってさえいれば
即時に被写体を捉えて追従してくれる、
しかもセンサー内にいれば、その中で動こうともものすごい速さで追従して
それがなかなか途切れなくてかなり粘ってくれる。

α6000の像面位相差でも凄いと思ったけれど、
α77 IIのAFのあうスピードとその制度は相当のもので
これは素直に感動する。


AFの機能も多彩。

フォーカスエリアの中から好みのポイントを選ぶ「拡張フレキシブルスポット」は、
その1点のフォーカスポイントから被写体が外れても
その周りのフォーカスポイント8点を駆使して
被写体を面で捉えて再度ピントを合わせつづけてくれる。


それから、わかりやすくてより確実なのが「ロックオンAF」

狙った被写体にむけて、ロックオンしてやると、
被写体の動きから構図に合わせて
この79点全てのポイントを自動で切り替えて被写体を捉え続ける。

一旦外れて、もう一度フレーム内にもどってきても
確実に捉え続けてくれるので、
もうしつこいくらいに被写体を追っかけてくれるので、
子どもの運動会とか走り回るペットたちを撮影するには相当に威力を発揮しそう。


AFの反応具合を好みで5段階に設定できたり(AF追従感度設定)
オートフォーカス設定では、レリーズ優先、フォーカス優先に加えて
ピント合わせと撮影タイミングのバランスを取って撮影する(バランス重視)事もできるし、
α7やα6000に搭載されている瞳を高精度に検出してフォーカスする「瞳AF」も使える。


それから、被写体の距離がおおよそつかめているなら
ピント位置を一定の範囲内に限定して、よりピントを合わせやすくするという
「AFレンジコントロール」も搭載されている。


望遠レンズにもよく「全域」と「3m-∞」との切り替えが付いてるけど
あれをα77 IIの本体でやってしまうようなもので、
焦点距離が長すぎてピント合わせにどうしても時間がかかってしまうという場合には
非常に有効な機能になる。


α77でも、「秒間12コマ/秒」がうたわれていたけれど、
継続的に使って息が続くのはだいたい約1.5秒程度で
当時、さすがに2430万画素という画素を連続して取り込んでいくには
処理が追いつかなるためにそこに限界があると言われていて。

でも、実際に連射を使おうと思うと
1.5秒で決定的なシーンを捉えるのは難しくて
あんまり実用向きではなかった。

けれども、今回はここも改善されていて、余力のあるバッファを搭載したおかげと
高速処理が可能な画像処理エンジン「BIONZ X」の組み合わせもあって
有効約2430万画素の高解像度を保ったままで相当長続きして連射できる。

自分が試してみただけでも、約6~7秒はバババババババと連射し続けられるし、
その後もバシャッ、バシャッと撮影間隔は長くなるものの
それでもα77の息切れした後の感覚よりも短くシャッターが切れる。

これなら、そうとう前もってシャッターを切り出したとしても
ベストショットまで十分間をもたせてくれそうだ。

α77 IIは、AFスピードの速さと高速連写の持続性能が以上に突出してるのを実感。

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●屋外撮影でも確実に変化を読み取れる電子ビューファインダー、
 自由な角度から視認できる3軸チルト液晶モニター。

  
ファインダーには、
有機ELを採用した「XGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」を採用。

ファインダーを覗いてみると、
視野率100%のハッキリと映しだされてる映像が見える。

しかも、光学ファインダーは撮影する前の状態がそのまま見えているだけなのに対して
電子ビューファインダーなら、設定を反映させた後の映像を確認できる。

特に日差しの強い場所での撮影ともなると
液晶に映し出される映像がしっかり確認できなくて
どういった映像で撮影できるかわかりにくい場合でも
ファインダーなら確実な映像を確認しながら撮れる。


もちろん、グラフィック表示、水準器、ヒストグラムといった詳細なカメラ設定を、
ファインダーを覗いたままカメラの設定変更できたり、
「ピント拡大表示」もファインダーに表示して細かいピント調節やピントチェックをしたり
画像の中央を拡大して記録する「スマートテレコンバーター」の撮影範囲も
ファインダー内に全画面表示して被写体をチェックする事ができる。

露出補正やホワイトバランスの変更した設定もそのまま反映するし、
ピーキングや撮影結果に至るまでもファインダーで確認したり
「プレビュー」ボタンを押して絞りからシャッタースピード、Dレンジオプティマイザーの効果具合も
撮影する前にチェックできるのはこの電子ビューファインダーのおかげ。



背面の液晶モニターは視野率100%の
122.8万万ドット3.0型ワイド「エクストラファイン液晶」で、
外光の反射を低減する「TrueBlack」と、
加えて新しく開発されたWhiteMagic技術で
RGBの3原色にホワイトの画素を追加して、屋外撮影でも液晶ディスプレイでも視認性を高めている。

そして何と言っても便利なのが、3軸チルト液晶モニターで、
ハイポジションからローポジションでの撮影時にも無理のない体勢で撮影ができたり、
縦構図や横構図といったかなり無理な体勢になっても
液晶ディスプレイの向きをほぼ自分の見たい角度に変える事ができる。

この自由度は本当に使い勝手がよくて、
コレに慣れた後に、他の機種のチルト液晶を触ると
アラぬ方向に曲げても曲がらなくてイライラするくらいに便利。

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AFのスピードも精度も飛躍的に改善されていて、
かつ、最大で秒間12コマの高速連写がちゃんと使いたいところで活躍してくれる余力もできて、
これなら、運動会も、スポーツも、走りまわるペットも、ジェットもレースも
あらゆる速くて手に負えない被写体を撮影する時でもその一瞬を確実に捉える事ができる、
しかも操作が簡単に。

3軸チルトの液晶モニターは、その向きだけじゃなくて
手に持っているカメラのポジションと目でみるディスプレイのここにあって欲しいというところに
しっくりとした位置に来てくれる快適さ、
そしていざという時には
設定後の撮影された状態の映像が確認できる電子ビューファインダー。

Aマウントのボディだからこその
バッテリーの持ちや、動画撮影時間の長さ、
がっしりした安定感と安心感みたいなものがつめ込まれていて
何しろ”撮影する”という行為が楽になる、”納得の一枚を残せる”
そんな機種に仕上がっているα77 II

Aマウントのレンズ資産があるのであれば、
長らく使い続けていたαボディをα77 IIにブラッシュアップしてあげてもいいかもしれない。

何しろ、撮った後のうまく撮れてる写真が多くて、
撮影が楽しくなってくるカメラ。

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