ソニーが基本的に好き!

HDV方式ハイビジョンハンディカムの最高峰「HDR-FX1000」


ハイビジョンハンディカムの最高峰とされる
FXシリーズがひさびさのフルモデルチェンジ!

・撮り手の想像力に応える、圧倒的な高画質。
ハイビジョン“ハンディカム”の最高峰「HDR-FX1000」:SonyDrive

デジタルHDビデオカメラレコーダー「HDR-FX1000」
ソニースタイル販売価格:398,000円(税込)
11月10日発売予定

ハイビジョンハンディカムとして初めてこの世に登場したのが、
2004年に発売された「HDR-FX1」で、
その後、サイズをひとまわり小さくした「HDR-FX7」とモデルチェンジしたものの
今回は、まさに原点回帰とも言える
FX1の完全な後継となったのが「HDR-FX1000」。

メモリー媒体にAVCで記録するのが主体となった今にもかかわらず、
DVテープに、HDV1080iで記録する方式。
テープを巻くタイムラグがあろうと、
ハイビジョン放送で実際に使われてる1080iの撮影と同じ撮影方式を採用して
最高のモデルを構成する。


最初の入り口となるレンズは、
なんと長年採用してきたカールツァイスレンズではなく、
デジタル一眼レフカメラでも高性能とされる「Gレンズ」を採用。

特殊低分散ガラス2枚使い、
複合非球面レンズ等からなる10群15枚構成で、
高倍率で撮影してもクリアな映像を保つとされている。

そして標準で
広角側が29.5mmというワイドなレンズになっていて
望遠側で590mmの光学20倍となっている。
デジタルエクステンダーを利用すれば、
最大で約30倍となる望遠側が873mmまでの撮影が可能。

このビデオカメラを単体で持ち歩くだけで、
ものすごくワイドな撮影ができたり、
室内のような狭い場所でも左右までしっかりと撮影ができる。


さらに、
別売のワイドコンバージョンレンズ「VCL-HG0872X」を付ければ、
広角は23.6mmまで広げる事もできる。

手ブレ補正は、
画質劣化のおこらない光学式アクティブレンズ方式を採用。


イメージセンサーには、
3CCDではなく、「3クリアビッドCMOSセンサー」を採用。
独自の画素配列で高画質化、
R・G・Bの色成分を3枚のセンサーで独立してとらえることで色再現性を確保。


そこからさらにαシリーズで使われている「Exmor」を採用して、
AD変換をする「カラムA/Dコンバーター」と「デュアルノイズリダクション」が、
さらにノイズを低減。

HDV方式のFX1やFX7になって不満とされていたのが
暗部での撮影で、
最低照度が8ルクスと高めだったためノイズ感が目立っていた。
VX2000では最低被写体照度が4ルクスと
暗部の撮影に強かったために
余計に買い換えた人たちにはそこがクローズアップされたという経緯もある。

DCR-FX1000では、
最低被写体照度が1.5ルクスという高感度で
そういった不満もかなり解消されると思われる。


「3クリアビッドCMOSセンサー」で受け取った膨大な画素情報を
「エンハンスド・イメージング・プロセッサー」で高速に処理、
そして
ハイビジョン映像を高画質のままMPEG2に圧縮して、
25MbpsというDV規格と同等のビットレートで記録する。

入り口から入ってきた映像を
ハイビジョンのそれも高いクオリティのままでDVテープに記録するという作業は
AVC方式のハンディカムとは完全に一線を画す。

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ビューファインダーは、
0.45型、112.7万ドット相当の高解像度な
エクストラビューファインダーとなって
ハイビジョン感を視認しながら撮影ができる。

また、
3.2型の液晶ディスプレイは、
FX7比で4倍の92.1万ドットで高コントラスト、
上下左右の視野角が160度ど広視野角の
エクストラファイン液晶となって
自在に液晶を可変できるので、
ハイアングル、ローアングルからでも撮影が楽。


操作系は、
フォーカスリング、ズームリング、アイリスリングが
それぞれ独立していて、
撮影しながら細かい操作で演出できる。

NDフィルターは、OFFから3段階まで光量を調整、
ゲイン、ホワイトバランス、シャッタースピードを
直接的に設定を変更できる。


24p/30pスキャンする事でフィルムテイストの映像にでき、
信号は60iに変換してテープに記録されるので、
今までどおりのHDV機器にもそのまま利用できる。

高速撮像も可能で、
240フィールド/秒の高速読みだしで6秒間の映像を記録して
60フィールド/秒で24秒のなめらかなスローモーションとして再生もできる。

静止画の切り出しは、120万画素で
通常のハンディカムのように
高画素な切り出しには向いていない。

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プロユースで使うレベルの
究極のハンディカムで、
コンシューマーモデルとして見ても決して安くはない。
(業務用モデルHVR-Z5Jは、55万円くらいするけど。)

けれど、
往年の名機とされるDCR-VX1000やVX2000、VX9000は、
それと同じかそれ以上の価格だったわけで、
高いカメラ性能や、かゆいところに手の届く操作性能を持ちながら
ハイビジョンクオリティを記録できると考えれば
非常に魅力的なモデルともいえる。

運用は気軽とはいかないHDV方式だけど
撮影者のモチベーションを最高に引き上げてくれるに違いない。

というか、
正直ちょっぴり使ってみたい。

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6件のコメント

  1. まこと@らぶうね より:

    FX1を使ってますが、購入から間もなく4年……もうそろそろ買い換え時かなぁ……と思っていた所にこの発表。
    タイミング良すぎるって(^_^;)
    バッテリーはFX1と同じだから買い換えなくてもいいし。
    ただ問題は、FX1より重いっていうこと。
    とりあえず、梅田のソニスタストアで実物いじってから決めるか。

  2. kunkoku より:

    >まこと@らぶうねさん
    FX1からするとまる4年経った事になるんですよねー。
    早いですねー(^^ゞ
    この強烈なとりまわしのしにくさと、テープメディアという事と
    何やらいろいろめんどうなところが、
    昔のソニーを思い出させてくれて、
    それでもこのフラッグシップを欲しいと思わせる魅力がありますねー。
    後は実機を確認してからですねw

  3. まこと@らぶうね より:

    FX1を買ったばかりの頃、奈良に撮影に行き、DVDビデオカメラを持った観光客のオッサンから、
    「えらい古ぃの使うてるなぁ」
    と笑われたことがあります(^_^;)
    「大きいビデオカメラ=古い」っていう感覚なんですね。
    「いや、最近買ったばかりのハイビジョンカメラですよ」
    と言うと、今度は……
    「あ、プロやったんや。プロのカメラマンさんや。プロ、プロ」
    と連呼(^_^;)
    「ハイビジョン=プロ」……短絡的やなぁ……。

  4. けいじゅ より:

    こないだ週間アスキーで、キヤノンの業務用?ビデオカメラの特集してて、
    その記事のなかで僕がおおっ?って思ったのが
    アダプタを介して、キヤノン一眼カメラ用レンズが付くらしいんですよ
    (デジタル一眼専用レンズは付かないようでw)
    ソニーでもそこらへんのアダプタとか出てそうだなーと今回の記事みて思った次第。

  5. kunkoku より:

    >まこと@らぶうねさん
    いや、そうなんですよね(笑)
    FX1クラスを持ってると、周りの人の見る目が間違いなく変わりますよね。
    デカイと古いか業務用かとしかとられませんからね。
    でも、こういったタイプを持って撮影すると
    混雑してる場所でも自然と道が開けたりするという目に見えないメリットがあったりますよねw

  6. kunkoku より:

    >けいじゅさん
    このFX1000を見た時も一瞬、レンズが交換できるのか!?
    と勘違いしてしまいました(^^ゞ
    でも、そういったギミックをもった高級機種があってもおもしろいですよねー、とか言いながら静止画の世界と動画の世界はこれまた厳密には違うのでそのあたりは難しいんでしょうねー。